ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

2015年新入社員向けメッセージ #582

time 2015/04/13


 

桜が散ってからお話しようと思っていたのでもう月の中旬になってしまいましたが、この4月から社会人として新たな船出をされる皆さんに、僕から大してありがたくもないメッセージをお送りします。かじりかけのパンをラップに包んで、しばし耳をダンボにしてリッスントゥミーして下さい。

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社会人として知っておいてほしい10のこと

 

1、携帯ゲームはやるな

冗談のような話ですが、誰でも知ってるようなある大手携帯ゲーム会社の入社説明会では、『皆さんのような高学歴の方は携帯ゲームなんてやらないと思いますが、当社にお越しいただきましてありがとうございます。』と採用担当者が皮肉を言ったそうです。

言葉を選ばずに言えば、携帯ゲームはただの『貧乏人ビジネス』です。貧乏な人がやるという意味ではなく、携帯ゲームをやるとまず一つはコンプガチャ問題に代表されるように経済的に貧しくなり、次に心が貧しくなります。かく言う僕はもとゲーマーであり、決して大きなことは言えたクチではないのですが敢えて言います。

スタンドアローン型のゲーム機だった時代は、それがスーファミでもプレステでも、ゲームは『娯楽』の一つに過ぎませんでした。日常生活とゲーム、仕事とゲームというのは切り離されていました。ところが誰もが持っているスマホに標準的に搭載されるに至り、ゲームは『娯楽』から、『麻薬』になりました。

ご存知の通り麻薬は強烈な中毒性があり、いつの間にか普通の日常と麻薬を使う非日常に分かれていた世界が、『麻薬を使う日常』に統一されてしまいます。新入社員ということでもしまだ自分の未来に希望を持っているのであれば、悪いことは言わないので携帯ゲームはやめておきましょう。やるならプレステでも買って家でやってください。

 

 

2、『日本はダメだ』、『◯◯業界はダメだ』という言葉はダメだ

ちょっと経営学をかじった人だったり、コンサル業界を志したことがある人ならば心当たりがあると思いますが、物事をマクロに言うとちょっと格好よく聞こえます。

例えば、『日本はもう財政が崩壊しているし、国の借金が個人の総資産を越えたからもうダメだ』とか、『日本のIT業界は構造的にエンジニアが酷使される環境になっていて、USとかに比べて出る杭が打たれてトータル的に生産性が低いままだし競争力が長期的に低下していくしかないからダメだ。』

こういったマクロな感じのまとめは、なんとなーくの方向性さえ合っていればとんちんかんなことを言うこともないし、なんとなく大人な意見に聞こえるので立派な感じがします。が、こういった発言をするようになったら気をつけましょう。

こういう、何かを言っているようで何も言っていない発言というのは、ともすれば自分の所属するチーム全体、部署全体、下手をすれば会社全体にガン細胞のように波及します。そして、案の定何も生み出しません。

たとえば日本ですが、確かに財政的には厳しいし人口動態的にも厳しいし、近隣アジアの台頭は激しいし、長期的には衰退の道を辿るのかもしれません。しかし1億2000万人が全員厳しい状態にいるかというと、全然そんなことはありません。そのなかでうまくやっている人はいくらでもいます。マクロで考えれば衰退産業にしか思えない業界で、ミクロなところに目を向けると大躍進している企業だっていくつもあります。

皆さんが考えなければならないのは、どうやったらそういう企業に、そういう人になれるかということであって、止めようのないマクロな状況を嘆くことではありません。

 

 

3、まずはしばらくの間賢くなる努力をしよう。しばらくしたらバカになる努力もしよう

皆さんが就活面接で何を言おうが、どんな実績を持っていようが、大半の企業は皆さんのほとんどに対して(特に文系の皆さん)、皆さんの今の能力に何の期待もしていません。皆さんは自分で思っている以上に今は何もできません。

しかし、企業は皆さんの未来の姿には少し期待しています。だから正当な努力はしましょう。テニスラケットを握ったことのない人がどれだけテニスのうんちくをかっこよさげに語っても、誰も聞いてくれません。まずは素振りを1万回、ストロークを1万球打ってから何かを言いましょう。

新聞を読み、本を読み、人に会い、外の世界に触れ、美味しいものを食べ、勉強をして、しばらくの間は少しでも賢くなる努力をしましょう。その努力は未来を切り開くのに必ず役に立ってきます。

でもね、しばらくしたら今度はバカになる努力もするようにしましょう。資格勉強も結構、仕事も結構。だけど、賢くなるだけじゃ人生がつまらないし、それだけじゃなくて、真面目に賢くなるだけでは、いつか行き詰まる時期が必ず来ます。いつの日からか、自分が新卒の頃に比べて大きくなった自身の安全地帯の中でしか活動しておらず、しかもそこそこ何でもこなせてしまっていることに気づくでしょう。

そうなったら、バカになるべき時期です。でも会社では賢くなるトレーニングはしてくれますが、バカになるトレーニングはしてくれないので、ちょっとしたコツが必要です。仕事でバカをやって失敗すると大変なことになるので、まずはプライベートでやりましょう。

おすすめはいきなり100kmマラソンにエントリーしてみることです。フルマラソンならまだ理性の範囲で申し込めますが、素人がいきなり100kmに申し込むのはもはやバカでしかありません。でも、このバカになる経験から見えてくるものが、必ずあります。そしてそこで見つかったものは、恐らくそのときの皆さんがぶつかっている壁を、壊してくれることでしょう。

 

 

4、会社員になるのはいいけれど、『貝』社員にはならないように

ネタみたいな話だけれど本当です。会社員になるのはいいでしょう。最初は会社の歯車として、一生懸命となりのもっと大きい歯車を、そしてその隣のもっと大きい歯車を、ひいては課や部や会社やはては社会まで、動かせるように頑張りましょう。

ここで話を変えますが、海で溺れ死ぬ人というのは、どういう特徴を持っているか分かりますでしょうか?ドラマで見るように、『たすけてー!たすけてー!ゴボゴボゴボ、ぷはっ』とか言いながら騒ぐ人というのは、近くに人がいれば大体助かります。

一番助からないのは、何も言わず沈んでいく人です。というより人間というのは本当に溺れると、誰にも気づかれずに沈んでいくんだそう。この人はただ潜っているだけなのか、それとも溺れているのか、熟練のライフセーバーがようやっと見分けることが出来るぐらいの差しかありません。

会社でも、脱落していく人、辞めていく人というのは、仕事が出来ない人ではありません。むしろ、大丈夫か大丈夫じゃないのかすら返事をしなかったり、相談を何もしてこなかったり、SOS信号を死ぬまで出さないような人です。社会も会社も荒波うねる大海であり、時に溺れそうになったり本当に溺れることもあるかもしれません。

でもそんなときに皆さんが『貝社員』になってしまっては、助けられるものも助けられません。溺れるときは盛大に溺れましょう。誰かがとりあえず助けようとはしてくれるはずです。

 

 

5、『俺のイタリアン』、『俺のフレンチ』は◯、『俺のやり方』は×

テニスの初心者に自分のやり方でラケットを握らせると、大体間違えて握ります。ボールはまっすに飛びませんし、手首を傷める場合も多いです。。ゴルフの初心者に自分のやり方でクラブを握らせると、めちゃくちゃになります。ボールは文字通り地を這うショットになるか、フルスイングしても1.5m先にぽとりと落ちるだけです。

仕事の初心者、社会の初心者の皆さんも、最初はまぁそんなもんだと思ってください。いままでどれだけの経験があるかわかりませんが、そんなものはこれから積む経験に比べればミジンコみたいなものです。世の中には物事の原理原則があり、大体それらの原理原則は皆さんの『俺のやり方』とはかけ離れたものだったり、最初に強制的な矯正を要するものです。

『俺のイタリアン』、『俺のフレンチ』はお財布にも優しいしビジネス的にも勉強になるのでどしどし行ってください。でも、『俺のやり方』は今日限り捨ててください。残念ながら1mmの役にも立ちません。皆さんが志望動機で書いてくださったように、テニスが上手くなりたければ、まずはテニススクールでフォームを習うことから始める必要があります。

 

 

6、定期的にインドのスラムを見にいこう

世の中には、不幸な人が沢山います。僕が思う一番不幸な人というのは、『自分が幸せにも関わらずそれに気づけない人』です。そして実はそういう人は日本に非常に多い。経済的物質的に恵まれていて、精神的に恵まれていない人というのが、とても多いのです。

例えば数年後の皆さんの年収が700万円だとして、それが数年続いたとします。すると少なくない人が、『うちの会社、昇給全然しなくてさ』とかふざけたことを言い出します。『日本の平均年収430万より数百万も高い給料をこの数年俺に払ってくれてるようちの会社は。なんてありがたいんだ!』とはなりません。

人間はどうやら漸進的な前進を好むDNAを持っているようで、高水準なものがずっと続くということは数字的には幸せなことなんですが、精神的にはどうも退廃していくようです。

そんなことは皆さんのような高尚な人には関係ないかもしれませんが、もしかしたらこの中の幾人かはそういうふざけたことを言う人間になってしまうかもしれません。それが人間の性ですから、頭から否定できるものでもありません。

そんなときは、インドのスラムにいきましょう。オススメです。

世の中には、皆さんが持っているものの何一つとて持っていないにも関わらず、一生懸命働き、自分の力でなんとかし、家族を養い、幸せそうにしている人というのが皆さんが思っているよりずっと多くいます。『日本に生まれて大卒で新卒』という時点で世の中のほとんどの人より環境的には恵まれているわけですから、もし何らかのきっかけで自分の境遇を呪いたくなるような精神状態になったときは、迷わずインドにいきましょう。

ハマって出て来れなくなるか、二度と行きたくなくなるかの二択が皆さんを待っています。

 

 

7、子供を持とう

皆さんには今日まで育ててくれた親御さんがいて、本当の無償の愛を注いでくれたことと思います。そしてその『本当の無償の愛』を本当に理解できるようになるのは、やはり自分が子供を持ったときだろうと思います。

国民には権利と義務があり、最近は義務ではなく権利の行使や死守にばかり目が向く人が多いです。でも考えてみて下さい。日本という国に生まれ、親御さんに育ててもらい、その恩恵を受けてここまで来た以上、この国を存続させ、命のバトンをつなぐために子孫を残すというのは義務であると思われませんでしょうか。個人的な意見を言わせていただければ、そこに『子供を持つか持たないかもわたしたちの自由』という価値観は入り込む余地がないと僕は思います。

ちなみに成長意欲の高い人ほど子供を持った方がいいということはお伝えしておきます。

子供をもつとおカネがかかります。だから稼がなければいけません。もっと稼ぐにはどうするべきかを死ぬほど考えます。子供をもつと時間がかかります。だからタイムマネジメントを身につけなければいけなくなります。どうやったらもっと子供と接しながら仕事でも成果を出せるんだろうと、世のお父さんたちは悶絶しています。

子供は言うことを聞きません。だから熱心に耳を傾け、ときに諭し、相手が欲しているものを有形無形に与える必要があります。子供は親が社長だろうが窓際社員だろうが、大してその地位を考慮してくれません。どんな地位を持ってるかよりも、何をしているかしか見ていません。実践していない親はすぐ子供にバレます。

これって、皆さんがビジネス書で身につけたいと思ってる能力のほとんどじゃないでしょうか。こういった能力は、子供をもつと身に付くようになります。たぶん。

あーちなみに、こういう意見を言ったときに『子供を持てない人の気持ちも考えろ!』とかいちいち吼えないように。世の中に、全員の満足を得る意見なんてものは存在しません。キリスト教を信仰すれば、イスラム過激派から目の敵にされます。バレーボールを選択すれば、セパタクローの選手から『コートを取りやがって』と恨まれます。世の中そんなものです。

ヒステリックな人間は、絶対に幸せになれません。マックを食べて歯が入っているのを見つけたら、抜けた親知らずの代わりにするぐらいの大きな心を持ちましょう。

 

 

8、保険に入ろう

ここは保険会社です。だから最後に言わせてください。人智を越えるとまでは言いませんが、少なくとも皆さんが『想定内です』とは間違っても言えないようなことばかりが起きるのが人生です。僕も、少なくともこの5年でそんなことが何回もありました。ポジティブに見られがちな僕も、死を少し考えたことが1度や2度ではなかったとだけ言っておきます。

皆さんは、とても大きな夢や目標や、ときに現実的な安定を求めてこの会社に入っていただいたかと思います。が、サッカーやバスケ同様、守りを固めずして試合に勝とうなんて、1000年早いと思ってください。

いつか起きることを『しばらくは起きないから』といって遠ざけるのは、ただの愚か者のすることです。問題から目を逸らして、問題が解決するわけではありません。魔王を倒したいなら、武器を買ったり魔法を練習するだけでなく、防具にもきちんとお金を割きましょう。

 

 

9、好きなことをやるより、やってることを好きになろう

やっぱりもう一つ。好きなことをやろうとすると、100あるうちから至高の1つを選ばないといけません。それって、結構選択肢が狭くなって大変です。

でもやってることを好きになるのであれば、それは確率100%、何をやってもオーケーということになります。皆さんが恐らくはあまり好きではないであろう『清掃員』という職業にも、実はかの『プロフェッショナルの条件』に出演するような人がいて、それはそれは格好よく特集されていましたし、その方はとても幸せそうでした。

結局のところ、『どんな仕事をするか?』というのは、職業の種類を問う質問なのではなく、どのような信念でそれに取り組むか?その仕事でどれほどのクオリティを目指しているか?という、職業人としての在り方を問う質問なのです。

ちなみに、やってることを好きになるために一番の近道は、その仕事で成果を出すことです。人間はゲンキンなもので、褒められるほど卓越したもの、得意なものは好きになります。仕事はどうせしなければいけないのですから、さくっと成果を出してさくっとその仕事を好きになりましょう。

10年ぐらいは仕事をたらい回しにされる人も多いかとは思いますが、そうすると何種類も好きな仕事が出来ちゃうことになります。なんてラッキーなんでしょう!

 

 

10、このエントリをたまに読もう

人生を楽しく生きるコツは『初心忘るるべからず』です。いつでも初心のままでいられれば、それはどんな高級なマンションに住み、どんなゴージャスなご飯を食べ、どんなスゴい仕事をするよりも素晴らしい人生になることと思います。

皆さんの脳みそナビゲーションは、ご自身で思ってるより相当いい加減です。結構しょっちゅう道をロストすることと思います。だから頻繁に現在地を確認しましょう。自分がどこからスタートしたのか、思い出しましょう。

そのきっかけとしてこのエントリをたまーに読んでくれれば、これ以上嬉しいことはないです。

 

それでは以上を以て、新入社員の皆様向けのメッセージとさせていただきます。ご入社、まことにおめでとうございます。

僕自身は既に五月病ですが、皆さんは若いのでちゃんとがんばってください。

 

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。