ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

IZU TRAIL Journeyで人生初リタイヤした話 その1 #553

time 2015/03/16


 

IZU TRAIL Journey(72.5km、累積標高4408m)で初リタイヤ、完敗しました。敗軍の将が敗軍の将を語ります。

IMG_1042

UTMBを目指してIZU TRAIL Journey(=以後ITJ)を走ることにした

尊敬する小野裕史さんのブログに登場するUTMB(=Ultra Trail du Mont-Blanc)に、3年以内に出走したい!そんなことを考え始めたのが、2014年8月にアイアンマンが終わったあたり。

一通りの目標達成をして、アイアンマンの次はUTMBだ!と安易ながらになりました。UTMBは本場モンブラン周りを168km、制限時間46時間、累積標高9600mほどのヘンタイレースのため、そこまで一足飛びにいくことはできません。

というか、当然のことながらそこにエントリーするまでに相当な準備とレース実績が必要なことがわかり、なんだかんだでまずはエントリーレースとして、ITJに申し込むことにしました。 結果見事当選。

以下のメンツで走ることとなりました。

兄さん:
一回り近く年上だが、強靭なフィジカルとメンタルを持つ御大。出たレースは必ず完走し、今なお自己ベストを更新し続ける。何をするにも盤石で、揺らいだところは一度しか見たことがない。その一度とは、同じレースに色白の巨乳ちゃんが出ていたときで、このときの兄さんは揺れる巨乳に相当揺らいでいた。

仙人:
2014年は8ヶ月連続ウルトラレースを走ったヘンタイ。ほぼ同い年の秀才だが、見た目が少し中東系なのと、結構なナイスゲイな風貌から、男性からのお誘いが多いらしい。元々理論派で笑顔が少ないと言われていたが、アイアンマンを一緒に走る過程でトライアスロンチーム『ポセイ丼』で一緒にいる時間が長かったので色々いじってみたら、最後は笑顔が増えたと言われている。

熊:
冬型の気圧配置に極めて弱い、熊型モビルスーツ。2014年5月の野辺山高原100kmウルトラでは、彼と並走したことによってお互いに完走できたと思っている。浮き沈みと沈み沈みを繰り返す正確で、『早起きします!』と言った次の日に寝坊するタイプ。リーダーシップの欠如に関しては右に出る者も左に出る者もいない。

ハラル:
本人はしっかりしているつもりらしいが、端から見るとかなりうっかりしている。理想のタイプは?と聞いたら、『理解力のある人がいいですね!!!』と満面の笑みで答えていた。『(色々なチャレンジをする俺を支えてくれる)理解のある人』と言いたかったらしいけれど、本人が一番理解力が足りていないことに、本人だけが気づいていない模様。野辺山高原100kmウルトラマラソンでは、6分オーバーで完走ならずという屈辱を味わい、今回リベンジを狙う。

基本的なスペックとして、ほぼ全員(ハラル以外)がサブ4ランナー、ほぼ全員(ハラル以外)がウルトラランナー、半数以上(熊とハラル以外)がアイアンマンということで、UTMBを目指すに手頃なレースだろうと思って選ばれたのがITJでした。後になって思えば、この思い込みが敗因でした。手頃でも何でもなかった。。。

 

 

前日入り

トレイルにしろトライアスロンにしろ、早朝スタートのレースが多いため、場所によっては前日入りが必須になります。今回もそうでした。ITJは伊豆半島をがっつり縦断します。松崎町からスタートし、修善寺でゴール。

スクリーンショット 2015-03-18 21.53.30

(Source:ITJ HP)   新宿からバスでゆらゆらと5時間ほどかけて、伊豆半島の松崎町へ。

 

かなりハードなレースに何度も一緒に出ているのに、あまり会話をしたことがないという二人が、みかんを共同購入。作られた友情の臭いがします。(個人情報保護のため、どちらがハラルでどちらが仙人かは伏せておくことにします。)

IMG_1037

 

 

 

会場に着くと、早速ブリーフィングが始まります。今回は愛媛県以外の全ての県から参加者がいらっしゃる模様。司会はトレイルランニング界のレジェンド、鏑木さん。

IMG_1041

 

コースのざっくりしたプロフィールがこちら。ふむふむとかうなづいてましたが、今思えばこれもよくよく『72.5kmしかないのに制限時間が14時間もある』ということの意味をきちんと考えておくべきでした。この慢心が地獄の入り口。

IMG_1040

 

ブリーフィングが終わると、過酷なまでの荷物チェック。全く妥協を許さないチェックのため、何人もの人が追い返されていきます。追い返された人は下の階で購入を迫られます。トライアスロンでもここまでの装備チェックはありません。やはり夜に山道を走ったり、人が人を救助できないような斜面を走るレースのため、安全対策は極めて厳重に行われます。

IMG_1043

 

ちなみに一例ですが、必要装備はこちら。

・撥水性のしっかりしたフード付きのレインウェア(フード無しは不可)
・救急キット
・足元まで覆えるレギンスタイツ
・ホイッスル
・コンパス
・ライト2種類および予備電池
・1L以上の水(当日)
・補給食
・テーピング
・携帯トイレ
・サバイバルブランケット
・マグカップ
・手袋(指無しは不可)
・保険証
・自発光式アイテム

1つも漏れを許さない態勢は徹底しています。この検査だけで30分以上。うっかりしているハラルは、早速ここで引っかかって追い返されていました。どこからか調達してきたレインウェアをもって無事通過。

集合時間、集合場所、流れ、コース、アイテム、注意事項。僕は全てを、今回オーガナイズしてくれたハラルと、経験豊かな仙人からの情報発信に頼って、まともに自分で調べようともしていませんでした。なんとかなると思っていたからです。これも今思えば、敗北の前兆でした。

 

ブリーフィング、荷物チェックが終わった後は、早めの夕食です。レースは朝6時スタート。3時起床予定です。渡されたマップに記されていた数十に及ぶ飲食店の情報から、微分と積分を駆使して『焼肉』という答えを瞬時に出した僕は、メンバーの静止も聞かず焼肉『大門』を予約します。経験上、『大門』という名のつく焼肉屋さんに、悪い焼肉屋さんはいません。ミートローディングをすることにしました。

このとき、仙人は明らかに止めようとしましたが、結果的に僕が押し切る形となってしまいました。前日には胃を整えるためにカーボローディングをするというのは常識で、明らかにそれに反していたからでしょう。今思えば、ここで仙人を押し切ってしまったことも、完敗につながったのかもしれません。

 

焼肉屋さんは、あり得ないほどイケてないネーミングでした。店の名前より、『ファミリー向け』という店の名前の属性の方が大きく立派に書かれています。

IMG_1053

 

近くには、なんとハンター専用駐車場が完備!ゴンもキルアもクラピカも、安心して駐車できることと思います。

IMG_1052

 

ところが、出てきた肉がなんと最強のクオリティ。正直、叙◯苑とかトラ◯とかより全然旨い。値段は半分以下。上ではないカルビとロースが、しかし脂が旨過ぎて絶品でした。

IMG_0367

 

ところがここでも一つ気になることが。僕が大好きな馬刺やチャンジャを結構な量頼んだのですが、2014年に8ヶ月連続ウルトラトレイルを走った仙人は、あまり手をつけようとしません。生もの、辛い系は胃にダメージが来るからとのこと。

過去最長で160km以上のレースを走っている仙人の言葉とは思えません。彼のベストからすれば、半分以下の距離。何をナーバスになってるんだろうと思いました。

今思えば、ここで踏みとどまれなかった僕は、敗残兵となることを約束させられていたのかもしれません。逆に、こういうところでしっかりと自分の成功法則を貫ける仙人はさすがだと思いました。後でだけど。

 

蛇足ですが、パスタ屋さんにかけこめば良いものを、めちゃ旨とはいえ焼肉屋さんに入った僕たちは、当然の成り行きとして、ここで結構な時間を食うことになりました。結果として宿に着くのが遅くなり、そして準備に時間がかかり、最終的には睡眠時間に影響しました。これも仙人が恐れていたことだったのでしょう。

大して変わらんやろ、と思っていたものの、これで1時間は睡眠時間が変わったものと思います。少しずつ小さなミス、思い込みによって敗北に近づいていた僕ですが、実はこれが翌日の敗北の決定打となるミスだということが、後で判明します。

 

宿は、千と千尋の神隠しのような雰囲気満載の民宿。個人的には大好きな部類です。装備品はばっちりだったため荷物の準備はさっさと終わったのですが、トレイルの猛者である仙人は、おもむろにストレッチを始めます。

人間離れした動きに、少し気持ち悪くなります。僕はそうでもありませんが、世の中にはカラダが柔らかい人を妬む人種もいます。

 

IMG_1060

 

この日は22時過ぎに就寝。頑張れば21時には就寝出来たのに、僕の暴走で皆に迷惑をかけてしまいました。明日は72.5kmのレース。100kmレースを2回、総距離226kmのアイアンマンを1回完走している僕としては、特別長い距離だとも思えませんでした。

次の日、僕は地獄を見ることになります。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

 

 

家族とか教育とかの話

ラオウを目指す羅王のブログ

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。