『もう少しモルスタで働いたら、◯◯銀行に転職してお金を稼ごうと思ってる。』
昔、就職活動をしていたときに、いわゆるOB訪問をしたことがありました。その時の話。
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モルガンスタンレーから敢えて転職することの意味

当時は金融関係に行きたいと思っていたので、外資系金融の雄、モルガンスタンレーの方に会いにいったのです。その時に言われたのが上記。
僕は今も昔も無知なので、『は???なぜ???モルスタをクビになるとかならまだしも、自分から転職したら、それは格下の銀行に入るってことだから意味ないんじゃないの?格下の銀行は、格下なんだからモルスタほどの給料を払えないんじゃないの?』となりました。
僕からすると、モルガンスタンレーはゴールドマンサックスと並ぶ(当時)世界最高峰の投資銀行。自分からそこより下の銀行に転職しようとする発想が理解できません。その方が教えてくれたのはこんなニュアンスのことです。
『こわっぱが、何も分かっておらんな。モルスタは外資系金融最高峰。そこに集まるのは猛者中の猛者だ。そこで働くということは、世界一の証明でもある。同時に、その中でトップでない自分に対して、そう多くの給料を払うものでもない。なぜなら、他に優秀なヤツはいっぱりいるからだ。ところが、◯◯銀行に転職すれば、モルスタで働いてた含み益が効いて、沢山給料がもらえる。トップ企業のノウハウを欲しがってるからな。』
『含み益』という言葉を人生において意識し始めたのは、このときが初めてだったかもしれません。なるほど、そういうキャリアの形成の仕方もあるのかと。まだ世間知らずだった僕は、世界一の会社で一番になるまで働くということが、唯一無二のゴールだと思っていたのです。そんな実力が自分にはないと気づくのに、そう時間はかかりませんでしたけど・・・
 

マンU引力の法則

時は経ち、僕も34歳になりました。過去のどの時点よりも、世の中のことが見えるようになりました。それは、
▼努力は自分次第、努力は何かしらの形で必ず報われる
▼目標さえ明確にすれば、プロセスは後から決まる
といったようなちょっと格好いい世の中の成功法則みたいのもあれば、
▼出来ることと出来ないことがある。出来ないことはやっぱり出来ない。
▼自分は、決して選ばれし一部の人間ではなく、ごくごく普通の能力しかない。
といったような、自分の限界を気づかされた学びだったりもします。
 
『マンU引力の法則』なるものを意識するようにもなりました。
マンチェスター・ユナイテッド(通称マンU)と言えば、プレミアリーグの顔であり、国内どころかヨーロッパ中のサッカーチームをすら代表する名門です。在籍選手はほとんどスーパースターだらけ。
『マンU引力の法則』とは、そのスーパースターを数多く要するマンUに、各国からさらにスーパースター予備軍がそのステータス、年俸、マンU選手としてサッカーをすること自体の夢などの引力に引き寄せられて移籍してきて、花開く・・・

ことを言っているのではなく、

そのマンUの引力に引き寄せられて移籍してきた選手が、チームにフィット出来ずに、あるいはコンディションが上がらなかったり周りの重圧に潰されたりして、全く結果を残すことなく、チームを去ることを余儀なくされるような例が頻発している事態を指します。
夢破れて(京都)サンガ(F.Cに復帰する可能性も)あり
ですね。国内選手の場合、海外で活躍しきれずに戻ってくる例も多発していますが、はからずも先日、満を持してマンチェスターユナイテッド(通称マンU)に所属していた香川選手が、古巣のドルトムントに戻ることが決まった際も、
『これぞマンU引力の法則。ドルトムントでは輝いてたのになぁ』
と思ったものです。
確かにマンUでプレーすることはサッカー選手としての夢の一つでしょう。でも、それが叶ってうまくいけばいいけれど、残念ながらそうではないことが確実になってしまった時に、自分を活かす道を真剣に考えることも、サッカー選手に求められる一つの大事な能力なのではないかと思います。
 

適自適所を考えよう

人生もそれなりの経験を積んでくると、自分が活きる場所と死ぬ場所というのが、なんとなく分かってくるものです。
例えば僕の経験や実力がが芸術分野ではまるで役に立たない(美術の成績は大体2)かのように、分野の違いで活き死にが決まることもあります。
また、マンUでは輝かなかったけれどドルトムントなら輝く(※今の香川選手にはもう少し時間が必要なようですが、マンUに移籍する前はずっとずっと素晴らしい選手でした。 ※マンUよりドルトムントが下だという前提で書いてますのでドルトムントファンの方はすみません。)といった、レベルの差によって活き死にが決まる場合もあります。
サッカー選手なら、誰も彼もがマンUやバルセロナやレアルマドリードを目指すべき。そう思っていた時期もあります。でも、当然のことながら全員が全員、そんなことが出来るわけではないし、上記以外のチームの人に存在価値がないわけでは決してありません。
モルスタの方の話も、今となっては非常に納得のいく話ですし、僕もどこかで今鍛えている分の含み益を、人生に還元すべきときが来るのかもしれません。
適した場所に自分を置くこと。適自適所。そうでないと、敵在敵所(難敵の在る場所で敵対しながら頑張らないといけない)になってしまいます。香川選手、復活するといいなぁ。
あ、そもそも含み益ないと何も出来ませんからね、勘違いしちゃいけないポイントですが。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 
 

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