ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

De部でサブ4なフルマラソンの軌跡 Vol8

time 2014/02/14


皆さんこんぬつわ、De部のFounder&CEO、主将の羅王です。人生観を変えた初フルマラソンから2ヶ月半。先日、ついに2回目のフルマラソンにてサブ4(4時間切り)を達成しました。一番速いわけではなかったけれど、もしかしたら一番重いサブ4ランナーかもしれないので、87kgのか弱い男児の感動と感謝の軌跡を記しておきたいと思います。
 
※主な登場人物
 
元帥:ランの師匠。ミケランジェロの白いダビデ像を黒に塗り直して、ハイシャイン仕上げにしたような御仁。税理士、IT、トライアスロンのスペシャリスト。人格者だが、自分よりフルマラソンを速く走る人間はキライ。ランクラブのメンバーをしきりに本業のトライアスロンに誘っているが、人格者なのに断られ続けている。極低周波ボイスなので、あまり遠くの人に話しかけるのは得意ではない。
 
熊:De部の共同経営者であり、ライバル。De部副主将なのに、自分よりはるかに小柄で細いヤツを風避けにしてハーフマラソンを走ろうとする。この例でお分かりの通り、たまに全く意味のない不合理なことに神経を費やして、勝手に疲れるクセがある。マスコット&マッチョの合わせ技で’マスコッチョ’を目指している。行動の原動力は全て嫉妬。
 
 
ハラル:スリム部所属。解脱系ランナー。見た目が相当早そうで、しかしなぜか実際はかなり遅い。ハートが異様に強い。
 
ブルー:無所属。解脱系ランナー。ハートに異様なほど波が立たない。
 
【あらすじ】
25kmを過ぎ、30kmを過ぎても、変わらぬペースを保つことができた俺。大言壮語と思われる87kgでのサブ4が、着々と近づいてきていた。
 

【30km~Goal】

ついに35km地点まで来た。あと7km。貯金はほんの数分だが、しかし確実にある!
 
よし。よし。
 
 
『De部でサブ4』・・・それは至極かつ甘美な響きを持つ。
 
所属するランクラブの中でも、何度も何度もバカにされた。嘲弄され、軽蔑され、侮蔑の視線を受けたことが幾度もある。
 
スリム部A『そんな身体で走れるわけないやんけ!アホちゃいます?』
 
スリム部B『ぶっちゃけ、羅王さん、視界に入ってないんですよね。』
 
スリム部C『氷河期なら役に立ちそうですけどね!邪魔ですね!』
 

元帥『無駄だ・・・』

 
 
元帥は、自身もDe部の一員であることを認めようとしてくださらない。あくまで顧問だと言い張る。が、紛れもないDe部だ。最強の大腿を持つ、黒いDe部だ。
 
 
俺はランクラブの中での最重量級のDe部の中でも最重量級の87kgで、20数人いるこの部で最も重い。極真空手をやるにはまずまずの体重なのだが、いかんせんマラソンに向いていないのだ。
 
だから、人権もないに等しい。皆が給食を食べるときに、一人便所で泣きながら食べているようなものだ。皆がハンバーグ定食を食べているときに、『おまえ、焼きそばの入ったメロンパン買ってこいよ』と言われてトボトボと歩いているようなものだ。人間というのは、異質なものを単に『異質なもの』と捉えずに、『自分より格下のSomething』と捉える傾向にあるようだ。
 
俺は精神的にも肉体的にも過酷な調練を課された日々を思い出しながら、今健全な状態で走れることに感謝しつつ、ゴールを目指すことにした。
 
 
 
それにしても、沿道の応援のなんとありがたいこと!ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!
 
俺は、心の中で叫びながら、そしてその数十分の一ながら口にも実際出しつつ、ラスト7kmという『普段なんとも思わない距離』を走り続けた。幾人かとハイタッチをして、その人にも自分にも、自身がまだまだやれるということをアピールした。知らない人間が頑張る姿に本気でエールを送れるこの人たち、なんて素晴らしいんだ!しかも一人や二人ではない、数百人単位で応援してくれる。ちっ、目にハエが入っちまったぜ。。
 
 
 
フルマラソンを走っているときは無心になれるのかなと当初は思っていたが、実際は結構色々なことを考えることになる。仕事のこと、趣味のこと、応援してくれる人たちのこと。勿論脚のこと、穴のこと、お尻のこと、臀部のこと、括約筋のことも考える。
 
しかし、最後の最後に残るのは、決まってこんな思いだ。
 

『カッコイイダンナ、カッコイイパパでありたい』

 
 
大切なもの、大切なこと、そして大切な人を大切にしたい、そう思って今の仕事に転職したのが8年前。目指す方向に少なからぬ質と量において舵が切れた実感は確かにある。しかしまだまだだ。その『まだまだ』の理由の大半は、自分の弱さに起因するものだった。自分の脆さに起因するものだった。
 
だから俺は、自分自身を克服したいと思った。自分が思っている自分の限界、自分の臨界点を、ぶっ壊したいと思った。そのために今までやったこともなくて、恐らくはパンツの穴が破けるほどのチャレンジに身を投じることが必要だった。それが、フルマラソンだった。
 
そうして自分の限界を突破した先に、自分が目指す姿があるのではないか、俺はそんなことを考えていた。
 
 
当初の予定は全く狂うことなく、俺はここまで来た。あとたった数キロだ。眼前に立ちはだかる最後の二つの坂も、なんとかクリアした。周りは結構歩いていたが、この日の俺には矜持があった。
 
 
徐々に、しかし確実にゴールが近づいてくる。予定していた交通規制が突如解除されて、1分以上信号で待たされたけれど、全く慌てることはなかった。まだ時間は2分ほど貯金がある。脚もまだイケる。今日はスパートもしない、全力でも走らない、それが俺の今日の全力だからだ。
 
ゴールが近づいてきた。
 
俺は、仲間たちとの約束を果たせただろうか?家族との約束を果たせただろうか?自分自身との約束を果たせただろうか?大言壮語と思われた87kgDe部部長の行進が終わりに近づくにしたがって、俺は自問自答するようになった。
 
その自問に、心の中でYesを言えた瞬間、俺はゴールしていた。

 

3時間58分05秒

 
 
やった。やったんだ。。ついにやったんだ。。。
 
 
 
 

【Goal後】

俺はゴールして時計を止め、写真対策でゴールを決めたときのメッシやカカのように、キリスト教でもないのに天を仰ぎ、そして余韻に浸ることにした。そしてあることに気づいた。
 
『そうだ、あの方にご連絡奉らねば候・・・』
 
 
そう、元帥閣下である。俺のランはこの方に導かれることによって、ここまで来た。この方がいらっしゃらなかったら、俺のサブ4もDe部も今ここに存在しない。フルマラソンなんて、一生縁がなかったかもしれない。
 
 
早く連絡せねば・・・
 
 
俺はおもむろに携帯を取り出し、そして画面を見て驚いた。元帥からの着信がある!しかも留守電付きだ!二回も驚いてしまった。
 
そして留守電を聞いてさらに驚いた。
 

なにを言ってるのかわからない

 
 
 
元帥閣下は、もともと電話を極端にしない方である。どうやら戦時中の経験からか、諜報活動に異様に敏感なのである。盗聴の可能性を危惧されているらしく、ほとんどは直接の対面か、暗号対策を何重にも施したメールにてのコミュニケーションしかとらない。たまに頂く指令も、『始末しろ』とか『蟹の餌にしてやれ』といったごくごく短い文で本質を伝えてこられる。謦咳に接することになった当初、誤って電話をしてしまったときの、想像を絶するほど不機嫌な声は、今も忘れない。
 
その元帥閣下が留守電を残されている。しかし、なにを言っているのかわからない。現代式の電話機に慣れていらっしゃらないのか、はたまたチェロより低い極低周波ボイスだからか、全く聞き取れないのである。
 
俺は、聞き取れなかった留守電をさも聞き取れたかのように振舞いながら、元帥に電話をかけた。恐らくは衛星からの拡大映像で、俺のサブ4を察知してくださったのだろう。ようやくご報告ができる。そして電話がつながった。
 
 
『なんですか?』
 
また不機嫌な声でいらっしゃる。どうしよう。どうしよう。でもなんで、諜報部隊からの報告でサブ4を知っているはずなのにこんな不機嫌なんだろう?
 
少し話をしていると、どうやら俺が自己ベストを更新しながらもサブ4は達成出来なかったと、数字を扱う税理士なのに
 

数字の読み間違え

 
 
をしていたことが分かった。勿論、そんな指摘を上官にすることは出来ない。俺はできる限り遠回りをしながら元帥に事実の誤認を伝え、そして自身の達成に関する感謝を伝え、電話を切った。
 
『あー、おめでとうございます。。』
 
と褒めてはくださったが、やはり声が低すぎてあまり聞き取れなかった。元帥の支配下登録選手では、初マラソンからのサブ4は俺が一番乗りだ。きっと喜んでくださっているに違いない、と信じるしかなかった。
 
あとで確認したら、俺の事前の宣言に対する負け犬礼賛留守電だったようだ。
 
 
 
熊にも連絡をした。なんといっても、一番長い時間、辛苦をともにしてきた仲間だ。そしてDe部のCo-Founderとして、全国のDe部に勇気を与えたいとともに願う同志だ。俺は、しかし嫉妬される危険を、受容可能なリスクと断定して、熊に電話をかけた。
 
熊は変わっていた。以前とは明らかに変わっていた。以前だったら、数秒の沈黙のあとに軽く祝辞を述べたあと、強烈な嫉妬臭が漂ってくるほど狼狽していたはずだ。
 
今回は、素直に喜んでくれた。De部が4時間を切れたという歴史的事実に、未来への可能性を感じてくれたようだった。俺は、熊が今まで共に積み重ねてくれた日々に感謝した。
 
 
 
 
そして俺は、仲間を待つことにした。
 
 
俺より先にゴールしていたザッキー煮と抱き合って健闘を讃え合う。徐々にゴールしてきた他の仲間とも抱き合って健闘を讃え合う。皆、戦士の顔をしている。やはりこの瞬間は最高だ。自分がゴールした瞬間も最高だが、こうやって仲間と健闘を讃え合うのはもっと最高だ。
 
しばらくして、最後にゴールしてきたブルーを皆で讃える。ブルーはこの仲間の中で、最も長い時間戦い続けてきた勇者だ。本当に素晴らしい。
 
 
 
 
俺は、激しい身体の痛みと、心の中の充実感に満たされながら、疲労抜きのためにスクワットを50回してから会場を後にした。勝田全国マラソン、本当に温かい大会だった。
 
 
 
全てにありがとう。心から感謝します。
 
 
 
~続く~
 
 
世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただけたことを感謝します。
 
引かぬ媚びぬ省みぬ!
 
我が生涯に一片の悔いなし!

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。