ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

IZU TRAIL Journeyで人生初リタイヤした話 その4 #556

time 2015/03/19


 

IZU TRAIL Journey(72.5km、累積標高4408m)で初リタイヤ、完敗しました。敗軍の将が敗軍の将を語ります。

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第1エイド後しばらくして、根本的な過ちに気づいた

もったいぶっても仕方ないので、僕が何を勘違いしていたか、ここで明らかにしておきましょう。前日の説明会で主催者の方が、『一番遅いギリギリ14時間の方が走って間に合うようなタイムを設定していますので、その通りに走ってきてもらえれば大丈夫です!』と言っていたのを聞いて、僕が頭に入れて走っていたのは、『最後尾選手推定時刻』でした。

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これに沿って次のエイドに15:30までにたどり着ければ、大丈夫。ゴールまでたどり着ける。

僕はそう信じきっていました。でも気になるのは第1エイドで、余裕があるにも関わらず『ヤバくないですか?』といっていたハラルのセリフ。そしてこれらのレースでは、大抵後半に何か計算しようと思っても、全く頭が働かなくなります。今のうちに確認しておこう、と、マップを取り出して残りの距離と時間を頭に入れようとします。

・・・

・・・

・・・

あれ?

え?え?なんて?

 

また一人ラッスンゴレライ状態になって自分に聞き返しましたが、応えてくれるのは自分しかいません。登りで相当に重くなった脚を引きずりながら、よくよくマップを見ます。よくよくマップを見ます。よくよくマップを見ます。

すると・・・

 

あかん!!!やってもた!!!

 

僕は、見る欄を間違えていました。『最後尾選手推定時刻』のところではなく、その上の『14時間完走想定時刻』、そして上部の『関門時間』の欄を見ると、第2エイドであり重要な関門である仁科峠には、予定していた15:30ではなく、14:30までに通過しなければならないと書いてあります。しかも、14時間完走を目指すなら14:15に通過が目安とも。

え?最後尾選手15:30て書いてない?これでゴールできるんじゃないの?マジで?なんで?でも関門14:30て書いてある。じゃあこの15:30て、ゴールする人の中の最後尾選手じゃなくて、マジで最後尾選手の予定時刻のこと?なんでこんなの書いてあんの?なんで?なんで?

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計画が一瞬にして崩れ、余裕が焦りに、希望が絶望に、とって代わられました。途端に汗が吹き出てきて、脳内メモリがクラッシュしたのが分かります。何がなんだか分かりませんでした。

何か予定外のことが起きたとき、自分の予想の範疇を超える事態が起きたとき、人はそれでも自分の都合の良いように物事を解釈しようと思います。この過ちに気づいてからも、僕は何度もマップをしまって何度もマップを取り出して、自分でなくマップが間違っていることを確認しようと思いました。

当然のことながらマップに記された数字は変わりません。変わったのは、残り制限時間だけ。僕の頭の現実だけ。大抵の場合、思い込みよりも事実の方がずっと正しかったりします。今回のケースもそれでした。

8:00に着けば良いと思っていた宝蔵院には、7:40に着いていなければいけませんでした。

10:45に着いて余裕だー、と思っていたこがね橋には、10:00に着いていなければいけませんでした。

根本的に、僕は全ての時間を勘違いしていました。

僕は予定していた時間に間に合わない可能性を、このとき初めて悟りました。が、過ちに気づいただけであれば、恐らくはなんとかなっただろうと思います。疲れてはいたけれど、まだ時間は2時間ほどありました。

ただ、同時に失った時間が決して少なくないものであるということも、身に染みてきました。14時間で完走のギリギリランナーが多いはずなのに、どうりで周りに人が少ないと思った。どうりでハラルが焦っていたわけだ。どうりヤバいといってるランナーがいたわけだ。

気づく機会はいくらでもあったのに、ここまで気づかなかった自分に初めて嫌悪感を覚えました。もっと言えば、ちゃんとマップを見ておけばすぐに分かった話。そしてメンバーの誰かとタイムの話を少しでもしておけば、簡単に気づくことが出来た話。

何をやってるんだ僕は!!!

前のめりに倒れた幕の内一歩のように僕は自分を罵倒し、しかし彼のように前向きにチャレンジすることは結局できませんでした。

 

 

改心すれど届かず〜第2エイド 仁科峠

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こがね橋から二本杉峠は登り基調、二本杉から第2エイドの仁科峠までは、主催者の方曰く、『極上のトレイルがありますよー!』なエリアでした。結論から言えば、こがね橋から二本杉峠で死にかけ、二本杉峠から仁科峠の間で討ち死にしました。

主催者の方からは、事前に言われていました。

『二本杉峠を越えると、もうそこからは何が何でも仁科峠まで行っていただくしかありません。助けにいくのは無理なエリアです。ですから、もしリタイヤされる場合は、二本杉峠までにリタイヤをしてください。余裕をもった状態でリタイヤする、というのも、トレイルの大切なマナーです。

前日には一笑に伏していたこの指摘を、引き出しから何度も出したりしまったりすることになるであろうとは、まだ想像だにしていませんでした。

こがね橋まではなんとか順調にきたものの、登り基調となってからは、脚が前に全く進みません。こういった長距離のレースでは、苦しい苦しくないとか、疲れてる疲れてないに関わらず、『マイルール』を定めることが大切です。後半は苦しい苦しくないでいえば間違いなく苦しいし、疲れてる疲れてないでいえば間違いなく疲れてるので、『苦しくないときや疲れてないときは走る』といったことが全く通用しなくなります。

だから例えば、『ある一定以上の傾斜以外は走る』とか、『歩くにしても1分以内』みたいないルールが絶対に必要になります。自分の配下にルールを置くのではなく、自分をルールの支配下に置きます。そうすることで、自分の限界を超えるレースでも、ギリギリながら完走までこぎつけることができます。

しかしこの日は、『キツい登り以外は走る』というルールすら、この前半で守れなくなりました。いかんともしがたい重量ボディが重力に引きずられ、脚が全く前に出ません。出た脚は一歩ごとに強烈なパワーを必要とし、あっという間に乳酸が溜まります。乳酸が溜まった筋肉は、すぐに走ろうとする心を折りにきます。

くわえて、脚のぬかるみがかなり激しくなってきました。どうやら前日に雨が降ったようで、当日は晴れていましたが、推定1000人以上が踏んでいった地面は、かなり柔らかくなっています。走ろうとしても走れないエリアが沢山あります。

 

二本杉峠に着く頃には、疲労困憊になっていました。この頃から、なんだか眠くなります。走っているのに眠い。とてつもなく眠い。前日の睡眠時間は決して短くないのに、どんどんどんどん眠くなってきます。

主催者の方曰くの、『極上のトレイル』が始まるのがこの二本杉峠から第2エイドの仁科峠のはず。ここから楽しくなるはず。パンフレットに書いてあったような素晴らしい景色が広がるはず。登り基調から平坦基調になって、少し走りやすくなるはず。関門もなんとか間に合うはず。いつもギリギリランナーだから、今回もギリギリだけど大丈夫なはず。

振り返ればこの二本杉峠から仁科峠はもっともツラい区間となりました。そして『極上のトレイル』などそこにはなく、全く楽しくもなく、素晴らしい景色もなく、平坦基調では全くなく、走りにくさは過去最悪で、関門も間に合わず、ギリギリどころか圧倒的なタイムアウトを経験するのでした。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

 

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。