ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

『たった半年でアイアンマン』その1〜旅立ち〜

time 2014/04/22


『トライアスリート』

それは甘美な響き。そしてただの名詞にも関わらず、力強さとしなやかさと粘り強さが完備された憧れの響き。

そう、俺は、『トライアスリート』になった。先週なった。当たり前だが生まれて初めてなった。

8月に出場するアイアンマン・ジャパンに向けて、その最低条件である『トライアスリート』になるため、沖縄は美ら島で、デビュー戦に挑んできた。

その奇跡的な軌跡を、いくつかに分けてお届けしたい。ちなみにこれは、8月までに不定期に掲載する、『たった半年でアイアンマン』の第一章である。  

トライアスロン/アイアンマンに挑戦する理由については散々書いたので、今回は一生に一度しかないデビュー戦の模様を、まずはお伝えしたい。

結論から言うと、2:52でなんとか一つの区切りである3時間切りは果たしたものの、全く思い通りいかずボロボロ。その原因は、準備の段階から始まっていた・・・

 

【アイアンマン挑戦が決まった『鉄人会議』】

1月末に(呼ばれてないけど勝手にコソコソ忍び込んで)『鉄人会議』を行った。で、2014年のアイアンマン・ジャパンに挑戦することが決まった。スイム3.8km、バイク180km、ラン42.2kmという、15時間ほどもかかる究極の戦いに参戦することが決議された会議だ。

・・というのは表向きで、実際は師匠である元帥閣下を囲んで、『どうする?どうする??ガクガクブルブル((((;゜Д゜))))』とただ震えながらチャレンジを決めた会議に過ぎない。チャレンジを決めたのは以下の面々。後日、チーム名は紆余曲折を経て『ポセイドン』となった。ただ、De部がほとんどなので、『ポセイ丼』が正式名となる日も遠くない。メンバーは4人。

 

元帥閣下:ランおよびトライアスロンの師匠。度々このブログにも登場しているが、盛っているわけではなく特筆すべき特徴が多い。屈強かつ漆黒かつ柔軟性の全くない剛毅な肉体、あまりに厳しい自己管理、お菓子(特にポテチ)が好き、パンケーキも好き、自分を好きな民が好き、めんどくさがり、そのための究極の効率化、さみしがり屋、全くそう見えないけど税理士。まごつく大人がキライ。月間30万PVを集める人気ブロガー。

 

兄さん:いわば北斗の長兄。ポセイ丼の中で社会人として最も長い戦歴を持ち、過酷な外国勤務や商売人相手のビジネスをくぐり抜けてきた、歴戦の商社マン。出身県と名字が同じという、ありそうでないボケをカマしてくる、頼れる存在。元ラガーマンで、感覚としては『はじめの一歩』に出てくる島袋巌選手。骨格的理由でDe部に入っている。

 

Jo仙人:いわば北斗の次兄。海外でのフルマラソン、国内での100kmマラソンを制覇する、『我慢の男、一之倉聡(山王工業/スラムダンク)』のような御仁。俺の一つ年上とは思えないほど、何かが解脱している。誰でも知っている革新的企業風土の会社で、ものづくりの指揮を取る。筋斗雲に乗れるほど解脱しているが、泳いでいる姿はペプシマンそのもの。ポセイ丼唯一のスリム部。

俺:いわば北斗の末弟羅王。4人中色んな意味で最弱だが、最も重い。頼れる師匠と兄の陰に隠れ、か弱い身体でいつもうつむき加減にミニチャレンジをしている。De部の部長。

 

【準備8割、本番2割なトライアスロン】

トライアスロンは他の競技に比して、もうそのまんまで準備8割、本番2割なスポーツだ。

とりあえず震えながらアイアンマン挑戦を決めたものの、そもそもそれがどんなにヤバイことか全く分かっていなかった元帥閣下以外の3人。

とりあえず何をすれば良いのかも分からないので、元帥の指示にしたがって、バイクを選び、ウェットスーツを買い、備品を揃え、スイム中心の練習をすることになった。

 

全員がサブ4ランナーのため、ひとまずランは個人に任せ、バイクは漕げればなんとかなると判断。残ったスイムは、元帥閣下以外の全員が初心者ということで、とにかく長い距離を泳げるようになることが最優先課題となった。

 

ゴルフにしろマラソンにしろ、社会人になってから始めるスポーツの多くは、出来ないにしても最低ラインが決まっている。スコアやタイムがボロボロで、恥ずかしい思いをするだけだ。

しかしトライアスロンの場合、最低ラインは『死』だ。これはヤバイ。小学生以来、2月の頭に初めてプールに行ったが、50m泳いだだけで息は上がり、もう50mと言われたら沈む自信がたっぷりあるぐらい、キツかった。

 

ちなみに・・・。初挑戦となる美ら島のオリンピックディスタンス(オリンピックで実際に開催される距離)で1.5km、アイアンマンは3.8kmのスイムだ。この時点で俺が連続で泳げるのが50m1回。

 

・・・ヤヴァくね?計算合わないんですけど・・・

 

『200m泳げたら1.5km泳げる』という、計算を間違えたとしか思えない元帥閣下のアドバイスに従い、懸命に明日を見つめながらトレーニングに励む3名の部下たち。

 

ど初心者のせいか日に日に距離は伸びていき、レッスンや合宿のおかげもあって、本番一週間前には見事プールでの1.5kmを泳げるようになった。なんとかなるもんだ。これにウェットスーツを着れば、より速く、より安全に泳げるとのこと。

1.5kmの海を泳ぐのが本番当日、という一抹の不安は残しつつも、なんとか最大の懸念だけは潰せたと思う。(ちなみにこれが大いなる勘違いだったことは、当日のスイムで思い知ることになる。)

 

もう一度言うが、トライアスロンは準備8割、本番2割のスポーツだ。

 

デビュー戦は沖縄で行われる。つまり、遠征しなければならない。具体的には戦地に赴く日と戦う日の2日間、よく分からない場所に留まるための旅程を組まねばならない。下調べが肝心だ。

しかしそこはさすがはチーム戦。何も分からない子羊たちを尻目に、元帥閣下がいつのまにか旅程の手配をしてくださっていた。何事にも動き出しが早くしかも正確な元帥閣下の気配りに、あっさり助けられてしまった格好だ。

ほんとは自分でこういう手配もせねば、一流のトライアスリートとは言えない。しかし元帥閣下我々に対し、『トライアスロンが色々めんどくさいもんだって思ったらこの子たちやめちゃうかも・・』という心配があったらしく、その一番めんどくさい部分を、非常に高位に君臨されてるにも関わらず、細やかな気配りで手配してくださった。

ありがたい限りだ。元帥閣下がさみしがり屋であったことに感謝するしかない。

 

次回からは末弟として手配しようと思った次第。

 

これで戦うために、いつどのようにして戦地に向かうかという計画が整った。

 

くどいようだが、トライアスロンは準備8割、本番2割のスポーツだ。

トライアスロンの最大の荷物はバイク。今まで、まともなチャリは小さい頃のマウンテンバイクと、娘を送り届けるためのママチャリしか乗ったことのない俺には、そもそも『自転車を持って自転車に乗らずに移動する』という感覚がない。

一体どうやるんだと思ったら、それ用のバッグなるものがあるというではないか。とにかく知らないことだらけのトライアスロンの準備。元帥閣下の指示に0.2秒で肯定の意を示しながら、着々と進めていった。

 

しかし問題があった。俺のバイクは87kgの俺用にそれなりにデカく、自転車用バッグに入らない。。何をどうやっても入らない。。

自転車ショップで完璧にレース用に調整された俺のバイクだったが、運べなければ意味がない。戦地にフルチンで行かねばならない。

泣きそうになった俺は、元帥閣下に縋った。安西先生に懇願する三井君のように。

 

『元帥閣下、バイクが・・・バイクが・・・入りません。』

 

元帥閣下は漆黒の表情に寡黙な笑顔を浮かべ、無言でうなずかれた。そしておもむろに何やら怪しげな金属を持ち出して俺のバイクをキーコキーコやった後、いきなり俺のバイクをその太い二の腕でへし折った。

・・・かに見えた。結局入らないので、バイクの表面積を少なくするしかない。サドルを外し、トライアスロンポジション用のDHバーを外し、バイクがなんだか複雑に脱臼したような体裁になってしまった。

元帥閣下は『分解』と呼んでいたが、俺から見れば明らかに『破壊』であった。

 

『師匠は筋肉のない人にすべきかも』とちょっと思った俺であった。

とりあえずこのバイクの脱臼によって、なんとか荷物の算段が整った。

 

呆れられるかもしれないが、トライアスロンは準備8割、本番2割のスポーツだ。

俺たちはなんとかかんとか2014年4月5日、沖縄は美ら島に巨大な荷物を持って降り立った。

巨大なトライアスロン用リュック、および巨大なトライアスロンバイクバッグを抱えて、見た目とは裏腹に何も分かっていない子羊が三匹(太羊二匹、細羊一匹)と、全てを知り尽くした黒い筋肉は、沖縄の地を踏んだ。

明日は本番。その前に、一度もやったことのない、OWS(オープンウォータースイム=海スイム)の練習をしておかねばならない。ぶっちゃけ、ウェットスーツを着るのも初めてだ。

俺たちはそれぞれの身体に合わせて特注したウェットスーツを初めて着込み、夏に比較してちょっと冷たい海に、身体を浸した。波は微細で緩やか、しょっぱいのはちょっと苦手だが、まぁ行けんじゃね?と子羊三匹は顔を見合わせた。

元帥閣下が少し離れたところで、『この何も分かってない愚民共が・・・』とほくそ笑んだように見えたのは、気のせいだったのだろうか・・・

 

次の日、俺たちは現実というものの過酷さを、その身体で知ることとなる。

アイアンマンへの前哨戦程度に考えていたが、予想をはるかに超える困難にぶち当たり、頬を張られることになるとは、このときポセイ丼のどのメンバーも、想像だにしていなかった。。。

 

 

そんなわけで、まとめると準備8割、本番2割なのがトライアスロンというスポーツだ。

 

明日はいよいよ本番。

 

【このエントリを読んだ貴方に伝えたいこと】

昔子供だった人が大人になるとやらなくなること、それは、『全くAbilityがないことに対するチャレンジ』である。

子供の頃は、当たり前だがみんな何も出来ない。逆上がりも出来ないし、足し算も出来ない。それが子供だ。そして成長していく過程で、いろいろな知識や技術を身につけていく。

そうして大人になると、それなりのことができるようになる。そして人は、いつしか自分の出来る範囲のことか、そこからあまり遠くない距離の物事にしか、チャレンジしなくなる。

小さい頃から東京に住んでいる人が、近いから、お手軽だから、安心だからといって山手線にしか乗らなかったら、北海道の雄大な大自然も沖縄の広大な海も、永久に知ることは出来ない。

噂に聞く北海道や沖縄にいつか行ってみたいというのであれば、乗ったことのない路線に乗って、乗ったことのない飛行機に乗らなければならない。そんなことは当たり前のことだ。

 

だけど、人は人生でそれをやってしまう。特に、知識も経験も経済力も身につけた大人という、一番楽しいはずの時期に、それをやってしまう。

近所の公園だけで遊んでいたら、飽きはしないだろうか?しかも数十年間も近所の公園しか行くところがなかったとしたら、そんな人生、楽しいんだろうか?

俺が言いたいのはそういうことである。

人生をもっとよくしたい、人生を変えたい、という願望はほとんどの人が持っていると思う。しかし、自分がやったことないこと、自分が理解出来ないことに手を出すか、というと、それはヤダという人もまた多い。

俺もモロにそういう人間だったからよく分かる。そういう人間の人生は、はっきり言って、時間が経過したとしても大して変わらない。いわゆる、

『100回生まれ変わったって、何もしなければ幸せになれない』

というやつだ。

 

現時点で出来もしないことに、心が震えたならチャレンジしてみればいい。トライアスロンはその一例であって、他のなんでもいい。

出来もしないものにチャレンジすること、そのプロセスこそが、人生の醍醐味であるということに、きっとすぐに気が付くはずである。

そして合理性やリターンやモテパ(モテパフォーマンス)を少しでも気にするなら、トライアスロンはその有力な解の一つになるのではないかと、個人的には思う。カバディでもセパタクローでもいいけれど、トライアスロンの方がかっこよくない??

 

 

つづく・・

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただけたことを感謝します。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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