先日のMDRT日本会大会での話の一部抜粋。元プロ野球選手の山崎武司(中日→オリックス→楽天→中日)さんのお話を聞くことができした。一流の人は話も面白い。張本勲氏がキングカズに関して『引退すべき』と発言したとして一時騒がれていましたが、この件についての山崎さんのコメントがおもしろかったので。
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張本『引退すべき』→カズ『もっと頑張れということですね』

この件はおさらいすると、プロ野球解説者の張本氏(日本プロ野球界唯一の3000本安打。日米をまたぐイチロー選手は除く)が、キングカズがJリーグ最年長ゴールを決めたことに関して『もうお辞めなさい』と引退勧告めいたことを発言したのがきっかけです。
・『カズファンには悪いけども、もうお辞めなさい』
・『スポーツマンとしてはもう魅力がないね。(J2は)2軍だから、2軍で頑張ってもそんなに話題性がない』
・『若い選手に席を譲らないと。団体競技だから伸び盛りの若い選手が出られない。だから、もうお辞めなさい』
と発言したとかしないとか。サッカーファンは激怒し、ネットが大炎上した模様です。
後日、キングカズは、
『もっと活躍しろと言われてるんだと思いました。これなら引退しなくてもいいよと言わせてみろと言われてるんだな。』
という激大人な対応をしたということで、さすがキングカズ!とさらに男を高めました。
結局このあとキングカズはまたJリーグ最年長ゴール記録を更新するゴールを決め、張本氏は発言を撤回。今では応援すると表明しているそうです。
と、こんなことがあったんですが、この件に関して山崎さんの意見は『張本さんが正しい』というものでした。最初は?と思いましたが、聞けば聞くほど納得のいくものでした。プロとして生きるということはどういうことなのか、それを今一度突きつけられたような思いがしました。
最初は僕もキングカズ擁護派というか、ありがちですが『プロ野球の人間がサッカーに口出しすんな』とか、『ギネスに載るほどの活躍をしている選手の生き方に水を差すな』とか思っていましたが、いまはむしろ張本氏の発言に『あっぱれ』。よくぞ言いにくいことを言ったなと感心しています。
現実が歪められそうなときは、誰かが真実を言わなければいけない。そんなことを思い起こさせるような出来事でした。
 
 

プロの条件

以下、僕はキングカズが他の皆さん同様好きだし、サッカー界のレジェンドだと思うし、これからもずっと頑張ってもらいたいし、何なら定年まで頑張ってもらいたいし、キングカズがいなければ今のサッカー界はなかったと思うし、心から御本人に対してはポジティブだという前提で、しかしはっきりさせておきたい点をはっきりさせておきたいと思います。
さて、山崎さんはなぜ『張本さんが正しい』としたのでしょうか。曰く、

プロは結果を残してこそプロ

この一点において、今のキングカズはプロにふさわしくないということでした。
確かに『Jリーズ最年長』(恐らくは世界でも最年長?)ということを除けば、キングカズのゴール数は決して多くはありません。確かに、2006年〜2014年までの結果でみても年間通算で、6点、3点、1点、1点、3点、0点、1点、2点、0点。クリスティアーノロナウドやメッシが年間50ゴールも決めるのとは、天と地ほどの差があります。
今のキングカズが応援されているのは、その『年齢の割に』という部分に対してのパフォーマンスと、往年の蓄積であって、今のプロとしての絶対値としてのパフォーマンスに対してではありません。それはあたかも、中学生の中に幼稚園生が混じって逆上がりが出来て褒められているのと同じです。キングカズを応援する気持ちに変わりはありませんが、事実としてはそういうことです。
どれだけ偉大な選手だったとしても、例えば、
・50歳になって草野球チームのライト8番で代走でプレーしているイチロー
・80歳のマスターズ最年長出場記録を携えて、ゴルフクラブを杖の代わりに入場する青木功
・3時間切りがやっとなところまでパフォーマンスは落ちたが、業界への献身が認められて次期オリンピック出場選手に内定したQちゃん
なんてのは、果たしてプロと言えるでしょうか。おそらくはそうではないのではないでしょか?勿論、クラブ運営のために人気のあるキングカズを起用し続けるというのは選択肢の一つかもしれません。でもたぶんそれ以上でもそれ以下でもなく、何試合かに1つ、たまたま出るゴールで話題をつないでいるだけなのかもしれません。
その点では、キングカズと北澤豪さんをW杯の直前でメンバー外とした岡田監督は、偉大だったというべきかと思います。あの方ほど周りが興奮し熱狂する中で、ともすれば見過ごしたがちな事実を冷静に見続けた人はいないのではないかな。たぶん、キングカズと北澤さんがいても勝てないと思ったから、あの決断があったのでしょう。
 
 

プロは結果が全て

さて、今回の山崎さんの発言で改めて思い知りましたが、結局のところ、『プロは結果が全て』ということです。過程の努力も結構、美しいストーリーも結構。でもプロを名乗る以上、結果が伴わなければ何の意味もないという、厳然たる事実を突きつけられました。
キングカズ問題はさておき、このことは僕たち保険業界の人間にも当てはまりまくりまクリスティな話です。どれだけお客様のことを考えたとして、保障をかけること、積み立てをすることを受け入れてもらえなければ、何の役にも立つことはできません。お客様も守れないし、当然自分の家族も守れません。
『プロ』というのは、『アマ』でも名乗ることができる一番お手軽な職業です。誰もその基準を明確に決めることはできません。今日もどこかで、幾多の『プロ』が生まれています。そういえば僕も、この仕事に就いたばかりで何も分かっていない頃から『プロ』でした笑。今は本物の『プロ』になりましたけれども。
業界のトップセールスが集まるMDRTにおいて、『プロとは何か』という根本的な問いが突きつけられた山崎さんの講演は、自分の在り方、目指す方向を見定める上でとても貴重だったって話です。
・手術をするのに手が震える医者
・数字の管理が出来なくなった税理士
・保険の売れない保険家
・経営のことが分からなくなった経営者
引退すべきでしょうかね。こういうのをある方は、

『昔取った杵柄』

ならぬ、

『昔打った篠塚』

と評しておりました。秀逸。野球の歴史を少々ひも解かないと分からないネタですが。
結果、出さないと。うじうじうじ・・
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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