ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

インドでハエにタカられた話と魔王が目覚めても大した脅威ではない話 #633

time 2015/06/04


 

2006年7月頃、前職を退職した僕は、次の職場である今の会社に勤める前に、自分のルーツであるバックパッカーの旅に出ていた。といっても、大学4年の時に卒業旅行代わりに2ヶ月ほどいったきりなので、大したキャリアではない。

行き先はインド。首都デリー、タージマハルのあるアグラ、ガンジス川のあるバラナシ、砂漠地帯のジャイサルメールを3週間ぐらいかけて闊歩した。それはそれは無邪気に嘘をつきまくるインド人に悩まされたが、それもまた人生と、日本とはあまりに違う環境を楽しんでいた。

が、困ったことが2つあった。1つは『税関』。もう1つは『ハエ』である。

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『税関』と『ハエ』の想い出

帰ってくるときに、当時住んでいた場所の近くのセントレア空港に到着すると同時に、手荷物検査で個室にしょっぴかれてしまった。

日本人からしたらどちらでもいいが、ヒンズー教の国に行っていたのに見た目がイスラミックな感じになっており、日焼けして、インド臭をぷんぷんさせていたので怪しかったらしい。バラナシにはヤクをやって『沈没』している日本人が数多くいたらしく、僕も風貌からいってそんな風に見えたようだ。

『まぁ、ちょっと持ち物見せてもらうだけですから!』と明るい検閲官の目は、笑ってない。

『ほんのちょっとね、ほんのちょっと粉みたいのが見つかるだけでコレですから、ハハハ。』と、笑顔で両手を手錠にかけられた形を僕に見せてくる。

異様に厳しい荷物検査で全ての荷物を隅から隅まで調べられた僕は、当然ながら無実だったので平然としていたが、その執拗さといったら今でも汗が出る。結局1時間ほどで解放された。もちろん、体裁上はただの検査なので、謝罪の言葉などはない。

 

『ハエ』の問題はもう少しやっかいだった。インドはそこかしこが舗装されていないため、少し転ぶとすぐに擦りむいてしまう。そこにヤツらがやってきた。滞在序盤に擦りむいたところに、止まっているとハエが止まっている。舐めてるのか吸ってるのかは分からないが、とにかく止まるといつもそこにハエが止まっていた。

時間が経つごとに傷口の調子が悪くなっていって、最終的には化膿しはじめてしまった。せいぜい押すと痛い、というレベルだったが見た目にも少し腫れてるのが分かって、相変わらず止まるたびに脚に止まるヤツらにイライラしながらインドを歩いていた。

帰国してからが災難だった。白血球は異常な値になり、なぜか微熱が続き、保険屋として万一のための保険を勧める自分が満身創痍になってしまった。しばらくまともに歩けなくなり、抗生剤を打つ日々が続いた。

ハエどもは、動かない脚に集まってくるのだと学んだ出来事だった。

 

拝啓、コバエの季節

コバエの季節がやってきた。ヤツらはインドのハエほど巨大ではないものの、なぜか夏になると姿を表す。うちも別に生ゴミをずっと放置していたり、数ヶ月前のコンビニ弁当が転がっているような家では勿論ないのだけれど、しかし夏になるとコバエを目撃することがよくある。

で、原因を調査すると、比較的『生モノ』かつ『静的』なものにコバエが発生しやすいことが分かった。当然のことながら生ゴミは時間が経つほどにその確率が高くなるし、うっかりいずれ使うつもりで放置してあった人参やじゃがいもが腐ったりすると、そこに現れる。

食べ物が沢山あることでコバエどもが寄ってくるわけでもなく、それらが古くなるとヤツらはどこからか姿を表す。このことに気づいたのは、レストランに入ったとき。かなりのボリュームのお客をサバくために毎日毎日かなりの量の食材をサバいているはずのレストランなのに、店の中に虫やコバエがいるわけではない。

恐らく、調理をする現場というのは毎日毎日新鮮な食べ物を仕入れて、そして残ったものはすぐさま捨てたり、調理場を徹底的に清掃するからヤツらもこないのだと思う。『動的』な現場というのは、そこに食べ物が沢山あったとしても、虫の寄ってくる余地がない。

 

動かない水は腐る

こんな格言を聞いたことがあるだろうか?試しに風呂を3日間置いておくと、どんなに当初綺麗だった水も、3日経つとどんよりしてくる。流れのない沼地は、ヘドロが溜まり放題である。

水量が多くとも、流れがきちんとある川というのは、いつも水が澄んでいる。これは食べ物も同じで、仕入れとデリバリがうまく回転している限りはコバエは寄ってこない。コバエが来るということは、動いていない、それによって古くなっている、あるいは腐りかけているかのいずれかの段階にある。

人間も同じで、どうやら僕の脚よろしく、動かない人間は腐るらしい。考えてみれば、僕の経験でも動いていないときほど疲れる。疲れると何もしたくなるので、何もしなくなる。するとまた何も出来なくなる。結果腐る。

これは肉体にも精神にも言えることで、忙しいというのは一種の健康のバロメーターなんだと思っていい。

とすると、よくある『伝説の魔王が300年ぶりに目覚めて全世界を恐怖に陥れる』みたいな話も、もしかりにそういうことがあったとしても全然恐れることはない。

なぜなら、300年も寝てたヤツがまともに立てるはずも歩けるはずもないし、万一目覚めたとしても、いきなり介護状態になってるはずだから、うちの娘のパンチでも倒せるだろうと思う。

ラクしようと思って時々動かなくなるのが僕の癖なのだけれど、それはどうやらハエを呼び寄せる儀式にしかなっていないようだと今更ながら思った。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。