ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

バラモンキング2015完走記⑤ 〜首の痛いスイム3.8km〜 #648

time 2015/06/19


2015年6月14日、スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km、制限時間15時間の五島長崎国際トライアスロン(通称バラモンキング)を完走しました!スイム1時間28分、バイク7時間36分、ラン5時間24分でトータル14時間29分31秒でゴール。褒められたタイムではありませんが、毎度のことながらトラブルの山を乗り越えての完走なのでよし。今回も赤裸々にお届けします。

(あらすじ)
みんながバシっとカッコいいナンバーシールを貼っているなか、毎度のごとく一人手書きナンバーで挑むことになった。これで何度目の手書きだろう?いよいよ、最初の関門、スイム3.8kmが始まる。3.8km泳ぐのは、昨年のアイアンマン以来だ。しかも海では初。緊張のスタートを迎える。。

(登場人物)
元帥:『ポセイドン』の太祖。太すぎる太ももを持ち、色黒で繊細で計算が苦手。1期生。
仙人:坊主、ヒゲ、ノースリーブと、新宿二丁目ルックなウルトラランナー。40時間ぐらい走れる。1期生
スリムえぇ。。さん:フリーザ様第三形態に似ている。最近キャラが崩れている。いつも返事は『えぇ。。』2期生。
みよっしー:バイクが速く、笑顔が可愛く、奥さんが武道の達人。2期生。
ザック:ピンチになるとバルログのような悲鳴をあげる。ランはサブ3.5。2期生。

登場人物概要詳細はこちら

スイム3.8km 88分

スイムは変則六角形で1.9kmを2周。今まではせいぜい三角形のレースばかりだったので、少し面食らう。海上からはなんとなくコースの様子が分かっても、海中ではかなり現状把握に手間取ることが予想された。

スクリーンショット 2015-06-19 12.54.24

 

(Source:バラモンキングHP

自分なりにルールを決める。

①各所のブイが小さいので、結構一生懸命ヘッドアップ(首を上げて前方確認)しないと、見えない。が、それをやると首と肩が疲弊するので、景色を参考にする。(山と山の間、とか)

②脚の疲労を抑えるため、基本は2ビートキックで進む。

③TIスイム(いろんな流派があるうちの、とにかくラクに泳ぐことを目指す流派)で習ったローリングや、手を水中35度ぐらいの角度で入水させてカラダ全体の抵抗を減らす、てなことにトライする。

 

今回は珍しくフローティングスタートなので、開始3分前ぐらいに岸から50m先ぐらいのスタート地点に向かう。最もドキドキするのがこの瞬間。心臓の鼓動が聞こえる。みんな完走できるだろうか。ザックはスイム大丈夫だろうか。そして自分自身は?

様々な葛藤を感じているうちに、時間が迫る。

そして、

 

プァァァァァァァン!!!!!

7時、開始のホーンが鳴った。3.8km、いざ行かん。

 

デビュー戦となった2014年4月の美ら島トライアスロンでは、開始50mで溺れて死ぬ思いをした。その後も、開始数百メートルはただ心拍を落ち着かせるためだけに全力を注ぐことが多かった。だがさすがにトライアスロンを何戦か重ねてきて、馴れてきたようで、今回は特に何も感じなかった。

人がぶつかってきても、『まぁ、そんなこともあるよね』と温かい気持ちで受け流すことが出来た。デビュー当初は少しでもぶつかってくるヤツがいると、『な、な、な、なんでそ、そ、そ、そんなことを僕にするんですか!?う、う、う、訴えますよ!!!』と水中で睨みつけていた。

・・・そうか、そういうことだったんだ。要するに、

弱い人間ほど、物事に過剰反応する

ってことだ。ネットが発達したことの弊害に、『ネトウヨ』の発生増殖がある。匿名なのをいいことに、なにかが起きるたびに、芸能人や犯罪加害者を、場合によっては被害者をすら、信じられないほど豊富な語彙で罵倒する。もっと泰然自若とできないものかねぇ、と思っていたが、要するに彼らは言葉を選ばず言えば、そういう場所でしか吼えられない弱い人間なのだ。

ナッツ姫がどうとか、政治家が言い方間違えたとか、別にどうでも良いではないか。柏木由紀が恋愛したって別に構わない。こじはるさえ彼氏をつくらなければ。

そしてこれは、人間そのものの単位としても当てはまるが、むしろその人間の分野ごとによって当てはまる場合の方が圧倒的に多い。『弱い人間ほど物事に過剰反応する』という言い方よりは、『人間は自分が弱い分野において物事に過剰反応する』と言った方が正しいかもしれない。今でこそスイムで衝突されても何とも思わなくなったが、デビュー当時の僕は錯乱していた。これは僕が弱かったからだ。

仕事もコミュニケーションも得意なはずのザックは、インドに連れていったら、インドの喧噪と臭いとインド人と英語の波に、ホテルチェックインの時点で初日から涙目になっていた。このあとザックが、滞在中に影響力を発揮することはなかった。なにかにつけて『ど、ど、ど、どうしたらいいんですか?』と狼狽するばかりで、全く役に立たなかった。陸の王者は無力だった。

IMG_0152

 

さてスイム。この日はどうやら方向感覚が狂っていたらしく、どうやってもなぜかボートのお兄さんに捕まる。まっすぐ泳いでるつもりが、毎回注意される。いつのまにか集団からはぐれ、あさっての方向に進んでしまったようだ。

加えて、どうも心配していた首の痛み、肩の痛みが猛烈に襲ってきた。僕は体格のわりに、各所の筋肉の強弱がわりとはっきりしている。肩は強いが首が弱く、胸は厚いが腹筋が弱い。あと、なぜか水中だとよく脚を攣る。

うーん、ヤバい。仕方ないのでペースを落とすことにして、平泳ぎをたまにまぜながら、首の硬直をほぐしていく。陸上とは違い、水中だと一つの欠陥が全体の崩壊につながる。急に全てが不安になり、何も出来なくなるのだ。これはまだ僕が弱いからかもしれない。

 

今回のコースは、途中まではブイを右手に見て、折り返しを過ぎたあたりから今度はブイを左手に見るというもの。折り返しも多いわ、ブイの方向も変わるわで、馴れていないと少し苦戦をしてしまう。あまり練習出来ていないので大崩れしないことだけを目標にしていたが、衝突で水を飲んでしまったり、首が痛くなったりで何度か立ち泳ぎで泊まらざるを得なかった。

すると、近くに巨大な黒いクジラが・・・

と思ったら、どう見ても元帥だった。特徴的な水中メガネ、特徴的な色、特徴的な手の振り。元帥は筋肉に覆われたカラダが異常な剛性を誇っており、ほとんど曲がらない。スイムのときも、肘を曲げる通常のクロールではなく、ドまっすぐなストレートアームで泳いでいるはずだったが、まさにそれが目の前にいた。

僕は水中で挨拶しようと思い、元帥を何度かつっついた。しかし全て無視されてしまった。僕が先行し、衝突したり首が痛くて止まっていると、また元帥クジラが追い越していく。そんなやりとりを何度かするなか、僕は何度も元帥をつっついたり、最後は気づいてもらえなさすぎてド突き気味で挨拶したのだが、元帥は全く気にすることなく、進んでいってしまう。

元帥は、『初めてのものはなんでも苦手。だから継続してだんだん上達することに命をかけている』と常々おっしゃっておられる。確かに僕がデビューした頃ですら、スイムはかなり遅かった。しかし前回の新島トライアスロンでは、僕が大して速くなっていないということを差し引いても、元帥は僕より速かった。もはやスイムを苦手とはしていないらしい。

ブログも、最初はいろいろあったらしいがいまは3000日連続更新に迫る勢い。本当にスゴい。

 

1週目の1.9kmは、41分だった。速くはないけれど、まずまず。もうこの辺になると落ち着きは取戻しているので、二周目は少しペースをあげてみようと考えた。より大きな泳ぎで、より伸びを意識して、少しだけ回転数を上げて。うっかり80分切れるかもな、なんてことを考えていた。

2周目はコースの間違いも、立ち泳ぎもあまりしなかった。結構順調。ここまで来ると、バイクやランのことを考える余裕も出てくる。何事も、最もプレッシャーがかかるのは、最初だ。この最初を乗り越えられないと、当たり前のことだがずっと『最初』が目の前に立ちはだかる。結果、プレッシャーを常に感じているということになって、メンタルヘルス的にあまりよろしくない。

皆さんにも経験があると思う。夏休みの宿題は、8月31日まで1度も手をつけずに放置しておくと、ずっと気分が悪いままである。もし勇気をもって夏休み突入と同時に手をつけることが出来たとしたら、実はその方がずっとラクなのである。

世の中には、頑張っている人、前に進んでいる人を賞讃する傾向にある。しかし上記の法則をよくよく考えると、前に進んでいる人の方が実際はラクなのかもしれない。一番疲れるのは、一歩を踏み出そうか踏み出すまいかずっと迷っている人だ。どれだけお客様との商談を重ねても、やはり序盤はとても緊張するのは今でも変わらない。

 

そうこうしているうちに、二周目が終わる。結構いいタイムなんじゃないか?

なんてことを思っていて、時計を見たら88分。あれ?二周目、47分もかかってる。コースも間違えてないし、回転も上げたはずなのに。。

しかしここで重視すべきは、思い込みの方ではなくて、事実の方。人はときに、自分が努力を重ねたものであればあるほど、事実よりも思い込み、そうであってほしいという妄想の方を重視する。理想の方に、現実をねじ曲げようとする。これは一番やってはいけないことだ。

衰退していった企業は例外なく、現在の市場ではなく過去の実績から来る思い込みを重視した結果、凋落していった。同じことを個人単位で起こしてはいけない。僕はなんらかの理由があって、二周目が遅かったのだ。

 

トランジションは、短くしようと決めていた。前回のアイアンマン2014では、スイム→バイクのトランジションに14分もかかっていた。ドライヤーをし、シャンプー、ブローをし、ワックスでばっちり髪型を整えて出走したからだ。

 

 

 

 

 

 

ウソだ。

 

 

今回は5分ぐらいで出よう。そう決めて着替えのテントに駆け込むと、元帥とえぇ。。さんの姿が。うわっとこの2人に負けたか。僕は自分のスイムが、決して速くはないということ事実を受け止めることにした。25mは12秒ぐらいで泳げるが、50mとなると40秒ぐらいかかる。1.5kmで30分強で3.8kmだと88分。つまりスタミナがないのだ。巡航速度を保って泳ぐことがまだ出来ていないのだ。

ウェットスーツを脱ぎ、靴下とバイクシューズを履き、不格好だが沢山補給食を積めるウエストポーチを着け、ヘルメットを被って出発。元帥とえぇ。。さんはもう出発していた。バイクでまくろう。

ザックの姿はまだ見えない。恐らく、1周60分弱かかるザックは、もし2周していたら2時間かかるはずだ。ということはここにいないのも無理はない。制限時間を気にしてもし1周目でスキップしていたとしたら、とっくにバイクで先行しているはずだ。とすればやはりここにいないのも無理はない。

仙人とみよっしーはいなかった。きっと僕より速いのだろう。

少し仲間のことに思いを馳せながら、僕はバイクパートに突入していった。

180.2km。この日最も長いパートが始まる。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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