海がしょっぱいのが許せなくてずっとやっていなかったトライアスロンを、2014年1月末に始めることに決まりまして、2月から始めることになりまして、4月に初レースなのに25mぐらいしか泳げなかったので3月に急いで合宿にいきまして、そこでガクガクブルブルと震えたってことがありました。
トライアスロン合宿でガタガタ震えた話
トライアスロン合宿でガタガタ震えた話 その2
トライアスロン合宿でガタガタ震えた話 最終章
それが1年と少し前。この間にトライアスロンを5戦、うちアイアンマンジャパンを完走。他にもウルトラマラソンを2週間で2回走ったりとか、色々ありました。なんだかんだあって自分も少しは大きくなったかなと思ってたら、全くもってそれは勘違いで、井の中のミジンコだったって話をば。
※用語解説 ロング(ディスタンス)=スイム3.8km、バイク180km、ラン42km、あるいはそれに近い距離のとてもとても長いトライアスロンのレースのこと。ショートは大体この4分の1。
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スゴいヤツには気をつけろ。でも本当にヤバいヤツには気をつけようがないからなおさら気をつけろ

僕のはたらく業界では、こんなことがまことしやかに言われています。売れている人、成績の良い人というのは雰囲気というかオーラがあります。だからこそお客様に安心感を与えられたり、プロっぽさを感じていただけたりするわけです。売れているからオーラがあるのか、オーラがあるから売れるのかはにわとりたまごなのでどちらとも言えないのですが、良いサイクルが回っていることは確かです。
ではこういうオーラのある人たちが成績でナンバーワンかというと、僕の知ってる限りはそうではないケースが多いように思います。もっとスゴい人がいます。
本当のトップの人はオーラがないわけじゃないのですが、どちらかというと一般人に近いというか、そのへんにいても気づかないことが多いです。ただし!商談に入ったりスピーチに入ったりすると、雰囲気は一変。
本気になった山王工業や、山王のエース沢北くんのように、恐ろしいほどの闘気を放ち始めます。僕は今までオーラのある人ができる人、という固定概念を持っていてそれに近づこうと邁進した時期がありました。が、この業界に入って初めて知ったのは、本当の化け物というのは、そこかしこに目立たないように棲息しているという事実でした。
『え?そこにいたんですか?』、『あー、いらっしゃったんですね。』こう言ってしまいそうなぐらいそこにいるのが自然というか、そういう人が本当にヤバい人です。恐らく、オーラのある人というのは、そういうオーラ自体を嫌う人からは遠ざけられます。本当にヤバい人というのは、暗殺者のごとくその警戒網すらもスルスルと抜けてしまうほど、存在自体が自然です。
トップかつ化け物ゆえに、『オーラ』なるものを誇示する必要もなければ、存在をアピールする必要もない、だからこそ振る舞いが自然なんだと思います。
・・・というのが僕が自分の業界で学んだことです。1.5流〜2流の人には出来るゆえにオーラがあり、真の一流は逆にオーラを感じさせない。僕自身MDRTなどの会合で、何気なく話しかけた隣のおじさんがどこぞの会社の泣く子も黙るトップセールスだった、てな笑えない話に遭遇したことも、1度や2度ではありません。
 
 

宮古島トライアスロンに出るから宮古島トライアスロンの映画を見てモチベーションを上げてみた

宮古島トライアスロンが来週に迫っています。スイム3km、バイク157km、ラン42kmと、昨年半年かけて出場し、前日に朝シャン中に肩を傷めて死にそうになりながら完走したアイアンマンジャパンよりは少しだけ短いものの、暑さとトレーニング不足で去年以上に苦しい戦いになるのではないかとガクブルしています。
教室の隅で体育座りしながら憂鬱な気分に浸っていたら、昨年合宿で出逢った方から一通のメールが。

『宮古島の映画がある。ドレスコードはバイクジャージ。飲みモノはバイクボトルに移し替えてこい。分かったかゴルァ!』

懸命な皆さんならご存知の通り、民主主義/平等社会の世の中で、トライアスロン業界だけはいまだに上意下達です。上官、先輩格の命令に対しては、ハイかYesかOuiかSiか御意でしか答えてはいけません。師匠に対する以上に丁重に、お返事させていただきました。

無計画とは、失敗を計画することである

と言われている通り、宮古島のようなハードなレースに無計画なまま突撃するのは、リタイヤをしにいくようなもの。僕はレースのコースシミュレーションと、何より精神面のシミュレーションをするために映画館に向かいました。
会場は一面のバイクジャージと色黒のおじさんたちとやたら声のデカいおねえさまたち。来た場所が映画館であることを一瞬忘れました。
内容は勿論、完走を目指す身としては参考になる場面が沢山あり、途中がっつり寝てしまいましたが全体的に楽しむことができました。映画が終わり、お誘いいただいた方がお茶をするというので、僭越ながらノコノコとついていかせていただくこととしました。
僕は宮古島初挑戦ですし、そもそもロング(アイアンマンぐらいの長さのレースのこと)のレースも2回目の初心者。おまけに、最近のフルマラソンではサブ4ランナーのはずなのに4時間40分、5時間、4時間50分と散々な結果に終わっています。少しでも完走の確率を上げるために、情報収集を徹底的にしようと思いました。
 
 

魔界に足を踏み入れてしまった子羊の憂鬱

『マスコミや事務所にバレないように私たちについて言及するなら書いてよろしい』と許可をいただいたので詳細をボカして紹介しますと、僕が参加させていただいたお茶のメンツは以下でした。
S姐さん:今回誘ってくれた方。前回の合宿で一緒。たぶん去年初ロング。たぶん外資系勤務で英語が会話ににじみ出てる。
C姐さん: 前回の合宿で一緒。たぶん去年初ロング。去年の宮古島を制限時間1分ちょい前にゴールした勇者。
T姐さん:今回初顔合わせ。去年初ロングだったらしい。アスリートフードマイスターらしい。
N姐さん:今回初顔合わせ。去年初ロングだったらしい。4人の中では一番普通そう。
このプロフィールの時点で世間と比べれば異常値の集団ではあるのですが、一応僕も去年ロングの一つであるアイアンマンジャパンを完走しているので、姐さんたちと会話をする資格はあります。
S姐さんとC姐さんはトライアスリートとしても僕より少し先輩ですが、『去年初ロングだったんですぅ』と自己紹介の時に言っていたT姐さんもN姐さんは、僕からすればそう変わらないキャリアの人に見えました。ニコニコしていて、一見するとそのへんにのオフィスで普通に働いてそうな感じ。
端から見れば屈強そうな(実はか弱い)漢1頭と、華奢な女性4名という昼顔的な微笑ましい景色に見えたことでしょう。
 
飲み物を買おうと列に並んでいたN姐さんに聞きました。
僕:『去年はどれ出たんですか?』
N姐さん:『五島(ロング)と佐渡ですぅ。五島は坂がきつくてもう二度と出たくないですぅ。うふふ。』
僕:『宮古はフラットらしいから大丈夫だと思いますよ。(華奢な女性に対して安心感を与えるアピール)』
 
席について最初の方は、至って普通の会話から始まりました。コースのこと、暑さのこと、ペースのこと、タイムのこと、装備のこと。ふむふむとうなづく僕は、次々とメモをとっていきました。神は細部に宿ります。
異変を感じ始めたのは、お茶会が始まって10分ほどし始めてからでしょうか。
S姐さん:『月200なんだけどさぁ』
僕:『え?え?なんて?』
いつものように、少し理解出来ない会話になるとすぐラッスンゴレライのような質問の仕方になります。
S姐さん:『ノルマ。ランで月200km。
C姐さん:『まぁ、200だったらフツーだよね。
全然フツーじゃない。。。
 
C姐さん:『Nちゃんはラン結構速いからいいよねぇ。』
僕:『なるほど、ちなみにいかほどでして・・?(3時間45分ぐらいかな・・)』
N姐さん:『うーん、3時間4分かなぁ?でもぜんぜんまだまだなんですぅ。
ぜんぜんまだまだっていう日本語が間違ってる。帰国子女ですか・・・
 
S姐さん:『Tちゃんはスイムスゴいよねー』
T姐さん:『そうかなぁ?でもなんでかしらないけどデビュー戦でスイム1位でアップしたから、みんな見逃しちゃったんだよねー、あははー。』
僕:『・・・』
 
T姐さん:『Nちゃんはどうやって練習してるの?もと陸上部?』
N姐さん:『ううん、ぜんぜん。どうって別にフツーだけど。初マラソンでサブ4出来たからみんなに速いって言われて、それでサブ3目指してやってみようと思って、本に書いてあること全部やってみたの。皇居でキロ3:30ぐらいで走ったりとか。』
僕:『あ、あの、そ、それはどこなのチームでありますか?』
N姐さん:『ううん、一人で。みんな振り向きますよ、ビビって。』
僕:『・・・』
 
想像できますでしょうか。周りから見たら屈強そうな漢1人と華奢な女性4人のハーレム。しかしこの時点で僕の心はゴートゥーヘル。自然界には絶対的な食物連鎖というのがありまして、補食する者とされるものが覆ることはありません。このときの僕も、4頭のアナコンダに呑み込まれるのをただまつばかりの可愛いラット状態となっておりました。
こちらがその『華奢な』姐さんたち。(個人情報保護のため、御本人たちの同意をいただき、身元が分からぬよう掲載させていただいておりますです。)
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冒頭の、

『スゴいヤツには気をつけろ。でも本当にヤバいヤツには気をつけようがないからなおさら気をつけろ』

という言葉。
保険業界ではそこそこ心がけているつもりでしたが、トライアスロン業界でもきちんと気をつけないと大変なことになるとゆーことを学んだひとときでした。目の前にいるフツーの人が、会ったこともないような化け物である確率は、この業界では結構高いのです。
宮古島、完走がんばります。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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