かいた汗はひと粒ひと粒全てが光り輝いている!無駄な努力なんてものはこの世に存在しない!
4月病ということもあり、声高らかに上記のような美しいことを言いたい気持ちがダブルマウンテンです。しかし。。。
やはり意味のある努力とない努力、もしくは意味の極めて薄い努力というのはありそうです。ダイエット追い込み時期に師匠に無理矢理誘われて入ったラーメン屋さんで、せめてもの抵抗で麺とご飯を少し残しながら感じたことをば。
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ラーメン屋に入ってラーメンを食べないのは、至難のワザだった

トライアスロンシーズン期初のいきなりの重賞レースである宮古島トライアスロンを来週に控えています。それに先立って補給のプロの方からレースでの補給戦略について、講義を受けてきました。
スイム、バイク、ランに続いて第四の競技とも言える補給についての話だったのですが、平時見過ごしがちなこの補給について1時間以上もしゃべり続けることができるプロの方の話を聞いて、自分が普段どれだけ適当に補給を扱っていたかがよく分かりました。長期戦には兵站が大事!とか後輩にも話をしているくせに、何も分かっていませんでした汗。
さて、この講義に一緒に出席した師匠から、小腹が空いたのでメシでもと誘われました。ハイかYesか御意しか返事のレパートリーのない僕は、0.2秒で返事。入った先はラーメン屋。
言い忘れてましたが、僕、今、ダイエット中なんです。順調に進んでいた減量も、ちょうど今踊り場。なるべくなら高カロリーのラーメンは避けたいところです。が、可愛らしいネギチャーシュー丼がついている心ときめくお得なセットを頼んでしまい、久々のラーメンの旨さに感動した挙げ句、現実にハタと気づいて、せめてもの抵抗で少し残しました。師匠も同様に。
そして、塩辛いものを食べたあとは当然甘いもの、というサイクルは皆さん学校で習った通りだと思いますが、我々もその教えに忠実に、近くにあったクレープ屋さんにかけこみました。少しでもカロリーの少ないものを、と思って頼んだのが、『いちごバナナ生クリームチョコクレープ』。鉄板を避けることは出来ませんでした。(色黒過ぎて見えにくい師匠)
 
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ここでは、クレープを残すことすらできませんでした。
改めて分かったこと。ラーメン屋さんに入ってラーメンを食べないことは至難のワザであり、ネギチャーシュー飯をカットすることは至難のワザであり、ラーメンを食べたあとのクレープを止めることも至難のワザであるという厳然たる事実でした。
 
 

戦略の失敗は、戦術の成功によって取り戻すことは出来ない

『戦略の失敗は、戦術の成功によって取り戻すことは出来ない』とは、軍事の世界で言われている、言わば鉄板の法則です。
たとえば年収1億円を真面目に目指すとして、プロ野球選手なら可能性はありますが、僕がハマっているトライアスロンでそこに到達することはまず不可能と断言していいと思います。トライアスロンは見るスポーツではなくやるスポーツであり、見る人がいないということで興行的には致命的な欠点を克服できないまま流行しているからです。
医者になりたいという人がいたとして、東大の法学部で首席卒業したとしても、医者になることはできません。医者になりたければ、医学部に入らなければならないからです。
泳ぐ川を間違えていては、その中でどんなに綺麗に速く泳いだとしても徒労に終わるだけでしょう。
 
僕が犯した過ちを振り返ってみましょう。
結果論からすれば、ラーメンとネギチャーシュー丼を頼み、少し残してダイエット中の漢の矜持を守ることは出来ました。また、『いちごバナナ生クリームチョコクレープ』は頼んでしまいましたが、そこにキャラメルソースを加えることは我慢できました。
個人的にはよく戦った!と自分を褒めてやりたい気分です。
しかしよく考えてみれば分かる通り、ダイエット真っ最中にラーメン屋さんに入ってしまうことがそもそもの間違いであり、そのあとにどんなに努力をしても、せいぜい味玉を食べないとか、プースーを残すといった局所的な勝利しか追求できません。
ラーメン自体はしっかり食べてしまっていますし、プースーもかなり大量に飲んでしまいました。そしてその塩っ辛さの中和のためにクレープ屋に駆け込むという始末。もはやキャラメルソースがかかっていたかどうかというのは、ほんの些細なことに過ぎません。
もし努力の量を不等式で表すとすれば、
『ラーメン屋さんに入るか入らないかで入らないことを選択する努力 』<<<『ラーメン屋さんに入った後にラーメンを残すとかネギチャーシュー飯を控えるとかを選択する努力』となります。
前者が10ぐらいの強度を必要するとすると、後者は90ぐらいの意思の力を必要とします。しかし得られる成果は、10の努力を投入した前者がダイエットに100%寄与するのに対して、90ぐらいの努力を投入してカットしたラーメンの残りもチャーシュー飯の残りもキャラメルソースも、それ以外を完食してしまったという事実から比べれば極微小な成果に過ぎません。ダイエット的には完全なる失敗です。
前者は意味のある努力であり、すべきあった努力です。後者は意味の(ほとんど)ない努力であり、前者で代替されるべきであった努力です。
後者は前者に比して膨大な意思の力を必要としたにも関わらず、及ぼした成果としては無視できるほど小さいものでした。皆さんにとっては単なる喜劇かもしれませんが、当の僕にとってはただの悲劇でした。
禁煙したいのであれば、まずはたばこの量を減らすのではなく、たばこルームに近づかない努力をすべきだったということです。
 
習慣を変えるときに、『何かを始める』よりも先にすべきは、『何かをやめる』ことであると言われています。お菓子を買ってしまうのであれば、そもそもコンビニに行かないことに焦点を当ててみる。コンビニに入ってから買わないという選択をするのは、毎日お菓子を買ってる人にとっては地獄の選択です。
夜にテレビを見ないようにするには、そもそも電源をつけないようにするか、コードを抜いてしまう。一度点けたテレビを適度なところで切り上げるというのは、よほど意思が強くないと難しいです。半沢直樹は半沢さんの無茶っぷりが大変面白く、ファーストクラスは悪女たちの最悪ぷりから目を離すことはできません。
同様に、今回すべきは『ラーメン屋に入って試行錯誤、四苦八苦、断腸の思いでラーメンとネギチャーシュー飯を少し残す』ことではなく、そもそも師匠にラーメン屋に誘われたときに、『ナイン、マインカイザー』と、ドイツ語で銀河英雄伝説の英雄たちのようにかっこう良く丁重にお断りすることでした。
ちなみに数日前の乱行が祟り、また同じことをしてしまいました。今回は4割ほど残すことに成功しました。
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必死こいて努力しているのに成果がまるで上がらないときは、それが戦略的勝利ではなく戦略的に間違った上での戦術的勝利を志向しているからかもしれません。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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