ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

日本一赤裸々な野辺山100kmウルトラマラソン日記 その4

time 2014/05/27


野辺山100kmウルトラマラソンがついにスタート。朝5時。制限時間の19時に向けて、14時間の戦いが始まる。

IMG_0007

image-3

時間内完走のための戦略

今回の勝利の定義は『時間内完走』。制限時間14時間以内の完走だ。そのための大上段の戦略は以下。

『最悪を想定して最善の準備を、そして最高の結果を』

100km走るということは、14時間の長きに渡って一度も止まらず動き続けるということ。何が起きるか分からない。身体が耐えられるかも分からない。心もヤラれるだろう。だから、最悪を想定して最善の準備をした。

最悪を想定するのと最善の準備をするのは、自分の意思でコントロールできること。最高の結果はその二つの帰結として付いてくるものであって、自分ではコントロール出来ないこと。俺は、自分の意思でコントロールできる範囲に注力することにした。

・体重85kgの身体を支える下半身が悲鳴をあげるかもしれない。
→多少暑いがテーピングの上に両足サポーターを巻き、さらにふくらはぎにはカーフを装着。
→痛み止めのロキソニンを4錠準備。特に膝の小型爆弾には要注意。過去2回のフルでは膝を過体重で膝を痛めている。

・1日の平均OPP同様、この日も戦いが6回あるとして、それぞれトイレに10分ずつ並び、戦闘が5分ずつとすると、マラソンに使える時間が90分も減るかもしれない。
→前回、前々回と全く機能しなかった『ゼロシャット(前田薬品工業)』を馘首し、同僚オススメの『ストッパ(ライオン)』を投入。結果、これが今回時間内完走の決め手となる。

・序盤と終盤に激坂があるのでヤバいかもしれない。
→事前に峠走に2週連続通い、坂のなんたるかを身体で知っておいた。これも今回大正解。峠走を知っていたおかげで、皆が歩いているところを熊と一緒に走れた。

・『日本一のウルトラマラソン』なので、完走自体はっきり言って難しいかもしれない。
→入念過ぎるほど入念に、1kmごとのタイム表を『現実的タイム(13時間56分でゴール)』と『野心的タイム(13時間30分でゴール)』に分けて作成。まさか開始10kmでプランが大きく揺れ動き、20kmで崩壊するとは思っていなかったが。。

ちなみにこちらが野辺山ウルトラのコース図。

IMG_0037

ポイントは5km〜20kmおよび65km〜79kmの上り坂、そして足を最も使う下り坂が中盤に数十km、後半に数km控えている。人が最も調子づいているときに坂で心を挫き、人が最もツラいときに坂で心を折りにくる。作った人は性格が超良さそうだ。

宇多田ヒカルが、ミリオンヒット『Wait&See』の中で歌っていた。

『変えられないものを受け入れる力 そして 受け入れられないものを変える力をちょうだいよ』

受け入れられないものを変える力を身につけようと努力することも大事だが、それは準備段階での話。こと今回の本番に限って言えば、変えられないものを受け入れる力がより大事になってくる。

ウルトラマラソンも、人生に起きることの(特にマイナスなことの)大半も、自分の力ではどうにも出来ない、変えられないレベルのことだったりするから。景気の変動、テロや災害、揺れ動く政治体制、熊のいびき・・・変えられないものは、受け入れるしかない。

『受け止める』と『受け入れる』は似ているようで少し違う。『受け止める』は剛、イメージは鉄。

『受け入れる』は柔、イメージは水。起きてしまったことに柔軟に対応し、包み込む。この水のイメージでいきたいなと考えていた。

小僧のように、いびきをかいている熊を、『ぶっ殺す!』ようではいけない。ちなみに今回のパーティのリーダーでもあるJo仙人は、『ぶっ殺したくなるような』熊のいびきを前にして、完璧な睡眠ととっていたようだ。変えられないものを受け入れる力とは、こういうことを言う。

スタート〜10km

スケートのミキティがスターターとして俺たちを送り出してくれる。なんだかとても幸せな気持ちになる。

IMG_0038

今回のコースは、序盤の5km地点から上りとなり、20km地点からかなりの距離を下る。この上りと下りで足を使ってしまうと、後で崩壊する。どれだけ序盤を抑えるかが鍵だ。

・・・なんてことを考えていると、早速ヤツが襲ってきた。そう、『前門の虎、肛門の狼』の後者の方だ。

名前負けも甚だしい『ゼロシャット(前田薬品工業)』を馘首して、新たに下痢止めの実績十分なDH選手『ストッパ(ライオン)』を投入したにも関わらず、開始5分でまさかのOPP。並走していた兄さんに別れを告げ、俺は簡易トイレに駆け込んだ。

幸い、序盤すぎてトイレに行くようなアホはほとんどおらず、あまり並ばずに一回戦を終えることができた。その代償に、同じように開始5分のOPPに襲われたらしいおっさんと二人でビリっけつになってしまった。(最後尾の興奮で鼻の穴が全開している)

IMG_0008

前後に誰もいない。

応援の牛しかいない。

IMG_0009

ちなみに俺のOPPとの闘いは、初めてこの1回で終わる。ビバストッパ!ラブストッパ!これからは最優先でライオン社の製品を使っていくことにする。ありがとうストッパ。

 

最後尾から徐々に俺たち以外の最後尾に追いついていくと、5km地点あたりでなんとJo仙人に追いついた。

IMG_0011

Jo仙人はウルトラマラソン2回完走の強者。チーム内での精神的解脱度はNO1だ。今回も、12時間台でのゴールを目指すと言っていた。

にも関わらず、OPPで出遅れたはずの俺が追いついてしまった。何かあったのか???

聞くと、既に膝が相当痛いらしい。そりゃそうだ。Jo仙人は野辺山の前にも、痛めた膝で3週連続トレイルマラソンを走ったりしている。完治しないのは当然だ。

こんな序盤でこんなに痛そうにしているJo仙人。口には出さなかったが、もしかしたら仙人は今回厳しいかもな、と思っていた。

体調万全ですら『あんたら野辺山完走なんかできると思ってんの?はぁ?バッカじゃないの?アイアンマンよりキツいわよ。これだからド素人は・・・(言われてないけどイメージではこんな感じ)』と姐さん’sに鼻先で笑われた野辺山だ。

万全でないJo仙人が厳しいのは間違いない。ちなみにこのあと十数時間をかけて、俺はJo仙人の精神力の桁違いの強さに、愛しさと切なさと心強さをもらうことになる。この人がいたから野辺山を完走できたといって、過言ではない。

さて、そうこうしているうちに山道に入り始めた。一つめのチェックポイント、10km地点。まだ余裕はあるが、

『あとたったの90kmですよ〜!!!』

と叫ぶエイドのおばちゃんの声を聞き、現実に引き戻される。この辺りではまだ気持ちが穏やかで、写真も何枚かある。

 

 

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

引かぬ媚びぬ顧みぬ!

我が人生に一片の悔いなし!

 

 

 

 

ラオウを目指す羅王のブログ

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。