ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

来るべき時がついに来たという勘違い

time 2015/01/27


 

イスラム国による拉致問題。確定ではないものの、2人の人質の方の片方が処刑されたと見られており、大変に残念に思います。本当に無事でいてほしい。

連日、明るい話以外はほどんどこのニュースが占めており、日本人の多くは、『来るべき時がついに来た』と思っているのではないでしょうか。日本人が人質に取られること、そして殺害されるなど、今までなかったことだからです。

人質交換、もしくは身代金の支払いをすれば今後もテロリストの要求に屈することになるし、そうしなければ当然人質は殺されてしまう。こんな二律背反、答えが出るはずがありません。『来るべき時がついに来た』のです、ついに。

が、僕は二つの意味で、この認識は大いなる勘違いだと思っています。今日は無知無理解誤解偏見勘違いしかしていない一兵卒の意見を書いておきます。

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大いなる勘違いその1:事実

テレビで報道されているのでご存知の方も多いかと思いますが、日本人が人質に取られたり殺されたりしたのは、これが初めてではありません。2004年にはイラク戦争後の混乱の中、数名の日本人が人質に取られました。

当時の小泉政権は今回の安倍首相と同じく、テロリストとの交渉を断固拒否しました。結果、数名は解放され、しかし残念ながら犠牲者も出てしまいました。

北朝鮮にはご存知の通り、十数名(数十名?)の方が拉致されたままです。超長期の人質です。殺されたもしくは亡くなった方もいます。

一方で海外に目を向けてみると、パリの新聞社、シャルリ・エブド襲撃事件では、多くの記者が殺されてしまいました。犠牲者は2人どころではありません。

ナイジェリアのイスラム過激派ボコハラムによる死者は、累計で数千人を超えています。ボコハラムは、イスラム教がイスラム教を駆逐するという理解出来ない状況を引き起こしています。

人は、今目の前で起きていることを、虫眼鏡のように過去最大級の大きさで見てしまう生き物です。上記は、関係者の数が少ない順に書きましたが、果たしてどれぐらいの人が、ボコハラムによる犠牲と今回の事件を、前者をより残酷なものとして見ているでしょうか。

人質や犠牲者の数が事件の重要性の多寡に直結することはないという前提の上で言いますが、要は世界はもともとそういうふうであったということです。今回、たまたま日本に宜しくない方の白羽の矢が立っただけです。

ここからは僕の推測ですが、テロリストたちの一連の犯行声明の中には、今回の日本の件が全く触れられていないものもあるそうです。恐らく、彼らにとって今回の交渉は単なる’one of them’であって、欧米含め複数筋に圧力をかけるなかで、『せっかくだから金持ちのスネ夫にも圧力かけてみね?あいつカネだけは持ってるから、結構出すかもよ?根性ないし』程度のノリだったのではないかと思います。

僕たちにとってはご存知の通り、国の今後を左右する一大事です。でもテロリストたちにとっては、『言ってみたら思ってたより大事になっちゃった、ラッキー』程度のことだと思うのです。彼らの憎悪の一番外周の端っこには今回触れてしまったかもしれませんが、まだその中心の欧米には遠く及ばない位置に、日本はいると思われるのがその理由です。

 

大いなる勘違いその2:認識

話を戻すと、今回のイスラム国による人質事件は、『虫歯が悪化して神経が痛くて眠れない』状況になったのと同じです。

イスラム国はいきなり湧いてきたわけではないし、イスラム国に人質に取られたのが日本人が初めてというだけであって世界ではそれが既に何件も起きているし、そもそも宗教対立による死者は特に9・11以降爆発的に増えていたのであったし、どれ一つとして、突然発生したものではありません。

虫歯はもともとあったのです。歯を磨かずに、ずっと放置していたからばい菌が繁殖し、歯のエナメル質が溶かされ、事ここに至って神経まで到達してしまい、急に痛みだした。ただそれだけのことです。

歯は、最初から磨いておくべきだったし、虫歯が発覚したら歯医者に行っておくべきでした。神経が侵されてから、歯医者に行かないと痛いし、でも行くカネがないし、抜いたら義歯入れなきゃいけないし、入れないとモノを噛めないしと議論しているようでは、遅いのです。

『来るべき時がついに来た』のではなく、『もともと来ていた、それがこんにちはしてきただけ』なのです。

僕はこういった問題にど素人のため、今回の問題の解決法は分かりません。分かりませんけど、今出てきた危機は先に述べたようにもともとあったものだし、こういう機会に国としてどう対応するかをきちんと全員が考えておかないといかんと思います。

本業の保険でもよくこういう言い方をしますが、『起きるか起きないか、どっちかというと起きない前提でポジティブに』ではなく、『起きたら困ることが起きる前提で』考えることが必要です。リスク管理とはそういうものです。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

 

 

 

 

 

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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