ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

トレイルランニングから分かる人生の要諦

time 2014/10/27


 

トレイルランニング、始めました。

マラソンから始まりウルトラマラソンへ、トライアスロンから始まりアイアンマンへ、それなりに無茶なチャレンジにこの1年を投資してきたわけですが、そろそろ次の目標をばということで、トレイルランニングに挑むこととしました。

目標はUTMB

Urtra Trail du Mont-Blanc

なる、モンブランの周り168kmを制限時間46時間かけて走るレースです。(どんなレースかは、勝手に師匠と仰いでいる小野裕史さんのブログに紹介されてます。)

このトレイル(他には自転車のロードレース)には、2つの倒すべき敵がいます。一つは、ご存知、距離。

100kmのレースは50kmのレースよりツラく、100マイル(=160km)のレースは100kmのレースよりツラいです。

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もう一つは、『累積標高』。まぁ要するにどれだけ登ったり下りたりを繰り返すんですか?というのがコレに当たります。累積標高が400mのレースと4000mのレースでは、同じ距離でもそのキツさが全く違います。

この距離と累積標高のマトリックスが、そのレースの大体の強度を表すんです。

難易度で言うと、

①距離が短い×累積標高が低い(フルマラソンでほぼ平坦なレースとか)

②距離が長い×累積標高が低い(普通の100kmウルトラマラソンとか)

③距離が短い×累積標高が高い(50kmしかないけどどぎついレースとか。)

④距離が長い×累積標高が高い(UTMBとか、その姉妹レースの富士山周りを走るUTMFとか)

の順になります。僕が死にそうになりながらこの1年で完走したのは①と②でしかなく、この前③の手前ぐらいのレースに挑んだら死にました。(42km、累積標高2400m)なんと、9時間近くもかかりました。

戦友である仙人のブログには、10時間で37kmしか進まない壮絶なレースの模様が綴られています。8ヶ月連続ウルトラマラソンを走るこの漢ですら、累積標高の高いレースでは関門切れとなるんです。この場合は上記の③に該当します。

トライアスロンの世界にもヘンタイが多いのですが、このトレイルの世界にもヘンタイが多いです。①よりも②、②よりも③、③よりも④を目指すのです。普通じゃないですよね。アホですよね。人生、ラクな方がいいのに。

僕も④のUTMBを目指して、とりあえず今期来期から③にチャレンジすることにしました。累積標高は9600mほどです。富士山を普通に5合目から登るのを7回繰り返すのに該当します。

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さて僕は勘違いしていたのですが、この『累積標高』という考え方。『登って下りて』と書きましたが、正確には、『登って』しかカウントされません。

例えば1000m登って1000m下るレースであれば、累積標高は1000mです。

で、ここで問題です。上記の②と④では、トレイルランナーの中ではどちらが人気があると思いますか?

もう分かると思いますが、圧倒的に④です。

累積標高のない長いレースというのは、トレイルの世界では、クソレースと認定されます。どれだけ激しく、どれだけツラく、どれだけドSなレースを完走したか、それがトレイルの世界では勲章になります。

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ここで主催者の立場に立ってみます。開催するからには、なるべく多くの参加者に来てほしい。どうしたら沢山の人が人生の大切な数日を犠牲にしてまで参加してくれるでしょう?

仮に100kmのトレイルレースを企画するとして、その区間に登りが1カ所しかなければ、恐らく累積標高400mぐらいのレースになると思います。きっと誰も参加してくれません。

序盤から細かいアップダウンがあり、勝負所と言われるデカい山がいくつかあって、さらにはその暁の絶景などがあって、初めてその大会は人気が出ます。

ちなみにUTMBだとこういう風景が広がっています。最高ですね。

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ココで大事な法則が一つあります。すなわち、

『累積標高を高めるためには、下りがないとダメな法則』

同じ100kmレースを面白くしようと思ったら、下りを織り交ぜないと当然登りが作れません。登りも沢山、下りも沢山、そんなレースが、愛しさとせつなさと心強さじゃなくて激しさとツラさとドSさを求めるトレイルランナーを惹き付けます。

逆に言えば、登ってるだけのレースでは、累積標高なんて大して稼げないし、結果としてトレイルレースとしてもイマイチに終わるよということなんです。ドラマもクソもなく、登って終わり。少なくとも、トレイルのキモは下りの爽快感だと思ってる人たちは、誰も来てくれないでしょうね。

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この話は、実は人生にも言えます。

人生、苦難はないに越したことはないと僕を含めた多くの人は考えますが、一度も苦労したことのない人、苦難に遭遇したことのない人なんて、いないと思います。というか、苦労や苦難が雨霰のように降りかかってくるのが人生。

トレイルで登り一辺倒のレースが面白くなく、結果的に累積標高も稼げないのと同じように、昇り調子だけの人生なんてあり得ないしつまらないと考えれば、もし今、人生が下りに直面していたとしても、少しはその下りっぷりを楽しめるのではないかと思います。

むしろトレイルで言えば、その下りこそが人気レースへの道だし、急であれば急なほど良いです。滑落しかけたなんて、もうたまらんですね。死ぬ思いをした経験が、後で格好のネタになったという経験は、誰にもあるでしょう。

僕自身の経験でも、アイアンマン前日に朝シャンしてたら背中が肉離れを起こし、出走不可手前まで追い込まれて泣いた経験があるのですが、今となっては格好のネタであり、思ひ出ぽろぽろです。また、8年前に訪れたインドで、屁が漏れたと思ったら実は実が漏れてた(ジツハミガモレテタ、と読みます)ということに漏れた12時間後に気づいたときには死にたいと思いましたが、それも良い思い出です。

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さらにもう一つ大事な教訓が。

累積標高とは、登りの累積であって、下りは含めないと言いました。そう、下りはあるにはあるのですが、そのレースの面白さの基準である『累積標高』という数字には、反映されないのです。つまり、登った距離だけが換算されます。

どれだけ下りの人生を歩んだとしても、登っちゃえばチャラになるってことです。むしろ、

100kmの間に1000mを1回だけ登って絶対標高1000mにたどり着いた人よりも、

100kmの間に1000mを何回も登ったり下りたりして累積標高10000mを稼いで絶対標高1000mにたどり着いた人の方が、

はるかに面白い人生だと言えるということです。

僕自身、2004年頃と2009年頃には、もうこれは勘弁してくださいよというような下りを経験しました。自分の努力だけでは抗えないような急斜面で、本当に死ぬかと思いました。でも、今となっては、それがあったから今がある、みたいな青臭いセリフも言えるようになりました。

人生の累積標高、これからもガンガン稼いで面白いレースにしたいですね。

 

 

 

さっきカフェに財布を置き忘れましたけれども。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

引かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

 

 

 

 

 

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。