宮古島トライアスロン(スイム3km、バイク157km、ラン42km)のために、宮古島に来ています。昨年のアイアンマン以来のロングのレースで、準備状況は前回の6割減ほど。絶対絶命ではありますがなんとか完走できるよう頑張ります。朝試しに5kmほど走ってみたら汗だくでした。暑い!!!
IMG_0474
 

 

『何事かを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。』P・F・ドラッカー

上記の格言は、今も昔も古今東西に当てはまる成功法則をたった一言で表したものです。確かに偏差値35のものをいくら頑張っても大したことはできませんが、偏差値70ぐらいの能力をフルに発揮すれば、出版したり、人にモノを教えたり、本業それそのもので他を圧倒する成果を出したり、ということが可能です。
ウサイン・ボルトの陸上100mが偏差値95であるように、一つ飛び抜けた能力があれば、それだけで一生食っていくことができます。まぁ凡人にはそれは無理なので、なんとか偏差値70程度の能力を磨こうとしているところ。
僕自身もこの数年、『自分の強みは何か?』ということを、試行錯誤しながら追求してきました。強みは何か?はたまた弱みは何か?ということを自分できちんと知っておくことは、組織より個人が重視される時代においてとても大切な考え方のように思えます。
そんなことを考えながら宮古島に来て、バイクの試走をしていたら出逢ったのがこちらの看板。ドラッカーが、口に加えためがねをぶん投げて怒りそうな看板です。

『ステーキ』

『カラオケ』

『セレブ』

何屋ですか?
一応、『セレブ』が店名、『ステーキとカラオケ』が売りのようです。
 
 

閉店していた『セレブ』

一般的に、絶対的な強みを持たない凡人の差別化戦略としては、『比較的強い因子の掛け合わせ』が提案されます。例えば、僕はランナーとしてはフルマラソンサブ4(=4時間切り)という、まぁ速くも遅くもないそこそこのタイムです。
ただ、『85kg以上の体重でサブ4を達成している人』というカテゴリで言えば、恐らくほとんどの大会でトップ数%に入るのではないかと思います。そもそも85kgでマラソンを走る人自体がほとんどおらず、またそのなかで4時間を切ることが出来る持久力を持った人がほとんどおらず、走っても痩せないで85kgを保ってるという特性を持つ人もほとんどいないからです。
だから、ドラッカーの言うようにまずは強みを突き詰めること、そしてそれが絶対的なクラスまで到達し得ないにしても、今度はそこそこの強みを掛け合わせることによって、自分の競争力をアップさせることができます。
ここまでは過去に学んできたことでもあるし、自分自身で実践してきてそれなりに成果を出してきたことでもありました。
 
さて、『ステーキ』と『カラオケ』を前面に出している『セレブ』に話を戻しましょう。この看板を見たときの違和感は、相当なものでした。確かに強みの掛け合わせをしているはず。ドラッカーの教えに従っているはず。弱みには言及せず、自身の店の売りをきちんと分かりやすい言葉で表示しているのもエラい。
そう思いました。でも、

『セレブ』は閉店していました。

 
なんとなくの感覚ですよ?あくまでもなんとなく。でも敢えてその感覚を言葉にするとすれば、『ステーキ』と『カラオケ』を並列して店名を『セレブ』としたことにより、
①ステーキ専門店よりステーキがマズそうで、
②カラオケの機械が20年前のやつで曲がまともに入ってなさそうで、
③セレブじゃない人しかこないのじゃないか?
というイメージを持ちました。そして恐らくはそれが事実だったのか、セレブは閉店に追い込まれていました。
 
 

ドラッカーの教えの穴

この看板は、ドラッカーの教えに重要な穴が空いていたことを教えてくれました。すなわち、

強みの掛け合わせは大事だが、掛け合わせるものを間違えるとエラいことになる。

ということです。
少なくとも、『ステーキ』と掛け合わせるのであれば、『海鮮』とかにすべきであった。そうであればお客さんも食べにきたことでしょう。
『カラオケ』と書くのであれば、『ラウンジ』とか『(古いけど)パブ』とすべきであった。そうであれば、のんべぇのおじさんたちが来てくれたことでしょう。
ステーキを食べたい人はステーキ専門店に行くでしょうし、カラオケを歌いたいだけの人は特にステーキを必要としないでしょう。並列したことによりそれぞれの専門性が薄れるどころかどちらのクオリティも下がっているように見えてしまい、そこに『セレブ』という多くの方が忌避するような名前をつけたことでトドメをさしてしまったのが、こちらのお店であったわけです。
今のところ宮古島で一番好きなネタでした。
***
 

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 
 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事