『強みの掛け合わせ』
なる考え方を、最近は特に意識するようにしています。

偏差値70を超える能力が2個も3個もあれば良いのですが、僕は普通の人なので、ほとんどの能力が偏差値50前後です。(参考までに国語は高3の時に8でした。数学は20前半。点数じゃなく偏差値ね)
ただ、凡人なれど偏差値55のAという能力と、偏差値55のBという能力が掛け合わさると、偏差値70のCという能力を持った人と互角か、場合によってはそれ以上に戦うことができるようになります。
具体的な例として3人挙げます。
 
師匠
掛け合わせで強みを強化している代表格といえばこの方。一言で説明出来るぐらいシンプルイズベストな方なのですが、

色黒でトライアスロンばっかりやっててムキムキで普通の人の太ももぐらいのふくらはぎがあって普通のギャルのウェストぐらいの太い太ももがあって一桁以上の計算間違えが比較的多めでエクセルやマクロが異常に強くて毎日更新のブログが7年以上続いていて寂しがりやでめんどくさがりで初対面苦手で誰に対しても丁寧に接するのに誰に対してもほぼ聞こえない極低周波ボイスで話す本業は一応税理士さん

て感じで説明すると、皆さん『あ!あ!あぁ〜!』と本物を見たときに納得されます。
上記の抜粋をすると、師匠より税務の強い税理士さんや、エクセルに詳しいエクセルの使い手や、トライアスロンのタイムがはるかに速いトライアスリートや、ブログのアクセス数の多いブロガーというのは、ゴロゴロいます。
が、師匠のように、偏差値60超えの税理士力とエクセル力とトライアスロン力とブログ力を持っている人というのは、僕の幅狭い人脈の中でも、類を見ません。
税理士力×エクセル力×トライアスロン力×ブログ力=偏差値80を超えてるのではないでしょうか。
 
トミー
トミーは外資系コンサル会社に勤める凄腕コンサルタント。僕自身の幅狭い人脈の中でも、屈指の頭脳を持ってます。恐らく、ビジネスパーソンとしての偏差値だけでも相当高いかと思います。
が、彼の場合、その優秀さと見た目のいかつさゆえか、
『ふとんが吹っ飛んだ』とか言ったら、『君のギャグがつまらない理由は3つある』とか言って論破されるんじゃないだろうか、と心配になり、ボケる気を無くす。
『猫が寝転んだ』とか言ったら、無表情でリンチされた挙げ句に東京湾に沈められるんじゃないか、と心配になり、ボケる気を無くす。
などの心配を相手にさせてしまう心配があります。かくいう僕も、彼の前でボケるのには、数ヶ月を擁しました。
見た目がコレなので。
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が、彼は付き合ってみると、思ったより数段おっちょこちょいでした。僕の知る限り、2回、同じサングラスを無くしています。
さらに、先日彼の赴任するインドはムンバイに遊びにいったときも、徒歩5分で行けると言ったカフェが1時間以上先にあったり、開けっ放しにしたポップコーンが湿気ったのをムンバイの湿度のせいだと本気で思ってたり、なんだか、少しインドに触れて狂い始めているようでした。
代わりに、僕はトミーに対して、近づき難いと思っていた時期の何倍もの魅力を感じることになりました。これは、ビジネス力×おっちょこちょい=偏差値80を超えた好事例でしょう。
 
③羅王
そう、あだずです。上の二人には到底及ばないし、偏差値80にはまだまだ遠いものの、何度か強みの掛け合わせを体感することがありました。
僕は一応業界では上位1%の成績基準と言われるMDRTの会員をこの数年維持していますし、会社の海外表彰はおかげさまで入社以来8年間ずっと入賞しています。実力からすれば宝くじに当たり続けていると言っても良いかもです。
ただ、ある程度の山を登ってきた自負はあるのですが、そうすると本当に高い山の高さが分かってしまうんですね。いわゆる逆立ちしても勝てない人というのが、会社にも業界にもゴロゴロいることが分かってきました。
だけどもだっけっど。そういう化け物な先輩たちと一緒に海外に行ったときに気づきました。みんな、英語が全く話せないんです。結果、隅でしゅんとしていようとしたら、通訳にされました。僕も大して話せるわけではないのですが。
あと、これも最近気づいたことですが、彼ら化け物レベルになると、言葉の一つ一つに、人を動かすチカラがあります。何度も経験していますが、本当にスゴい。
なのに、彼らはあまり文章を書きません。というか書けません。本業に関することならまだしも、僕がつらつら書いてるような感じの文章は、全く書けないのです。話力と書力がほぼイコールの僕に対して、彼らは100対1ぐらいなのです。
そんなわけで、それぞれが大した事はない僕も、
ビジネス力×英語力×文章力
という、掛け算の結果がプラスになるのか分からない未知ながらも、掛け算自体は成り立っているわけです。勿論、ビジネス偏差値が90を超える先輩方には、この掛け算では太刀打ちできないんですけども。
 
以上3人挙げました。強みの掛け算で、戦闘力や魅力は何倍にもなりますよって話です。だから強みを見つけましょうね、少しの強みも大事に育てていきましょうね、そんな話です。
で、
 
 

ここまで話しといてアレなんですが、今日の話は、そんな当たり前の話ではありません。

***
先日、所属するトライアスロンチーム、『ポセイ丼』の2期生を募集し、そのうちの2名が初めてプール練に参加しました。
一人は僕が通称『ハラル』と呼んでいる人物。全てにおいてねじれの位置にポジションを取る漢です。とにかくスケールが大きく、器が小さい。目下婚活中の彼に先日、『好みのタイプは?』と聞いたら、
『理解力のある人がいいですね!』
と返ってきました。おそらくは、トライアスロンや海外進出など色々チャレンジするので、そういうスケールの大きい行動を理解してくれる女性という意味で、
『理解のある人がいいですね!』
と言いたかったのでしょうが、意図に反してかなり上から目線の理想像になってしまっていました。こういうところが日常茶飯事なので、彼は僕たちのチームで重宝されています。まぁ今回は彼の話ではないので、置いておきます。
ちなみに彼のブログは『ジャーマンスープレックス』と仲間内で言われるほど投げっぱなしになることが多く、これもまた話題として重宝されています。
 
もう一人はザック。毎月一緒に『エンペラーの会』なる勉強会をしている仲で、公認会計士であり最近出版もしたというエリートです。先日も一緒にインドはムンバイに『勉強会』に行きました。
ハラルもザックも、トライアスロンにチャレンジするということで、数年ぶりもしくは十数年ぶりにプールに入りました。
ザックは、久々のチャレンジということで、ショッキングピンクの目立つ帽子を買ってました。スタイルの良いザックは、ランではまもなくフルマラソン3時間半切りを達成するほどのスピードスターなのですが、水の中でもまた相当に速そうでした。
プールに入って、とりあえず25m泳がせてみました。ハラルもザックも、久々の水の感触を楽しんだようでした。ハラルは普通にしてましたが、ザックはとても息が上がっていました。
今度は50mのプールに移動し、また試しに泳がせてみました。ほんの10ヶ月ほど前に、僕が初めてチャレンジして、かなりビビったプールです。
ザックが泳ぎきれるようにプールサイドを歩きながら応援していると、途中からザックの呼吸が激しくなってきました。見た目にも苦しそう。あとちょっと!あとちょっと!と応援していると、もう限界に近づいたザックの口から、

『ラ〜〜!!!』

という超高音域の叫び声が聞こえました。分かる人には分かる、スト2のバルログが飛んで攻撃を仕掛けるときみたいな声です。
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(出典:スト2)こちらの動画の最後に出てくる奇声がそれです。これが東京体育館のプールにこだましました。ちなみに、ほとんど誰も知らないのですが、ザックは過去にも1度、追いつめられてバルログヴォイスを発したことがありました。
50m泳ぎきってバルログになったザックは、今まで見た事もないほど憔悴してました。この後の練習も勿論ボロボロで、25mプールに移動しても、超久々に泳いだハラルとの差でさえ、圧倒的なように見えました。
大体なんでも出来るザックが、自他ともに分かるほどのみじめな姿を見せた瞬間でした。1時間ほど泳いで上がる頃には、ザックは涙目になってました。
・・・
・・・
そういえば、こんな光景、ちょっと前にも見た記憶があります。
9月にインドに行ったときのこと。この国には、ザックにとってダメなものが二つありました。インドという国全体が持っているカオスと、そして英語。
着いた次の日に現地ガイドのクマールに、『ないすとぅみーとぅ!』と挨拶した話はもはや伝説です。
インド×英語という掛け算で、ザックの影響力はみるみるうちに消えていきました。持ってきていた本が『影響力の武器』というのがまたイタいところなのですが、とにもかくにも彼は滞在3日でどんどん衰弱していきました。
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例えば、インド人が日本語をしゃべる民族であったり、インドが日本ばりに整然とした綺麗な国であれば、ザックの影響力はそこまで落ちる事はなかったと思います。が、その両方の条件が満たされることが絶対にないインドでは、ザックはまさに文字通り風前の灯火でした。
 
バルログばりの奇声を発しながら泳いで涙目になっているザックを見て、僕と師匠は話しました。
『日本のプールだったから良かったけど、インドの街中のプールで英語で泳ぎを指導されてたら死んでたかもですね。。。』
その一つ一つがザックにとってのキラーコンテンツ(通例ではなく文字通りの意味の)なのに、
インドの喧噪×英語×プール=影響力偏差値ゼロ
と、掛け算によってさらに影響力を失う、というか生命の危機すら危ぶまれて、失禁まで至ることは、容易に想像できます。
強みの掛け合わせは大事ですが、命を脅かされるほど追い込まれる弱みの掛け合わせにも、注意しようねということを学んだプール練でした。
今いる場所で全く影響力を発揮出来てないとしたら、そもそも戦場を間違えているのかもしれません。
ないすとぅみーとぅ!
 
 
 
 

今度、ザックの誕生日にインドの市民プールでマンツーマンでインド人から英語で泳ぎ方を教われるチケットをプレゼントしようと思います。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

引かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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