ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

ドラクエ不成功哲学

time 2015/02/21


 

今日ドラクエ談義で超盛上がったのですよ、アラ松坂世代の弁護士さんと無駄にマッチョで口べたで温和でスピーチ1行目からトチるようなな友人と。そんななかで出てきたドラクエに関する不成功哲学について。

スクリーンショット 2015-02-21 19.17.17

(Source:SQUARE ENIX

誰もが竜王を倒して世界を平和にしたいと願う、こんな世の中で

ドラクエをやったことのない人のために、とりあえずドラクエ1を題材に。ドラクエは、伝説の勇者の血を引く若者が、世界を牛耳る悪の権化、竜王を倒して世界を平和にするという、敵味方が分かりやすかった冷戦時代に作られた傑作ゲームです。

僕はドラクエ5からハマりましたが、ファイナルファンタジーと並んで最高のRPGであることは疑い在りません。

ドラクエでは、『最初の村』から冒険がスタートします。最初HP(ヒットポイント=体力)もなく攻撃力もなく呪文も使えない頼りない青年が、スライムなどの弱小モンスターを倒しつつお金を貯めて武器や防具を買ったり経験値を稼いでレベルを上げて、そのうちに仲間を増やし、何度も死にそうになりながらその度に強敵を倒して強くなり、最後の最後の大ボスである竜王を倒す、とまぁそんな話です。

僕たちは幼少期、みんなテレビ画面の中でこの勇者になりました。主人公が強くなったのはすなわち自分が強くなることと同義で、強い敵に勝てたときの喜びはひとしおでした。

あの頃の僕たちは、竜王を倒すにはレベルを極限まで上げる必要があることを知っていました。あの頃の僕たちは、大してレベルを上げてない状態で竜王に会いにいっても、その彼が住む城どころか、その手前の沼地ですら命を落とすということを知っていました。

成功には、一定レベル以上の正しい努力が不可欠であることを、RPGを通して知っていました。

勇者となって冒険をし、竜王を倒して世界を平和にすることに少年たちは熱狂し、それ相応の努力を皆がしました。そういう人たちはゲームということもあり、皆報われたのでした。

 

『最初の村』の横に『竜王の城』が見える現代

時は移り変わり、少年だった僕たちは大人になりました。当時思いもよらなかった方法で僕たちは通信できるようになり、もう好きな女の子に電話をかけるときに、自分の親の目と向こうの親の耳に気を配る必要はなくなりました。

iPhoneやLINEなどに代表される、大げさに言うところのIT革命により、驚くべきことが起きました。『最初の村』の横に、『竜王の城』が出現しました。

そしてもう一つ大事なことに気づきました。『僕たちは誰もが勇者になれるわけではない』ということに。

勇者になれるのは、実は本当に恵まれた才能のある、あるいは努力という才能もあるほんの一部の人だけだということが分かりました。実際問題、大半の人は『最初の村』から出ずに、そこで余計なことを知らずに一生過ごした方が幸せなのではないかと最近思います。

隣の芝生が青く見えるのは、隣の芝生が青いことが確認できるほど背が高いからです。

さて、先のIT革命は一つの不都合な真実を生み出しました。それは、上記の通り、『最初の村』のすぐ横に、『竜王の城』が出現した『かに見える』世の中になったということです。

昔から今日まで、実際問題、『最初の村』と『竜王の城』との間には、絶望的なまでのレベル差があります。『最初の村』に住んでいる人のほとんどは、『竜王の城』の中に入って竜王を倒すどころか、その城に入るどころか、その手前の毒の沼地を越えることすらできません。

毒の沼地は、一歩歩くごとにHPが削られるからです。『最初の村』の人たちはそれに耐えることができません。

しかしYoutubeがあります。携帯画面の奥で、勇者様ご一行が警戒に毒の沼地を渡っている映像が100万PVを獲得していました。とても簡単にそれをこなしているように見えるので、『最初の村』の人たちは、

オレにもできんじゃね?

と思うようになりました。勇者様ご一行がどれほどの鍛錬をしてきたかを知るすべはなく、すいすいと毒の沼地を渡っている姿だけが見えるので仕方ないのかもしれません。

『最初の村』の人たちの携帯のLINEの友達欄には、なんと『最初の村』の友達のすぐ下に、たまたま町の市場で出逢った『竜王の城の番人』という超ド級の神官クラスが同じように『友達』として登録されています。

本当は友達でもなんでもなく、合わせられる会話は何一つありません。教養が違いすぎます。けれども、LINEはそんな垣根をなくし、『最初の村』の人たちに希望を与えました。

こんなスゴい人とも『友達』なんだわオレ。結構イケてんじゃね?

 

本来、まるで世界が違うはずの『最初の村』と『竜王の城』は、バーチャル世界ではまるで隣にあるかのように見えます。またそこに住むそれぞれ全くレベルの違う人たちも、どうやら画面上では同じ列で登録されるようです。

そうして勘違いした『最初の村』の人が、たまに竜王を倒そうと勘違いしてしまい、『竜王の城』の手前の沼地に足を取られて、ヘリコプターの救出部隊が出動することがあります。大迷惑です。

もっともっと、もっともっともっと、もっともっともっともっと、もっともっともっともっともっと、力を付けてからでなければ、『竜王の城』にはいかないで下さい、あなたのせいで国家予算の費消になるだけだし、『最初の村』の家族は心配するばかりです、と、警察の捜索隊の方から注意されてしまいました。

草野球とメジャーリーグとは、リアルだろうがバーチャルだろうがやはり歴然とした差があります。グローバル化やIT化で、それらとの距離が近づくわけではないのです。

勿論、昔に比べて情報がフラット化されたことにより、万人がチャンスを掴みやすくはなったと思います。その反面、ただの蜃気楼に過ぎないその距離を、自分の射程範囲と捉えてしまうと大変痛い目に遭います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は孫さんをツイッターでフォローしてるので心の中ではマブダチですけども。

***

 

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

 

ラオウを目指す羅王のブログ

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。