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退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

本当に帰ってきたウルトラマン 野辺山高原100kmウルトラマラソンで号泣した話 その4 〜作戦通りの前半が最後にコケた〜 #618

time 2015/05/20


※『星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン』を2年連続完走しました!制限時間3分前ゴールという奇跡の軌跡を2年連続赤裸々に描きます。アイアンマンよりツラかったデス!

※用語説明『デカフォレスト』:野辺山ウルトラを10回以上完走している猛者。一般ランナーとは別の緑のゼッケンが与えられ、『デカフォレストが見える位置にいれば完走できる』という格言もある。

(前回までのあらすじ)
括約筋をしっかり締めて5時4分にスタートした。この4分があとで致命的なダメージとなって我が身に降り掛かってくるとは、まだこのときには想像だに出来ていなかった。

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スタート〜20km 1908m最高地点

スタート。トイレを出てなお、列がゲートの前に並んでいたため、ザックと記念撮影。ハラルは既に行方不明。このあと会うことはほぼなかった。

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このときこそランナーの顔になっていたが、そもそも前日までは顔すら舐めくさっていて、気合いを入れるのが大変だった。というか、ヤツは色々理由をつけて来ないつもりだった。来ることになっても、明らかに野辺山を舐めた顔つきで、いくら注意しても『だぁーいじょーうぶですよー』と舐めた口を聞いてくる。公認会計士だからといって、BSとかPLみたいに思い通りにいくと思ったら大間違いだ。

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スタートすると、開始500mほどでトイレが見えてきた。スタート地点にもトイレが沢山あるため、『え?うっそ〜、そんなスタートすぐでトイレいくなんて、計画性なさすぎない!?』と思ってしまいたいところだったが、しかしよく考えたら、去年ここで俺はいきなりのOPPに駆け込んだのであった。今年は計画的にトイレに行こうと決めていたので、ここはパスした。結果から見れば、ここの数分で完走が間に合ったようなものだ。神は細部に宿る。

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開始5kmは平坦、ここはキロ6分半ほどで小走りに。昨年走ったうちの2番目のウルトラである柴又100kmを走ったときに気づいたことがある。

『普通に走っても、遅く走っても、大して疲れ方は変わらない。どころか、遅く走ると長く走ることになるため、余計疲れる。』の法則

これは日常生活でも当てはまる事例が多いのじゃないのだろうか。ダラダラ仕事しても、ビシっと仕事しても、実はそう疲れ具合は変わらず、達成感や具体的な成果物がない分、ダラダラ仕事したときのほうが疲れるみたいな。

 

5kmぐらいまでは、ザックともに少し走った。つい最近起業したIGOホールディングスの面々が見たら泣いて喜びそうな番号で走っているザック。

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徐々に明るくなっていき、開始30分もすると、壮大な景色が向こうに見え始める。高原の空気は本当に気持ちがいい。

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少し走ると、見覚えのある背中が??何も持たないひょこひょこ走り、頼りない背中、少しロン毛な感じの後ろ姿。白じゃない緑ゼッケンは『デカフォレスト』の証・・・間違いない!

あの方だ!!!去年出逢った『さすらいのデカフォレスト』だ!

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この野辺山には、『デカフォレストが見えてれば完走できる』という格言がある。10回以上完走している彼らがその場所にいるのであれば、まだそこは完走圏内だということだ。そんな格言に序盤から頼るほど愚かではないけれど、それでも昨年聞いたこの格言を思い出さずにはいられない。

昨年、この『さすらいのデカフォレスト』に途中で出逢い、まだ大丈夫だと安堵し、『まだ大丈夫ですよね?』と勇気を出して聞いたら『うーん、後でペースが落ちなければ大丈夫ですね。でもそうじゃなければダメですね』とわりとはっきり言われてショックを受け、必死について行こうとしたら、『うーん、ちょっと遅いなぁ』とボソリと言ったと同時に超ブーストがかかり、あっという間に置いていかれたという苦い想い出がある。

こういう、何気ないウェア、極小化された携帯物、適当な走りの三拍子揃った人が、大体の場合は一番ヤバい。この日、俺はこの『さすらいのデカフォレスト』と(こっちが勝手に思ってる)熾烈なデッドヒートを繰り返すことになる。

この日の作戦は

1、登りは捨てる(キロ9分ならだいぶよし。キロ10分で普通。場合によってはキロ11分も可)

2、平地は粘る(キロ6分半〜7分ぐらい、エイド込みで)

3、下りは脚が崩壊しない程度に攻める(キロ5分半目標)

の3本立て。これが非常にうまくいった。

途中、富士山の見える雄大な景色が広がる。

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なにやら大荷物だと思ったら、アコーディオンで演奏しながら走っていたスパイダーマン。

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20km地点。ここが今回のコースの最高地点。

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2時間半で20km地点に到着!まずまず予定通りのペースで、かつ登りを捨てたため疲労があまりない。

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20km〜42km 八峰の湯

ここから先はほとんど下り、タイムが稼げる。42km地点まで、少々の登りを残して延々と下り続ける。ここでいかに速く、そしてダメージをくらわずに進めるかがポイントだ。

De部という、80kg以上もしくは体脂肪25%以上の男児しか入部が許されないポチャスリートの集まりを率いている俺にとって、野辺山のような高低差の激しいレースは鬼門だ。

登りは思いっきし重力に引っ張られ、他の皆さんが軽々進むような坂でさえ、ものすごい勢いで減速を余儀なくされる。下りは平常時85kgのA5ボディの重みがストレートに脚にダメージを与える。体重に比して筋力が弱いため、通常の何倍もの早さで筋繊維が傷つき、あっという間に走れなくなる。

その最大公約数というか、『冷静と情熱の間』みたいなところを粛々と突き詰めていかないと、すぐに戦闘不能になってしまう。20km地点の下りでダメージを負い、あと80kmを走るなんてことは無理だ。

下りは大体キロ5分半前後で走ることにした。それ以下だと、ちょっと遅れ気味だったタイムとの差を詰められない。それ以上だと、脚にダメージが溜まる。

人生でも、『慎重に!でも急げ!』みたいな矛盾した命令に応えなければならない瞬間というのが、それこそ山のようにある。『慎重に!』だけならラクだし、『急げ!』だけならただスピードを上げればいい。その間をどう突き詰めるかというのは、つまるところ感覚の問題だ。

その感覚というのは、数限りない実践でしか身に付かないものなのだと、最近分かった。だから世の中には一見正しい理論書が溢れていて、そしてそれは大体正しいのだけれど、しかしそれを身につけている人は実際相当に少ないのである。

 

下りの途中では、ミニーちゃんに遭遇した。こういうコスプレで他者を喜ばせながら走る人を、俺は心底尊敬する。少なくともウェア自体はランに最適化されていないため、少なからず完走できないリスクが発生するからだ。きっと撥水性が悪いため、ムレムレだろうと思う。ちなみにもちろん男性。

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エイドには、様々な食べ物が並べられている。イチゴなどは、本当に全身に染み渡る。ありがたい。ありがたいけれど、長居してしまっては貴重な時間はいくらでも失われる。居心地の良いエイドというのは、こういうレース、俺みたいなギリギリランナーにとっては非常に危険。

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今回の作戦の一つとして、『エイドに長居しない』というのもとても大事だ。休むと、いくらでも休めてしまう。マイルールを決めて、『1エイド1分まで!』というふうにしないと、自分でも驚くほど発進出来ないのだ。

1分休むはずのエイドで2分休むとする。すると次のエイドでも、1分の予定が2分になる。次のエイドではトイレが重なったりして、並ぶ時間も入れると5分以上になる。エイドは全部で20個以上ある。それだけで数十分の損失だ。

35km地点に、ラッスンゴレライのかたわれが待っていてくれた。細部は少々違うが、ここまで衣装を揃えてきたことに敬意を評したい。

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35km地点には、4時間18分で到着。42kmの関門が6時間なので、5時間20分ほどで着ければ計画通り。ここからキツい登りがいくつかあるので、なんとか目標通りいきたい。

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40km地点に差し掛かると、道路から少しだけ緑の上を走ることができる。ほんの少しの違いだけれど、うまく地面が衝撃を吸収してくれて脚の負担が軽減する。

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42km地点、八峰の湯に5時間13分で到着。本当はここで10分ほど休んで着替えて5時間20分にはこのエイドを出たかったので、ちょいと目標からショート。直近の平地のフルマラソンが5時間7分だったため、山あり谷ありでこのタイムであれば、俺のなかではかなり頑張ったと言える。

疲労具合はこんな感じ。まだ半分も来ていないのだけれど、しっかりフルマラソン1回分は疲れている。フルマラソン1回分というと、『もう動けない!』と真顔で言っても全然怒られないぐらいの疲れ方だ。

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ここでトラブルがあり、携帯をなくしてしまった。そしてOPPに襲われてしまった。両方足して10分はかかったため、目標より20分近く遅れてのスタートとなってしまった。この20分が、これから俺に重くのしかかる。

何せ目標では、13時間59分15秒でのゴールを設定していた。その目標から20分もショートしているなんて、考えたくもない!!!一体どこで取戻そうと、わなわなと震える俺であった。

こんなときに泣き言を共有すべくザックとハラルの姿を探すが、どちらも見えない。二人とも走力は俺よりずっと上のため、きっと先にいってしまったのだろう。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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家族とか教育とかの話

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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