ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

ラーメン二郎とアップルと人生 その2

time 2011/11/02


ようやくタイトルとの関連性について触れます。と言いたいところですがまだお預け。
その2はアップルメイン。ただしかなり専門外なので超基本的なことだけ。アップルというよりはジョブズに焦点を当てざるを得ないけども。。
スティーブジョブズという圧倒的なカリスマがこの世から去ってしまったという事実は、アップルにとって相当な痛手になるであろうことは誰でも想像ができる。
しかしながら、自分の死すらアップルという企業のパフォーマンスとしてしまったかのようなジョブズのパッション、執念、そして何より世界を楽しませようとするエンターテイメント性には、心から敬意を評したい。間違いなく、21世紀最高の経営者であり、エンターテイナーであったと思う。
アップルと平行してジョブズに関して少々。ジョブズはラーメン二郎に比べてあまりに有名なので詳細は割愛するが、ざっと見ただけでも素晴らしく面白い人生を生きている。現代の世界最楽企業アップルを相棒のスティーブウォズニアックとガレージで創業、のちにペプシコーラからCEOを引き抜くのだが、その際の誘い方がイカれてる。世界的企業のCEOジョンスカリーに対して、『お前はこの先ずっと砂糖水を売りたいか、それとも世界を変えたいか』(Do you want to sell sugar water for the rest of your life, or do you want to change the world?)
その後、そのスカリーになんと、自分が立ち上げたアップルを追い出されてしまう。途方に暮れる暇もなく、そもそも大金持ちになっていたジョブズはあのピクサーを創業。トイストーリーなど大ヒットを飛ばし、映画業界にコンピュータグラフィックス映画という革命をもたらした。
1997年に暫定CEOとしてアップルに復帰すると、その後は快進撃。iPod、iTunes、 iPhone、iPadなど、今の世界になくてはならないデジタルネイティブ世代の基本装備をことごとく開発。ついにアップルを世界株式時価総額1位にしてしまう。
何冊かジョブズに関する本を読んだところによると、とにかく製品のクオリティに関するこだわりは、もはや偏執的。製品に印字される文字のデザインの一部が気に食わないからと、幹部に休日の夜中に電話をかける始末だったとか。
ところで名言も多いジョブズ。特に僕が注目しているのは、上記のジョンスカリーを誘ったときの言葉が一つ。それから2005年スタンフォード大学にて行った講演での有名な『Stay hungry. Stay foolish』。最後に、iPhone発表時の
『Apple reinvents the phone』。ビルゲイツも21世紀を代表する経営者だと思うし、資産総額や企業規模で言えばこちらの方が凄いのかもしれないけれど、これほどの強烈な至言を残しているかと言えば、そうではないように見える。また、アップルとマイクロソフトという企業同士で見ても、マイクロソフトは『世界標準のOSだし、色々不便はあるけどWindowsじゃないと困るから仕方なく使っている』というユーザの反応に対し、『色々不便はあるけど、アップルだから、Macだから、好きだから使っている』というアップルユーザ。これは似ているようで、かなり違うと思う。ファンのファンぷりが半端ではないのだ。
IT業界というのは、とにかく技術の向上が日進月歩かつ異様に早い。前職もよく分からないスピードで、製品がバンバンリリースされていた。すると技術の向上、パフォーマンスの向上が一つの指標となるが、ジョブズはこれに異を唱え、ユーザから見た使いやすさや感覚、心地よさを追求した稀有な存在だった。勿論スパコン競争のように、マシンのパフォーマンスそのものが目的であり手段である分野もある。が、多くの場合は、目的と手段は別個のものであり、また手段は目的の通過点に過ぎないにも関わらず、時に手段を追いかけることで目的を見失うということがままある。それがIT業界には常に蔓延している状況だったのだが、ジョブズがそれを破壊した。徹底的にユーザオリエンテッドな商品開発にこだわり、めんどくさいはずのIT機器を、ポップでおしゃれで日常生活に不可欠なものにまで昇華させた。
もう一つ、ジョブズが素晴らしいと言われているのが、『No!』と言う能力。アップルの製品は、何が搭載されているかよりも、何が搭載されていないかで話題になることも実はかなり多い。例えば封筒1枚に入ってしまうほどの極薄で有名なMac Book Air。初めてのMacを買おうとしてアップルショップに言った僕は、まずその薄さに驚き、次にその機能の薄さに驚いた。とにかく薄さを強調するあまり、CDは外付け機器を買わないと入らない。USBも外付けがないと確かダメ。なんじゃこりゃ!と思ったが、とにかく薄さとモビリティを求める人にとっては、最高の出来栄えに違いない。ちなみにiPhoneは、他のスマホでは当たり前のフラッシュが見られない。Youtubeも帯域のせいでほとんど見れない。メモリ増設は自前ではダメ。バッテリー交換もアップルストアじゃないと無理、と、とにかく不便が多い。これらの不便は、普通の製品であれば許されない。競合他社から徹底的に糾弾される対象となるからだ。欠点を埋めていった結果、どの企業の製品も同じように見えてしまう。アップルはそれをしない。ジョブズがそれを許さない。欠点は欠点のまま残す。何故ならば、それは『軽さ』や『薄さ』や『面白さ』や『操作のしやすさ』や『感覚的に動かせるか』という見地からは、ほぼほぼどうでもいい些細な問題だからだ。コンピュータに冷却ファンがデフォルトで内臓されていて、ゴウンゴウンうるさかった時代にも、ユーザはうるさいのを好まない、との理由で、エンジニアリングチームにファンの内臓を決して許さなかった。
『No!』という意味では機能だけではない。実は、2000年代前半にも、エンジニアリングチームからジョブズに、iPadに代表されるタブレット型端末の開発と商品化の打診があった。しかしジョブズはそれを一蹴。『時期じゃない。』しかし数年後、見事に時期を読みきって、世界をまた一つ変えた。
商品ラインナップの少なさも、アップルの特徴だ。なんと数機種しかない。IT企業としては異例の商品数である。ジョブズが常に下から上がってくる提案に対して『No!』を突きつけ続けた結果だ。世の中にインパクトのある製品しか出してこなかった証左でもある。
アップルを見ていると、古きよき強きソニーを想起させる。そして更にその前の、古きよき強きフォードを想起させる。当時のソニーは、ユーザが求めているものを作らなかった。エンジニアが面白いというものを作った。それがウォークマンだった。フォードの創業者ヘンリーフォードが生きた時代は、馬の時代だった。『もし私が顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らはもっと速い馬が欲しいと答えていただろう』。そんな世論をぶち抜いたのが、速い馬ではなくフォードの開発した車だった。ユーザが求めるもの、とは時に、製品の開発範囲を限定してしまうことがある。何故なら、ユーザが欲しいものとは、ユーザが今現在想像できるものに限られるからだ。使ったことがないものや、見たことがないものを想像することは出来ない。ソニーもフォードも、そしてアップルも、そんな規制概念を吹き飛ばし、『見たことはないが、見た瞬間にユーザが欲しくなるもの』を創った。
現時点で21世紀最強のIT企業となったアップルは、ジョブズの死を経て今後更に成長するのか、その他一般と変わらぬ企業と成り下がるのか、問われている。がしかし、少なくともしばらくの間は、引き続き全世界を最もワクワクさせる企業という地位を譲ることはないだろうと個人的には思う。ジョブズがアップルに遺したDNAは、それぐらい強力で偏執的だからだ。
ということで、ちょいとアップルとジョブズの補足をしようとしたらこんなになってしまった。
スターウォーズも三部作なので、このタイトルも三部作にすればいいじゃん、と甘い誘惑に駆られたところで、第二部を終わろうと思う。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。