ガイジンの邂逅 #628


 

先日、山手線に乗ろうと渋谷駅をうろうろしていたときのこと。

目の前に、明らかにブロンドな白人の男が立っていた。白人は大体賢く見えるが、なんとなくそやつも賢そうに見えた。そこに、明らかに屈強な入れ墨の沢山入った黒人がやってきた。戦えば5秒で気持ちよく三途の川を渡れそうな感じだった。

どうやら渋谷で偶然出逢ったらしく、旧知の間柄だったようで、ガイジン特有の『Uhhhhhhh!』と、日本語で言うと『ウェーーーーイ!』的な感じで二人は近づいてハグしていた。

囲碁の次は英語をやろう、外資系エグゼクティブと早朝にジムで会っても文化的な話が出来るように、まずはヒアリングを今から鍛えておこう、と思って耳を澄ませたその矢先。

黒人『ひさしぶり〜』

白人『元気?』

黒人『げんきげんき!』

と、ごく普通の日本語トークが展開されて、とてもびっくりした。びっくりして怪訝な顔で見てしまった。

 

聞いてる限り、発音はそこまでよくない。ということは、ありがちな日本在住十数年の日本語マスターではなさそう。見た目からして、双方とも英語がしゃべれないなんてことはまずあるまい。にも関わらず、彼らは日本語でしゃべりはじめたのである。日本で、日本語で会話をしようとしていたのである。

察するに、日本語学校で知り合った二人で、たまたま渋谷で再会して、そしてせっかくだからと日本語でしゃべってみたのじゃないだろうか。

怪訝な顔で見てしまったと同時に、なんともいえない親近感を抱いてしまった。日本人の1.5倍ほどもありそうな巨漢の2人が、渋谷でヘタクソな日本語で会話しているのである。

アメリカ人は、世界中どこへ行っても基本的には英語で通そうとする。ペルーやメキシコのおばちゃんたちは、こちらが言葉分からないのが明確にも関わらず、ガンガンスペイン語でしゃべりかけてくる。イタリア人は、日本人女性がイタリア語分からないのを見越してアモーレアモーレ言っている。

日本人はそういうことはしない。

考えてみれば、海外に行くと少なからず現地の言葉を話そうとする日本人はエラいと思ったし、おそらく現地の人は今回の僕のように、そのヘタクソな英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、タガログ語を温かい目で見てくれてるのではないだろうか。

相手に合わせようとする、相手のことを知ろうとするというのは、コミュニケーションにおいて絶対的に大切なことだし、その姿勢はどうやら相手に伝わる。そしてそれは、国籍の壁を越える。

格差社会だのテロだのとしょっぱいことが多いけれど、これからの時代は今まで以上に心の時代だと思っている。そしてそれは、これまでのように国内の人とだけ分かりあえればいいというのではなくて、グローバルに心をつなげる時代に来ている。

で、そんな時代を考えたときに、ごく普通に、当然のように相手の国、言葉、慣習に目を向けて、ヘタクソながらも身につけようとしている日本人というのは、これから諸々の課題を解決しさえすれば重宝される存在なんじゃなかろうか。

日本人は英語が出来ないのではなく、人前で『得意じゃないもの、得意じゃないと思いこんでいるもの』を披露するのが苦手なだけなのだ。英語はヘタクソでもしゃべればいいし、電化製品は完璧じゃなくてもリリースすればいい。

宮古島トライアスロンに出場していたトップ選手も、別にトップ選手なんだから日本に来なくてももっと環境のいいレースは世界で沢山あるだろうに、わざわざ出場してくれたことに関して、僕はとても好印象を持った。応援したら、英語で返してくれたけど。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

トライアスロンはフリーザ様にならないためのトレーニング #627


 

野辺山100kmウルトラの翌週に、新島トライアスロン(スイム1.5、バイク40、ラン10)に出場してきた。結果は、2時間34分で自己ベストを16分も上回る自己ベスト。

距離が少し短い疑惑があったり、野辺山のダメージがたっぷり残ってたり、その影響でバイクで吐きそうになったり、極寒の海なのにウェットスーツの上を忘れてリタイヤしそうになったりと色々あったけれど、結果的には大満足だった。

トライアスロンをやる意義について、過去に何度か書いたきたけれど、今日また少し触れておきたい。

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本当に帰ってきたウルトラマン 野辺山高原100kmウルトラマラソンで号泣した話 その11 〜そして伝説へ〜 #625


 

※『星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン』を2年連続完走しました!制限時間3分前ゴールという奇跡の軌跡を2年連続赤裸々に描きます。アイアンマンよりツラかったデス!

※用語説明『デカフォレスト』:野辺山ウルトラを10回以上完走している猛者。一般ランナーとは別の緑のゼッケンが与えられ、『デカフォレストが見える位置にいれば完走できる』という格言もある。

(あらすじ)
野辺山ウルトラマラソンを2年連続数分前でゴールすることが出来た。何物にも代え難い喜びだ。後学のために少しだけ、振り返っておきたい。

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本当に帰ってきたウルトラマン 野辺山高原100kmウルトラマラソンで号泣した話 その10 〜兵どもが夢のあと〜 #624


 

※『星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン』を2年連続完走しました!制限時間3分前ゴールという奇跡の軌跡を2年連続赤裸々に描きます。アイアンマンよりツラかったデス!

※用語説明『デカフォレスト』:野辺山ウルトラを10回以上完走している猛者。一般ランナーとは別の緑のゼッケンが与えられ、『デカフォレストが見える位置にいれば完走できる』という格言もある。

(あらすじ)
ついにゴールした。100kmを走りきったんだ。走力が去年に比べて格段に落ちている今年は、本当にダメだと思った。でも、月並みだけどやれば出来た。そして、ドラマはまだ終わっていなかった。

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本当に帰ってきたウルトラマン 野辺山高原100kmウルトラマラソンで号泣した話 その9 〜限界突破〜 #623


 

※『星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン』を2年連続完走しました!制限時間3分前ゴールという奇跡の軌跡を2年連続赤裸々に描きます。アイアンマンよりツラかったデス!

※用語説明『デカフォレスト』:野辺山ウルトラを10回以上完走している猛者。一般ランナーとは別の緑のゼッケンが与えられ、『デカフォレストが見える位置にいれば完走できる』という格言もある。

(あらすじ)
ついに下りで脚が止まってしまった。下りの重力で膨れ上がる83kgのミートテックぼでぃを何万回と受け止めて、ついにガタが来てしまったようだ。それでもなんとか87km地点、最後のエイドまでたどり着いた。あと13km、2時間。なんとかなりそうに思える。しかし最後に『野辺山の魔物』が棲んでいるいることを、俺はすっかり忘れていた。

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本当に帰ってきたウルトラマン 野辺山高原100kmウルトラマラソンで号泣した話 その8 〜強敵(とも)たちへ〜 #622


 

※『星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン』を2年連続完走しました!制限時間3分前ゴールという奇跡の軌跡を2年連続赤裸々に描きます。アイアンマンよりツラかったデス!

※用語説明『デカフォレスト』:野辺山ウルトラを10回以上完走している猛者。一般ランナーとは別の緑のゼッケンが与えられ、『デカフォレストが見える位置にいれば完走できる』という格言もある。

(あらすじ)
仲間から曲をいろいろ仕入れて、なんとか最大難所の馬越峠を越えることに成功した。残りは21km、3時間!できっこないをやらなくちゃ!!!(byサンボマスター)

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本当に帰ってきたウルトラマン 野辺山高原100kmウルトラマラソンで号泣した話 その7 〜リブート〜 #621


 

※『星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン』を2年連続完走しました!制限時間3分前ゴールという奇跡の軌跡を2年連続赤裸々に描きます。アイアンマンよりツラかったデス!

※用語説明『デカフォレスト』:野辺山ウルトラを10回以上完走している猛者。一般ランナーとは別の緑のゼッケンが与えられ、『デカフォレストが見える位置にいれば完走できる』という格言もある。

(あらすじ)
昨年と違って79km地点の馬越峠頂上までたった1人でたどり着いた。ある意味奇跡だ。熊と一緒じゃなければ今の走力では頂上まで走れないと思っていた。経験値というのは、これほどまでにパフォーマンスを左右するものなのか。

リブートのための音楽の話をしよう

今日は趣向を変えて、少し寄り道をしたい。100kmもの距離を走るととなると、俺程度の走力では心が折れないということはあり得ない。むしろ道中何百回も折れている。

後半になればなるほど折れる回数は増え折れ方はひどくなり、もう立ち直れないんじゃないかと思うような局面に何度も遭遇する。

そんなときに耳に差したイヤホンからこれらの曲が聞こえてくると、ほんの少しだけパワーが湧いてくる。気持ちがリブートする。

そういうことの繰り返し、刷り込みで心を健全に保ちながら、限界を超えた肉体をゴールまで引きずっていくのがウルトラマラソンである。参考までに、限界付近で聞いてた曲をピックアップしてみよう。

 

①負けないで(ZARD)
ランニングゴール直前の定番ソング。これを聞かないとゴール出来ない。ただし最近分かったことが一つあって、『負けないで』にはTPOが必要。惨敗した佐倉マラソンで序盤4kmで負けそうだったので『負けないで』をかけたら、普通に負けた。『負けないで』は、ゴール直前のテンション最高潮のときにかけるべき曲である。

 

②HERO(FUNKY MONKEY BABYS)
父親がどれだけ『ヒーロー』かということを歌った曲。毎度聞くたびに泣きそうになる。痴漢の冤罪を防ぐためには満員電車で万歳をしていなければならないことをこの曲から学んだ。

 

③黄金魂(湘南乃風)
100kmマラソンに出るなら必ず聞かねばならないと勝手に思ってる曲。罵倒されることで新たなパワーが湧いてくる。娘とカラオケにいったときに歌おうとしたら、呼吸困難になった。

 

④できっこないをやらなくちゃ(サンボマスター)
チームメイトの仙人に教えてもらった。『君ならどんなことも出来る』という明快なメッセージをパワフルな声で叫んで聞かせてくれるので、なんだかそういう気になってくる。

 

⑤Beautiful(Superfly)
どハマりしているドラマ『マザーゲーム』の主題歌。『マザーゲーム』に出てくる子どもたちがかわいすぎ、純粋すぎるのと、檀れいが綺麗過ぎるのがフラッシュバックして力が入る。さすがSuperflyと言える歌唱力で馬越峠を越える力をくれた。

この他にオススメするとすると、となりのトトロ、AKB全般、森高千里などが元気ソングとして効力を発揮してくれた。音楽を聞かないでウルトラを走れる走力があれば良いのだけれど。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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本当に帰ってきたウルトラマン 野辺山高原100kmウルトラマラソンで号泣した話 その6 〜ライバルの不在〜 #620


※『星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン』を2年連続完走しました!制限時間3分前ゴールという奇跡の軌跡を2年連続赤裸々に描きます。アイアンマンよりツラかったデス!

※用語説明『デカフォレスト』:野辺山ウルトラを10回以上完走している猛者。一般ランナーとは別の緑のゼッケンが与えられ、『デカフォレストが見える位置にいれば完走できる』という格言もある。

(あらすじ)
矢尽き弓折れた状態のハラルを途中で見て、ハラルの分も完走を誓った。一般的に勝負所と見られがちなラスボス、馬越峠との勝負よりも、その前の平地での勝負を選んだ俺の作戦は、果たしてうまくいくのだろうか。ようやく、71km地点まで来た。あと29km!!!

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