ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

EXILEに見る成功哲学

time 2010/06/05


我が家はEXILEが大好きだ。奥さんはその中でダントツATSUSHIが好きだ。
どれぐらい好きかというと、


▼EXILEの番組3つを全て毎週予約録画している。そして何故か僕はそれを毎日帰宅後に見てしまっている。
▼僕の弟が勝手に「EXILEボーカルバトルオーディション」にエントリーされそうになった。テニスの試合で遠征のため仕方なく断念しただけ。
▼超入手困難なはずのコンサートのチケットを、執念で年に1〜2回は当ててくる。
▼妊婦のくせに胎教と偽ってコンサートに参加。さすがに飛び跳ねはしなかったらしいけども。
▼コンサートですぐ目の前にイケメンTAKAHIRO君がいるにも関わらず、遠くのATSUSHIばかり見ていた。

それはさておき、最近のEXILEの躍進はすごい。押しも押されぬトップアーティストと言える。で、このEXILEの成功を、僕なりに分析してみた。通常、EXILEの強さは下記のように評価される。


▼特にボーカルATSUSHIの「奇跡の歌声」とも称される歌唱力
▼歌とダンスの高次元での融合
▼大事なことだが、全員がイケメン。かつマッチョ。
▼リーダーHIROの戦略性。(オーディションに落ちた参加者を自社でデビューさせる、など)

しかし僕の意見はちょっと違う。勿論上記も大事な大事な要素だけれども、それだけなら他にも当てはまるアーティストがいる。 EXILEをここまで押し上げたKey Diffentiatorについて、僕は彼らの成功要因をこう考えている。


1、リーダー、HIROが過去に大失敗、大挫折を経験している。

2、事業領域が広い。EXILEの定義は、「ボーカルグループ」ではなく、「エンターテインメントグループ」である。

3、EXILEの組成にオープンアーキテクチャー戦略をとっている。

4、徹底したコンプライアンス体制が敷かれている。

あれれ、ATSUSHIの歌声とかTAKAHIROがカッコいいとか、当たり前のことが書いてないぞ??そう、そうなんです。けれども、毎夜毎夜EXILEの番組を見てるからこそ、僕はこの4つこそ大事と思うのです。


1、リーダー、HIROが過去に大失敗、大挫折を経験している
IT産業のメッカ、シリコンバレーでは、日々生まれる新しい企業の経営者にベンチャーキャピタルやエンジェル投資家が投資する際、「その起業家が過去に失敗したことがちゃんとあるか?」を見るそう。

企業経営には山も谷もつきもので、特に逆境の際には過去に失敗した経験がモノを言うようで、失敗したこともない楽天的な人間には企業経営は任せられない、ということ。 本当に危ない瞬間を肌で知っているのと知らないのとでは、日々の危機管理が違ってくるのだろう。


ところで、リーダーHIROは、Choo Choo Trainの生みの親でもあるZOOのメンバーだった。この曲で大ヒットを飛ばし、チーム全体が有頂天になり、毎日酒を飲みまくり、結果登るのと同じような勢いで転落していき、たった一曲のヒットで解散に至った。一度登ったが故にその後の生活は惨めそのもので、そこから地道に地道に活動していった結果、今のようなモンスターグループを創るに至った。


メンバーが随時追加されるEXILEはメンバー間の意識にも当然差があるはずで、創生期メンバーと、EXILEが有名になってから入ってきたメンバーはやっぱり違う。HIROは武道館で講演をしようがCDがどんなに売れようが、またテレビでどんなにもてはやされようが、常々口をすっぱくして「調子に乗るな」ということをメンバーに言っている。調子に乗った結果、自分がどんな思いをしたかを何度も何度もメンバーに説き、EXILEが同じ運命を辿らないように、細心の注意を払っているのだ。

実るほどこうべを垂れることを知っている人がリーダーである組織は、非常に強い。ライブなどで盛り上がってくると、「おまえらぁ最高!」や「サンキュー!」などと声が荒くなるアーティストが多い中で、どんなにテンションの上がった場面でも「皆さん!」「ありがとう!」と、常に観衆に対するRespectを感じさせるその謙虚さは、なかなかのものだと思う。

自分たちという存在がファンによって活かされているということを、骨の髄まで全員が共有している、そう感じさせてくれる。


2、事業ドメインの定義が広い。EXILEの定義は、「ボーカルグループ」でも「ダンスグループ」でもなく、「エンターテインメントグループ」である。
事業ドメインの定義がこれほど大事だとは、という典型だろう。通常の「歌手」に分類されるアーティストが、CDがバカ売れした結果、本を書いたりドラマに出てみたりすると、「あれ?何か違う」とか「何やってんの?」というように、本業とのズレに妙な違和感を覚えたりする。

そしてそれは意外と的外れではなく、そういった本業以外に手を出しすぎたアーティストは、そのうち消えていくことが多い。 ちなみにEXILEは、まず歌う、そして踊る、以外に、演劇をやる、映画に出る、CMにも出る、テレビ番組も3つもち・・というように、かなり色々やっている。


それはひとえに、EXILEの事業ドメインの定義が、「エンターテインメントグループ」だからである。耳をよーくすませて何度聞いていても、自分たちのことを「ボーカルグループ」と呼んだことは一度もない。そして、「ボーカル」ではなく、「エンターテインメント」なのだから、上記に挙げたような歌うこと以外の活動も、なんら違和感なく正当化されることになる。

これはちょっとしたことのようで、非常に大事。「次はどんなエンターテインメントが出てくるんだろう?」と、ファンに失望でなく期待をさせるという点については、この事業ドメインの定義が全てを決定したといっても過言ではない。


3、EXILEの組成にオープンアーキテクチャー戦略をとっている。
「共感マーケティング」という言葉が流行ってきている。従来の供給と需要という対面の関係ではなく、商品の開発秘話などを通してある種の同じ感情を共有して、そのシンクロ=共感のもとに他社と差別化をして自社の商品を選んでいただく、そういったマーケティング手法だ。

EXILEはこれが非常に上手い。そしてその具体的な手法として、オープンアーキテクチャ戦略をとっている。(と言っても赤羽定義のため、本論とは別の場合もあります。国領先生ごめんなさい)オープンアーキテクチャ戦略とは、Linuxのように開発ソースと過程を公開し、世界中から知識と知恵を集めてよりベターに、よりベターにモノを作りこんでいくことである。限られたリソースのなかで四苦八苦するのではなく、それ自体を世界という外部に求めることで、今までにはないイノベーションを起こしていく。またその過程に集積する「想い」が、更なる「想い」を引き寄せていく。


EXILEはそういったイノベーションと共感を、過去2回行ったボーカルバトルオーディションを通じて常に起こしている。人はクオリティの高い商品をぱっと見せられるよりも、それがいかにして生み出されたのか?といった過程を含めて知ることが出来たほうが、その商品への愛着が沸いて来る。

同じように、EXILEは自らのグループがどのように現在に至ったか、メンバー集めからの過程をファンに見せることによってより多くの共感を呼び、より応援してもらえる組織になっているのである。


4、徹底したコンプライアンス体制が敷かれている。
あれほど歌がうまく、あれほどカッコいい集団だから間違っっいなく女性にモテるのに、浮いた話がひとつも聞こえてこないのは脅威、というか賞賛に値すると思う。前述のHIROの徹底した教えに違いないと断定してもいいが、14人という大軍団でここまで統制が取れているグループは他にない。

恋愛禁止を公言し、非常に厳しいことで有名だったモーニング娘ですら、途中からスキャンダルまみれになり、メンバーの入れ替えを余儀なくされたこととは対照的だ。


総じて、ここまで人気があって、ここまで事業展開が戦略的で、そしてここまでセルフコントロールがきちんと出来ているEXILEは、単なるいちファンのミーハーな視点も若干ありながらも、素直に敬意を表したい。人間、自己省察が出来なくなったら終わりだと常々思うけれども、こんなに素晴らしい見本がいるので、僕ももう少しがんばろうと思う。


余談だが、今回のボーカルバトルオーディションが終わったあとに、劇団EXILEのオーディションがあるらしいので、はそちらにエントリー(無断で)させるつもりです。

家族とか教育とかの話

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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