ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

ドラマ『24』が教えてくれたこと

time 2010/09/25


24という米国ドラマ、これ、現在は終了してしまったものの、一時期は米国ドラマといえば24、というぐらい大流行していて、そんな波に数年遅れてこないだまで乗っていたのが僕である。24を文字通り24時間見ようとして、13時間ぐらいで力尽きたことは何度もあった。主人公は凄い。

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このドラマ、タイトルぐらいは知っていても中身を良く知らない人のためにざっと紹介すると、 『CTU(Counter Terrorist Unit。FBIのもうちょっと強引なやつ)に俗する連邦捜査官ジャックバウアーが、生物兵器や核兵器、大統領暗殺、イスラム原理主義国家への 大量破壊兵器の輸出などのテロ行為を食い止めるために、24時間走り回り、銃をぶっ放しまくり、事件は必ず二転三転し、身内に裏切り者続出で、何故か毎回24時間以内に事件が決着するドラマ。そしてタイトルの通り、24時間で1話となっていて、ドラマの1分は我々の1分と同期しているリアルタイムなドラマ。』である。
この24、非常に良く出来ていて毎回感心するのだが、感心するポイントはそのつくりや緻密さだけではない。 あ〜そりゃあり得んわ!と思ってしまうような設定の矛盾が所々にあるため、それをいちいち気づいてしまったときがまた楽しい。
そこで、24を見て多くの視聴者が感じたであろう矛盾を少しまとめてみよう。
①24時間の無理やり感について
24では、文字通り24時間で事件が解決するのだが、その前に、『24時間以内にイスラム原理主義グループが大量破壊兵器を米国内に持ち込む予定だ。それを絶対に阻止しなければならない!』とか、『大統領暗殺計画がある。24時間以内に容疑者を捉えなければ大統領が危ない!』といったように、何故か先方(=悪い奴)の動向は分かっていることが多く、そこから物語が始まる。分かってるなら阻止すりゃいいじゃん!と思ってしまうが、『24時間以内に発生することと、どんなことが起こるかは大体分かっているが、犯人と居所は分からない』という非常に難解な情報収集を米国情報機関はしていることになる。
ま、そんなことにケチつけたらそもそも24というタイトル自体が成り立たないんですけどね、ちーん。
また、本編上映中は24時間、誰一人として寝ない。うっかり主人公が疲れのあまり1時間でも寝ようものなら、その1時間が我々視聴者にとって台無しの1時間になるというのだから当たり前だが、24時間眠らずに暴れ続ける姿には心から拍手を送りたい。
②距離の無理やり感について
24時間以内に物語を完結させなければいけない都合上、必ず事件は近場で起こる。24の場合、CTUのロサンゼルス支局が部隊という設定なので、どんな大規模なテロ行為の作戦も、基本的にはロサンゼルス近郊で、しかも乗り物の種類は別として5分〜20分以内に行ける場所にしか容疑者は出没しない。『あと5分で現地に着くぞ。』と、主人公ジャックバウアーは、CTUの車の中で、途中で脅して奪い取った車の中で、ヘリの中で、本部に向かって叫ぶ。主人公が1時間(つまり1話)以上、移動のため画面から姿を消すことは有り得ないのだ。
③法律の無理やり感について
テロの容疑者を逮捕するときなど、銃を何百発も撃ちまくるは、ヘリでミサイル撃つは、カーチェイスで交通をぐちゃぐちゃにするわ、敵を拷問しまくるわ殺しまくるわで、それはそれは派手な逮捕劇を演じるわけだが、捕まえた瞬間、殊勝なほど法律に縛られ、ひとつひとつの手続きを踏まなければ情報収集が先に進まない。日本でもアメリカでも、尋問による情報収集は尋問それ自体も得られた情報も法的に有効とはされていないらしく、必然的に司法取引が増える。『大統領の恩赦はまだか』といった台詞が容疑者の口から良く出てくる。(大統領恩赦=大統領の書類1枚があれば、事件解決に有効な情報提供と引き換えに、無罪放免さようなら、のこと)
逮捕された容疑者(の一味)を殴ってでも情報収集しようとする主人公に対し、CTU上層部が待ったをかけたりするのは日常茶飯事で、うっかり殴ってしまった暁にはしょっちゅうバウアー自身が逮捕されたりしている。
おいおい、法律は逮捕後だけに有効なわけじゃないぜ、その前の捕まえる段階でどんだけの法律違反してんだよ、捜査員たち、と思う。捕まえる前に撃ちまくるのはOKで、捕まえたあとにデコピンするのが違法、というのは良く分からない。
勿論個人的には、テロ行為に対して法律が無力なことも知っているので、我々視聴者は無茶苦茶なジャックバウアーに賛成すべきだ、と思う。
④裏切り者の無理やり感について
24は大体10話目ぐらいで、実は一旦幕引きの様相を見せる。容疑者に関する情報収集がうまくいき、包囲網を組織してかなりいいところまで敵を追い詰めるのだ。しかしここで、必ずといっていいほど身内から裏切り者が登場し、敵をみすみす逃がしてしまう。裏切り者は同じCTU内の捜査員であったり、バックヤードのエンジニアであったり、ひどい時は大統領補佐官が悪い奴、もっとひどいときは合衆国大統領が一番悪い奴ってことが往々にしてある。そんなとこにまで裏切り者がいたら、そもそも一介の捜査員に過ぎないジャックバウアーに事件を解決しろというのも無理な相談だろう。しかしそこは鋼の男、ジャックバウアー。敵に撃たれても捕まって拷問されても、味方のはずのCTUから容疑をかけられておっかけられても、拉致されて3年ぐらい監禁されても、めげずに事件を解決していく。
情報機関なんだからもっと身辺調査やってから雇用しろよ、と言いたくなるが、これも時代の潮流だろうか。
そういえばかの有名なMI6(=英国情報局秘密情報部。007がいたところ)も、なんとネット上のHPでスパイを募集しているという。大真面目なところが笑えてしまうが、EXILEのボーカルもMI6のスパイも公募、というのが世の流れなのかもしれない。CTUがアバウトな人材を雇ってしまうのも、致し方ないことなんだろう、きっと。
ということで数々の矛盾を乗り越えて大ヒットした24なわけですが、これを見ていて我々日本人が教訓にすべきことは以下であると考えます。
少々矛盾があったって、面白いものは面白い。だから、大枠が面白ければそれでいいじゃないか。細かい枝葉末節にこだわりすぎて全体の印象を欠くようでは、そっちのほうがもったいない。日本人はいっぱんにラストワンマイルサービス=最後の最後の、痒いところに手が届くようなサービスが得意で、逆にそれを欠くと大変な騒ぎになったりする。それはそれでいいと思うが、そこを追求しすぎるあまり、手段が目的化してしまっていて、細かくできればそれでOK、的な風潮になってしまっている。だから日本が閉塞してしまっているのかな、と、風が吹けば桶屋が儲かる的に考えてしまっているが、 手前味噌ながら一理あると思う。
多少の問題があったって家族が元気ならそれでいい、悪い所があったってそれより大きい良い所があればそれでいい、給料ちょっと下がったって世界的に見れば金持ちなんだからそれでいい、問題のある国だけど平和だからそれでいい、というように、少しのことに目をつぶって、そこに存在するより大きなプラスに目を向けてみることが大事なんじゃないでしょうか。

ということを気づかせてくれた、24でした。
無理やり感を修正した『48』もリリースしてほしいなと思う今日この頃でした。

家族とか教育とかの話

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。