ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

インド5弱の衝撃!8年ぶりに行ったインドの話 その7

time 2014/10/06


8年ぶりにインドで逝ってきました。今回は随一の経済都市ムンバイ。

全く変わっていないインド、大きく変わったインドの両方が楽しめた旅でした。

インド5弱の衝撃をどうぞ。日本が抱える問題点の解決策を持ってる気がするのは気のせいだろうか。。。

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※主な登場人物

トミー(Tommy):世界屈指の外資系コンサル会社に勤めるエリートな漢。ふとしたきっかけからムンバイに赴任することとなり、今回の旅のホストして活躍。なぜか僕に色々と相談してくる。語学が堪能。ランチームアドミラル所属。

マッチ:某ITベンチャーの若きエグゼクティブVP。カラオケで必ずマッチの曲を歌うところからマッチと呼ばれている。体型もマッチ棒っぽい。息を吸いながら話し続けることが出来る特技の持ち主。ハートが異様に強い。語学は堪能とは言い難いが、魂で話す。

ザック:公認会計士に教える公認会計士。フルマラソン3時間30分切り(サブ3.5)まであと8秒というとても惜しい漢。会計士仲間の先輩には『おしゃべりクソヤロー』言われるほど普段は饒舌で僕から見てもとても話が上手いのだが、今回の旅では貝になっていた。ランチームアドミラル所属。語学は堪能に見えていたのに、結構とんでもない実力だった。

エンペラーの会:僕が主催する勉強会。共に学ぶ同志。

三人に共通するのは、全員心から尊敬すべき漢たちであり、卓越したビジネスパーソンでもあるということである。

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ムンバイ中のアレが凝縮する場所、ドービーゴート

3日目、さわやかなねっとりとした朝。

ザックは、『ムンバイを走破します!』と言ってランニング用シューズとともに日本を勢いよく出てきたものの、やはりまだぐったりしている。起きる気配など、微塵も感じさせない。

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今日は、クマールの徒歩ガイドではなく、バンをチャーターし、少し脚を伸ばしてこれぞインド、これぞムンバイという各所を回ってもらう。

もともとムンバイという街は、その周辺も含めて観光資源に乏しい。なので、タージマハルだ!とか、ガンジス川の沐浴だ!といった盛り上がり方は出来ない。

代わりにホスト役であるトミーが考えてくれたのが、

だからこその生のインドを知ってもらう

というコンセプト。遺跡は数百年前の産物だし、ガンジス川の沐浴はもはや観光地のネタと化している。そういう見て分かるものはないけれど、人口が公称1200万、実態は2000万を超えると言われるインド最大の都市に、いったいどんな人々がいったいどんな生活をしているのか、そのリアルを見せ感じさせようと企画してくれた。

エンペラーとしてこれから立身していく我々としては、過去の世界遺産にうつつを抜かすことなく、今の生インドをこそ知るべきだったので、むしろ都合が良いとすら思えた。

ありがたや。

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まず向かったのはジャイナ教の寺院。仏教やヒンドゥ教ほどには広がらなかったものの、2500年もの間、無視出来ない影響力を各宗教に及ぼしている。

普段、一応『神様』なるものを信じているとはいえ、受験の時と好きな子に告白するときと宝くじを買ったときぐらいしか頼ったことがない身としては、生活の一部に確固たる地位を宗教が築いているというのは、どこまでも不思議に思える。

宗教のために人を殺す人が、世の中には結構沢山いる。それはもともと、人のための宗教だったはず。それがどの時点で、宗教のための人になるのだろうか。

似たような問いとしてあるのは、国民のための国なのか、国のための国民なのか。このあたりは、僕の人生の2大座右の書の1つ、『銀河英雄伝説』にて深く学ぶ事が出来る。

ジャイナ教の寺院は、装飾がすごく綺麗だった。

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とても神聖な場らしく、裸足で敷地内に入る。講堂には、ガンジーそっくりな人が壇上で話をしていて、それを主に女性の信者の人たちが熱心に聞いている。

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完全に警戒心を亡くしたジャイナキャット。猫はもともと警戒心が強いはずなのに、どれだけ近づいても目を開けず、起きたと思ったらちらりとこちらを見て、またすぐ寝た。ここをホームとして、命を脅かされることのない平穏な生活を送っているものと思われる。

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ジャイナ教寺院を出てバンに戻ると、こちらも同じように警戒心ゼロで眠るドライバーのトーマス。完全に緩みきっており、ムンバイの治安の良さを感じさせる。

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ちなみにこちらがトライアスロンチーム、ポセイ丼の盟友であるK兄さんの寝顔。戦い(=アイアンマン)を終えた後でも、微塵の隙すら見せない。一時期チーム内で流行っていたプチ盗難(無くしたはずのものが、なぜか全て師匠である元帥の鞄から出てくるという事件。)に神経を尖らせていたのかもしれない。

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次に向かったのは、なんだか分からないムンバイの公園。ここでは、そんなにしつこくはないけれども、必要性のなさそうなこの公園のガイドブックを売る人や、ニーズが全くなさそうに見える孔雀の羽根で作った団扇を売る人がいた。

トミーのあしらい方は半端ではなく合理的。『ソレ要らないという理由をお前に言ってやろう。俺、ココ住んでるから。だから無駄だ。』

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2〜3人の物売りが攻めてきたが、全てトミーに三段論法でロジカルに撃退されていた。

いつも思うのだけれど、こういう国には一見して『それ、売れないよね』と思わざるを得ないものがとても多い。このトーマスが売っていた膨大な数のビスケットも、その横に据えてあるサルサみたいなものも、しばらく見ていたけど誰も買おうとはしていなかった。

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件の孔雀の羽根で出来た団扇も、全くもって意味不明。羽根が荒く組まれているので風は抜けてしまい、ゆえに煽っても風はほとんど生じなさそう。売値が150円ほどだったが、それを作る原価も人件費も、売ってる人間の人権費もかかっているだろうに、どこで誰が買うのだろうか。

一つ確実なのは、ニーズがあるから売ってるのであろうということ。明らかに需要と供給が合ってないような気がするのだけれど、大量に置かれた物資が捌かれている場面に出くわした事は、まだない。

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そして午前中から攻める漢、マッチ帝。

リスクの純度98%のインドの水道水を飲もうとして、皆に止められる。本当はかなり逡巡していて、誰かに止めてもらえるのを待っていたように思える。こういうところが老練。

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さらに、絶対に口にしてはいけないと言われる水道水と異なり、比較的避けることを推奨されている街頭のフルーツに手を出すマッチ。売り子のトーマスが目の前で刀を振りかざして、ココナッツを捌いてくれる。

 

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ココナッツを制覇するマッチ。少し飲ませてもらったが、どうということのない微妙過ぎる味だった。漫画で無人島に漂着した主人公が旨そうに飲んでたが、実際はただのちょっと匂う味のないジュース。

『全然問題ないよぉ!』

と、漢気を見せるマッチ。

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そして今日のメインイベントの一つ、ドービーガートに着く。

『ドービー』とは、ヒンディー語で『洗濯人』のこと。(『ガート』は階段とか場所とかそんな意味)。2km四方ぐらいのスペースに、およそ1万人が住んでいるという。全員、カースト上、洗濯だけを一生する人たちだ。(数字、違ったらすみません。)

ムンバイ中の洗濯物がここに集まり、洗濯、乾燥を経て、宅配されていく。

これ、一見するとスラムだけれど全部洗濯モノ。ドービーガートは壁で仕切られており、中に入ることは容易ではない。

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が、現地ガイドのトミーがネイティブガイドを見つけてくれ、(当然お金は後で取られたけれど)中に入ることができた。インド人を伴っているかそうでないかによって、身の安全のケタが変わる。

意外だったのは、『ガイドしてくれ、俺たちおのぼりさんなんだ』とザックを前面に押し出して何人かのガートにいたインド人にお願いしてみたが、皆英語があまりしゃべれないというのもあり、なぜか断られた。

こちらはお金を渡す用意を当然していたのだけれど、それでも断られた。やはりこの街は、観光客からお金を巻き上げて稼ぐ、という発想自体が、あまりないようだ。僕の知っているインド人は欲深だったが、ここムンバイのインド人は欲浅だった。恥ずかしがりやでつつましやか、こちらがインド人の本性なのかもしれない。

デリーもアグラもバラナシも、観光客が与えるもので豊かになり、反比例するように人々の心が貧しくなってしまっているような気がする。

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おびただしい量の衣類、特にジーンズが干されている。今は乾季に差し掛かっているのだけれど、雨期にはどうしていたのだろう?インドでは、『現状はいいけど◯◯なときはどうするんだろう?』というのが、あまりに多い。

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ガイドをお願いしたら、快く断ってくれたトーマスとトーマス。どちらも、とても目が綺麗な青年だった。カメラを向けると精悍な顔を向けてくれるが、決してこちらをねめ回すような視線はよこさない。『ああ、来たの?』という感じ。

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まだ3歳にはなっていないであろうトーマス。この子は、なぜ自分がここにいるのかも、これからなぜ洗濯という仕事をするのかも、それ以外の職業が選択肢として存在することも、恐らく知らないまま、一生ここを出ずに暮らすことになる。

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スラム然としたドービーガートのすぐ向こうに、超高級タワーマンション群が見える。ムンバイの家賃はその他都市の倍とも言われており、東京とも大差ないか、少し高いぐらいらしい。

 

 

 

 

 

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水浴びをするトーマス。インド料理はカレーを中心として脂が多いため、普通に食べてると必ず中年を境に腹が出てくる。このトーマスの体型も、食べるのには全く困っていないということを示唆している。

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驚いたのは、外からはかなり異様な雰囲気に見えたにも関わらず、ガート内部ではムンバイの街同様、全く危険を感じなかったことである。

仕事をしているトーマス、ジーンズを叩き付けて脱水しているトーマス、談笑するトーマス、寝てるトーマスと色々いたが、誰一人として、僕たちの存在を特異なものとしては見ていないし、搾取の対象としても見ていない。

そこにはかなり特徴的な仕事であるとはいえ、人々の普通の日常が転がっているだけであった。部外者として踏み込んでしまったことに、少し申し訳ない気持ちを感じた。

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繰り返しになるけれど、ここの人たちは、この洗濯という仕事以外を、恐らくは生涯することはない。この敷地内からも、ほとんど出ないのかもしれない。

で、それが当たり前で、それに違和感を感じてるふうでもない。ゆえに不幸せかというと、そういう雰囲気は全くなく、楽しそうにやっている。

知ることが幸せなのか、知らないことが幸せなのか。

『井の中の蛙』は、井戸の中にいればこそ、余計なことを知ることなく、幸せな一生を送る事が出来るのではないだろうか。

インドというのは、表面だけ見れば日本とは比べ物にならないほどの格差社会だ。職業選択の自由がなく、結婚相手も家柄(=カースト)で決められて、お金持ちはお金持ちのまま、貧乏人は貧乏人のまま、それが何世代も受け継がれていく。

『努力は必ず報われる』というのは、ある一定以上の自由と資源の再配分が整った国で言えることであって、このインドでそういうものは望めないし、これからもたぶん変わらない。

にも関わらず、僕たちが幸せの最低条件と思っているものすらないなかで、それでも彼らは一生懸命彼らの生を生き、そして透き通った目で世の中を見ている。

ものすごく考えさせられる、という言葉では何も表せないけれど、ものすごく考えさせられる。

ものすごく考えて、少し疲れたので、ほんのちょっと英語の練習をしてみる。

 

 

 

 

 

ないすとぅみーとぅ

 

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

引かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

 

 

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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