推奨 プリンセストヨトミ


プリンセストヨトミ

プリンセス・トヨトミ (文春文庫) プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
(2011/04/08)
万城目 学
商品詳細を見る

映画化もされているので結構有名になってしまったが、最近読んだなかではピカいち。題名がイマイチ過ぎてしばらく敬遠していたのだけれど、まぁ映画にもなってるし読んでみるか、と思ってみたら大当たりでした。
以下多少のネタバレは勘弁ですが、所感をば。
舞台は大阪。徳川家に滅ぼされたと思われていた豊臣家には、実が生き残りがいた。徳川家への反発の意味もこめて巧妙に逃がされたその生き残りは、代を経てなお現存している。その細く繊細な系譜を守ってきたのは、日本とは別に、その内部に独立国家として数百年間運営されてきた「大阪国」だった。その「大阪国」では、豊臣家の末裔に危機が訪れると、国民が「ある行動」にでて、経済の一大中心地である大阪を全停止させる。
という、書いてみると全くよく分からないあらすじとなってしまうわけですが、これが読み終わってみると、ものすごく濃密に人生を考えさせられる良書であると思います。具体的には、男として生まれた一人の人間が、あまり普段言葉をかわすことのない父親とどのように関わるべきか、父親とはどういう存在なのか、を教えてくれる本でした。
親子の関係の中では、母と娘あるいは息子、父と娘、というのと比べて、一般的には父と息子というのはやや特殊な部類に入るかと。言葉を頻繁にかわすでもなく、かといって無視できる存在でもなく、年端がある程度いくと妙にその背中を目指してみたり、はたまた反発してみたり、もう少し年端がいくと、小さい頃にあまりに大きく感じた背中が少ししぼんだ気がして、一抹の寂しさを感じてみたり。
まさにそういう典型な父子関係を抱える私ではありますが、それでも人並みに、いや恐らく人並み以上に、特に社会人になってからはいわゆる「親父の偉大さ」に気づき、回数は多くないながらも相談をしてみたり(でもメールで、とか。。。二人ともデジタル派なので)しました。僕はまだ父娘の関係は保持していても、父子の関係を父側で保持しているわけではないので、正直息子との関わり方というのは想像の域を出ません。
でもこの本を読んで、将来はこうしよう、という一つの指針にはなりました。少なくとも、後悔をしないような関わり方をしようと思いました。まだ見ぬ、というかこの世に存在さえしていない我が息子よ。君が生まれたら、僕は空手を仕込み、英会話を習わせ、プールに落とし、人間学を叩き込み、受験をさせ、留学までさせて、彼女チェックまでします。おそらく迷惑でしょうが、まぁ、楽しみにしててください。
それから親父が現役の間に、親父に「息子に超えられた感」を与えるのが僕の密かな、そしてしょーもない目標です、実わ。

和製トップガン候補のS君


僕が2年近く通っている勉強会に、自衛隊の方が二人いる。推定23歳と推定26歳、いずれにしてもヤングめんかつイケメンだ。先日セミナーの帰りに、23歳のほうのS君とお茶をしばいた。彼はいわゆるトップガン候補生で、将来はF22あたりをビュンビュンかっとばす、和製トムクルーズになるべく人材だ。はっきり言って僕から見たら完全な非日常に生きている彼の話は、まじめに話していても突飛すぎて笑ってしまったり、唖然としてしまったり、ほーへーしか言えなかったりする。今日聞けた話は、差し支えない範囲でいうと、
□トップガン候補生とはいっても、単体飛行、二機編隊、四機編隊、八機編隊と、率いる機体数が増えるごとに脱落者が増え、4割も残れない。クビになるのではなく、やめざるを得ない精神状態に追い込まれる。ちなみに、候補生になってる時点で相当な猛者。
□反転の際などにGがかかるが、Gがかかると体中の血液が下のほうにいってしまうため、腹に力を入れる必要がある。が、とあるヘビースモーカーのパイロットの方がうっかりゲホゲホ咳き込み、そのせいで血液コントロールが出来ずに気を失った。水面激突の寸前で復活し、操縦桿を映画みたいにぐぐーっと持ち上げて、なんとか持ち直した。が、持ち直しは反転と同様のGがかかるため、また気絶した。2回も気絶して生き残ってるのは、相当レアなケースらしい。
□日本の主力戦闘機はF15。なんと軍事技術的には30年も前のもの。うっかりベトナム戦争当時の化石のような戦闘機もまだ在庫として持っているらしい。要するにお金がものすごくかかるとのこと。一機数十億するため。
□JALのパイロットの方に昔聞いたら、パイロットトレーニングで1〜2年缶詰にされる米国のナパには、仮に1億くれると言われても、もう戻りたくないと言っていた。同じ環境、同じメンツ、同じトレーニングと、気が狂う要素満載だそうで。同じように、トレーニングがきついということもあるけれど、海上自衛隊なんかはずっと水上という、逃げ場がなくずっと変わらない環境のため、精神的脱落者がやはり多いようだ。
□防衛大学を出ていれば、どんなお◯カさんでも、二佐(中佐相当)にはなれる。もちろん、お◯カさんでは防衛大学自体に入れないからそこの担保はされているわけだが。そうは言っても階級社会というのは恐ろしい。。ちなみに防衛大学を出ていないノンキャリだと、どんなに優秀でどんなに勤続が長くても、士官クラス以下までしかなれない。成果主義で抜擢人事をするわけにいかないのはよくわかるが、出自で人生が決まるというのもどうなのか?
というわけで所感
□僕らが普段の生活でかけているのは時間とお金であるが、彼がかけているのは命だ。同じ男としての差を感じる。僕たちは、もっと自分の人生に真剣にならなければならない。僕も仕事に命をかけている、と口では言うものの、実際に命を毎日かけている彼を目の前にすると、自分の軽薄さを感じる。
□自衛隊員=軍人と言っても差し支えないと思うが、そうにしてはイメージと違ってやたら穏やか。本当に鍛えられている人間は、とんがる必要がないということか。。弱い犬ほどよく吠える、の逆を行っていてかっこいい。見習わねば。ちなみにS君は笑うとリスのようにかわいいが、体は鍛え抜かれていて、たぶん昼も夜も強い。
□口から出てくる言葉は、数分に一回ぐらい「国を守るためには」。こんな言葉、僕たちの人生で吐く機会はほとんどないんじゃないだろうか。自分が死ぬかもしれない、幸せになるにはあまりにプライベートに割ける時間が少ないかもしれない、いつ精神を病むかもしれない、何も起こらなければ誰も褒めてくれないかもしれない。そういう環境で、それでも僕たちが生きているこの国そのものを守ってくれようとしているS君に、感謝の念を抱かずにはいられない。

□そういえば昔、僕は世界最強との呼び声もあるNavy Seals(米海兵特殊部隊)に入隊したいと思って、募集要項を調べてみたらあっさり不可能であることが分かって断念したのを思い出した。ラオウになるには軍隊経験もないと。ちなみにその募集要項というのは、陸海空のトップレベルが集まってもばんばん落ちるレベルで、受けられるのは一生になんとたったの一回だけ。卒業試験(?)として、100kgぐらいの荷物を背負って100kmぐらい砂漠を行軍するという、とてもクレイジーな連中が集まっている。
何度か話してみて思うのは、彼ら一人一人が高度に訓練された人格者であるということ。今回の被災地の支援を黙々とやってくれていることといい、平時の日本が少なくとも平和を実感できるほど平和であることといい、僕たちはもっと自衛隊というものを知り、彼らに感謝しなければならないと思う。決して、どこかのアホが言った「暴力装置」ではない。

ブログ再開するためにパソコンを買わざるを得なくなりました


会社のPCがあろうことか流行のセキュリティ強化をしてしまい、情報流出とは関係ないはずのブログ関連ページも見事に見れなくなってしまったので、仕方なくブログを放置しておいた。最近買ったスマートフォンでアップデートしようかとも思ったのだけれど、その情報発信能力のあまりの低さにその気も失せてしまい、結局そのまま。情報収集はガラケーよりはマシだが、情報発信は現段階のスマホではまだまだ使いものにならない。しかし最近学ぶことが多すぎて、アウトプットの吐き出し口があまりに足りないため我慢ができずについに自宅PCを購入した。しかも使ったことのないMac。陰ながらブログを応援してくれていた方が意外に多かったことに気づいたので、環境も整ったことだし再開したいと思います。
今まではブログ始めたてということもあり、少々肩肘張りすぎていた面もあるかなと思うので、自戒の意味も込めて、今後のブログの方針を書いておこうと思う。
□とにかく書く。まずは質より量を優先する。多くのブログマスターが言っているように、まずは量が大事である。1時間2時間かけて相応のものしか書けないのであればそれが実力なのだから、まずは書く。質はそのうちついてくるだろう。というか一定の質を出すために、実力も合わせて磨いていかなければお話にならない。
□とはいえ、「今日うちの娘が寝返りしました〜」みたいなツイッター的ブログはやっぱり書かない。なんというか、性に合わない。きちんと思考のまとめを行いたい。
□デリケートな話題(今で言えば原発など)も、マイナスの反応を恐れてコメントしないというのは避けたい。やはり現時点での僕の実力から想起される考え方を、飾らず素直に述べようと思う。その意見が振り返って間違ったものだったとしても、それは若気の至り、もしくは弱者の遠吠えであるから、そのこと自体が分かれば良しとする。
□「正しい」ことよりも、「信じていること」を優先する。正しいか正しくないかは、歴史が証明するし結局後にならないとどんな「正しく見えること」も、本当に正しいかどうかは分からない。
□意思を持ち始めたうちの娘っ子のように、主義主張のはっきりした内容にしたい。批判すべき事柄は、批判を恐れずに批判したい。とんがっていたっていいじゃない、人間だもの。まだまだ丸くなるのは早いと考えます。
というわけで隠れて応援してくださった皆様、もうちょっと真剣に情報発信していきたいと思いますので、またまたお付き合いいただければ幸いです。