『囲碁の総本山』こと、日本棋院にいってきました。天上の化け物たちとの会議の様子を少しだけ自画自賛させてください。
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師匠からの軍令

『いつまで経っても上達しない貴様らに、チャンスをやろう。これが最後だと思え。日本棋院で囲碁の未来を語る有識者会議がある。貴様らに発言権は一切ないが、彼らがどのような思考回路で物事を考えているのかだけでも、参考になるだろう。末席に布を敷いておいてやるから、そこにポチのように座りやがれ』
少し前から『半年でアマ五段』を目指して10コ下の師匠2人に弟子入りして34歳にして囲碁に目覚めたわけですが、そんなある日に師匠から上記のような軍令がくだりました。ちなみに師匠たちは下の写真のように、白黒でやるはずの囲碁を一色で出来るヘンタイです。両者の頭にはどれが白でどれが黒かが全て入っています。
写真 (5)
 
師匠たちに弟子入りしているのは、僕とあとマッチ。同じ大学のパイセンであり、僕主催の勉強会『エンペラーの会』の副会長であり、一緒にムンバイロボットレストランに行った仲であり、しゃべりだすと止まらない少しスベリがちな漢。一緒にアマ五段を目指して奮闘中。(写真はロボットレストランで興奮するマッチ)
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言われた時間に市ヶ谷にある日本棋院に行ってみると、会議室に通されました。参加されたのは、以下の方々。囲碁業界をあまり知らないので、どれだけスゴい方々なのかはイマイチ分かっていないあたりがイタ過ぎるど素人なのですが、スゴい方々であることは間違いないです。個人情報もあるので敢えて素人っぽく少しだけボカしますと、
 
日本棋院幹部の方:推定プロ高段者
日本棋院幹部の方:推定プロ有段者
現役プロ棋士の方:推定プロ高段者
囲碁ビジネス界の先駆者の方:推定アマ高段者
インターネット囲碁界の先駆者の方:推定アマ高段者
師匠2人:アマ七段と八段
 

 

マッチ:推定アマ八級←ナニコレ?

僕:推定アマ十級←ナニコレ?

 
まさに借りてきた猫、動かないブルドッグ、表情の固まったツタンカーメン。キラキラと輝く黄金の横に、再利用すら使い道のないゴミが落ちていたようなものでした。
ちなみに参加者の方々がどれぐらいスゴいかということを非常に簡単に書いておきますと、
アマ高段者:上記師匠たちのように一色碁が打てる、多面同時打ちが出来る、何十手か先か読めるといったまるで手品みたいなことが出来る。たぶん男色じゃなくても、目の前で囲碁打ってるの見たら惚れる。ヒカルの碁に出てくる『院生』たちと同じぐらい強い。
プロ高段者:上記師匠たちが100回やって1度も勝てない。囲碁でプロになるのは医者になるより東大理Ⅲに受かるよりはるかに難しく、そんな一握りの天才たちのなかでさらに勝ち続けているほんの一握りの天才たち。将棋で言えば羽生さんみたいなものだと思ってれば間違いない。
 
特に役割もなさそうなので、隅で小さくしてようと思っていそいそと入室しました。そしたらいつのまにか僕とマッチは会議室の中央に座らされていました。あれ?おかしいぞ?
 
 

エキストラで呼ばれたはずが与えられたセリフが異様に長かった

師匠が会議開始を宣言しました。まだ25歳なのに、倍以上の年齢の方々を前に立派です。『有識者会議』とのことでしたが、『天識者と無識者会議』であることは明らかでした。師匠から、一通りの全員の紹介が終わった頃、周りをふと見ると、参加者全員がペンを片手に、なぜかこちらを見ています。

『さぁ、どうぞ。存分に語って下さい。』

とのこと。
 
・・・
・・・
・・・
 
 

『は???』

 
 
 
師匠は確かこう言っていたはずです。
『貴様らの下劣な存在感を少しでも薄めるよう、隅で小さくしていやがれ。』
『口を開いて良いのは、上官から許可が出たときだけだこのウジ虫どもが!!!』
 
『天界を司る有識者たちの囲碁に関する議論を聞いて今後の囲碁人生の参考にする』というのが今回のミッションだったはずなのですが、どうやらハシゴを外されるの逆で、いつのまにか本人たちの意思とは無関係に舞台に上げられて、照明を当てられていたことに気づきました。
怪しい高額商品ビジネスや、多くの人にとって人生で最も高い不動産などは、その鮮烈な謳い文句にだけほだされて細部を確認しないと、やけどをすることがあります。僕はそういうことには気をつけていたつもりでしたが、まさか『有識者会議』なる安全なかほりのするイベントで陥穽にハマるとは思ってもみませんでした。『有識者会議』という単語がブラックリストに載った瞬間でした。
主役は、僕たちでした。なんと僕たちの意見を聞くために、この天界の化け物な方々が集まってくれていたのでした。
 
いや・・・
 
 
 
 

ちょちょちょーとまって お師さ〜ん!!!

 
ラッスンゴレライ並にストップかけたくなりましたが、ここでスパイダーフラッシュローリングサンダーをカマすわけにもいかないし、ペンを持って興味深そうにこちらを見てらっしゃる面々を目の前に、もう逃げることは出来ませんでした。
覚悟を決め、僕は話をすることにしました。
なぜ囲碁を始めたのか、外から見た囲碁界の問題点は何か、解決策の案となるのは何か。
畏れ多い重鎮たちに伝わるかどうかは分からないけれど、僕がこの囲碁を習い始めて4ヶ月ほどの間に感じたことを話そうと、息を吸った瞬間、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

『羅王が話すと長いので僕が先に話しますと、すぐ終わらせますがそれはですね〜』

 
マッチに先を越されました。このあとマッチは20分間ぐらい、ずっとしゃべり続けました。すぐ終わらないのがマッチ、おしゃべりなインド人ですら黙らせるマッチ。おそろしやマッチ。
こうしてハメられたに等しい『有識者会議』の幕は、マッチのガトリング砲トークによって切って落とされたのでした。
マッチの話ほどじゃないにしても、長くなりそうなので明日に続く・・・
***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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