少し前に、銀座でホステスをしていた女子大生がテレビ局に内定を取り消されるという『事件』が起きました。そのときにFB経由でシェアされまくって回ってきた土岐山協子さんのブログ
元銀座のママで現在は料理研究家で、その途中に漁師をしていて・・というワケの分からないすさまじい経歴の方なんですが、おっしゃっていることがいちいちごもっともで、何度もうなづかされました。
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80%ぐらい同意したこと

当ブログのなかで、土岐山さんが女性の在り方について述べていたことが、とてもうなづけるものでした。銀座のママをしていたときの話です。誤解を生みやすい部分もありますので、出来たら原文ご参照のほど。

土岐山のお客様の奥様方は、土岐山にお中元とお歳暮を送ってくださいました 『いつもお世話になっております ありがとうございます』の文を添えて
聡明な奥様です
ご主人は何も心配なく伸び伸びと仕事ができます  
その奥様方は、生粋のお嬢様です 旦那様に養っていただいているという感謝の気持ちと謙虚な心のある素晴らしい女性です
ですから、たかがホステスふぜいが、と人を蔑むことはありません ホステスに対しても、誰に対してでも、感謝の気持ちを自然に持つことができます
半端なエセお嬢様は、自分自身がお金を稼いでいないことを忘れている
旦那の地位がそのまま自分の地位だと錯覚し、職業の貴賎(=自分の立場は◯、銀座の女は×、ということ)を問います
感謝の気持ちを忘れた女は醜くなっていく一方です 
(中略)
女性として一番残念なことは、自分の基準で職業や立場を貴と賎で分けてしまい、賎の人を排除しようとする器量の狭さをもってしまうことです
女としては三流以下です
自分の意見と違う人を認めようとしない
安全地帯から人を批判する
嫉妬にかられて自分を見失い人を攻撃する
女性としてこんなに醜いことはありません
どうか、そのような紛い物にあなた自身がなりませんよう
真っ直ぐな道をお歩きください

 
銀座のママさんにお中元送るような器のバカデカい奥さんがいるのか!と驚いたけど、大事なところはそんなところではなく(汗)。女性の目線から書いた女性の在り方ですが、男女問わず参考にすべきとても大事なことを書かれています。『マザー・ゲーム』に出てくる奥さん方に読んでほしい。
職業に貴賎はないと言いたいところだけど、社会的な目で見たときに実際に貴賎は存在するという話です。ちなみに僕は今、中卒の25歳、社会人経験のない半ニート状態の25歳の両名に囲碁を習っていますが、二人とも素晴らしい人間です。少なくとも今の日本で『貴』側ではないであろう二人ですが、社会的な不利があるようなら恩返しにいつでも助けるつもり。
 
 

100%同意したこと

土岐山さんのブログに戻ります。実は僕が一番同意したのは、上記の女性の在り方ではありません。女性じゃないから分からないし。女性の世界は醜いと聞いたことはありますけども、男は大半のことにはご存知の通り気づかないようでして。
女子校生、女子大生、OLから受けた、『経験値を高めたいので銀座のクラブで働こうと思ってます。アドバイス下さい。』との相談に対し、土岐山さんがピシャリと言った言葉がしびれます。

職業に貴賎はない
どんな職業も素晴らしい
それは確かです
しかし、銀座で堂々とママ、売り上げホステスをしている女性は、わたくしと同じことを言うはずです
『おやめなさい』と
それは自分の仕事や生き方に誇りを持っているからです
誇りを持って堂々としているのが銀座の女です

 
僕はこの部分を読んで思わず膝を打ちました。そうだよ!そうなんだよ!と、勝手に超納得していました。僕がずっと抱えていた自己矛盾に対する答えが示されて、目の前がパッと明るくなったような気がしました。
 

素晴らしい仕事である、しかし一緒にやろうとは誘えない

僕の仕事は、生命保険の営業の仕事です。出逢う人の人生を変える力のある仕事だとは思っているため本来の呼び名と遠く離れたイメージになってしまっていると思えるものの、就活などで分かりやすく括るとしたら、やはり『生命保険の営業』となります。
この仕事では、僕たち最前線の人間には2つのミッションが課されています。1つは、文字通り1人でも多くのお客様に正しい保険、人生の質を向上させる保障を提供すること。そしてもう1つが、そういう崇高な仕事を一緒にやる人材を探すことです。
前職がどこであれ、志ある人間であれば、挑戦するにやぶさかではない世界です。真のお客様本位を追求でき、時間は自由で、収入面ではいわゆる不合理な終身雇用、年功序列ではなく完全実力主義です。お客様から感謝されることも、普通の仕事に比べてずっと多いと感じています。
さてこんな素晴らしい仕事に運良く就くことが出来た僕ですが、同じように夢や志を抱いてうちの業界に挑戦しようとする人を見ると、つい心の中で言ってしまっていました。

『おやめなさい』

と。

『まだ足を突っ込む前なら間に合うからおやめなさい』

と。
今までは、なんでこんな素晴らしい仕事をしているのにこんなことを思うのか、と自分のなかで矛盾を感じていました。仕事がイマイチかというと、全くそうではありません。こんな素晴らしい仕事は他にないと思えるぐらいです。10年目になりますが、ますます面白くなっています。
じゃあもう一度、他の人に勧めるかというと、やはりノー。これは、別に競争相手が増えると嫌だとか、縄張り意識だとかではないのです。でもなんでか知らないけどノー。おやめなさい。
で、土岐山さんのこの文章を読んで、すごく納得いきました。
生命保険の仕事に、それを仕事とする生き方に、誇りを持っているからこその『おやめなさい』だったんだ!
考えてみれば、この業界全体でみればいまだに2年で9割がいなくなるという世界です。同期は20人以上いましたが、前向きではない転職を強いられた人間が4/5以上。残っているのはわずかです。
入社してしばらくした後も、いつ自分が時代についていけなくなって業界からいなくなるのか、心のなかでは戦々恐々としています。勉強は際限なく必要で、絶対に敵わないと心折れるような化け物がウヨウヨいる世界です。また、自由がゆえに、人間がどう堕落没落していくのかも、手に取るように分かってしまい、そしてそれを他人事を笑えない雰囲気があります。
そんな世界ですから、確かに素晴らしい仕事ではあるけれど、一方で生半可な覚悟では務まらないし、覚悟があったとしても力及ばず退席を強いられた人を何十人と見てきています。その過程を、自分以外の人間に人生懸けて選択してくれとは、やはり言えません。
誇りを持っているがゆえの『おやめなさい』。プロ野球選手という職業は素晴らしいものですが、だからといって万人に開かれた門では、決してないということなのかもしれません。銀座の世界もしかり。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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