ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

バラモンキング2015完走記⑦ 〜トラブルだらけのトラ舞竜〜 #650

time 2015/06/21


2015年6月14日、スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km、制限時間15時間の五島長崎国際トライアスロン(通称バラモンキング)を完走しました!スイム1時間28分、バイク7時間36分、ラン5時間24分でトータル14時間29分31秒でゴール。褒められたタイムではありませんが、毎度のことながらトラブルの山を乗り越えての完走なのでよし。今回も赤裸々にお届けします。

(あらすじ)
バイクパートがスタートし、緻密な戦略とともに、序盤はなかなかのスタートを切れたように思った。そこに現れた昨年のBタイプチャンピオン戸原選手。流川を追う桜木花道のごとく猛追した(10秒だけ)僕だったが、しかしその挑戦に待ったをかけたのは、あろうことかパンクであった。。。

(登場人物)
元帥:『ポセイドン』の太祖。太すぎる太ももを持ち、色黒で繊細で計算が苦手。1期生。
仙人:坊主、ヒゲ、ノースリーブと、新宿二丁目ルックなウルトラランナー。40時間ぐらい走れる。1期生
スリムえぇ。。さん:フリーザ様第三形態に似ている。最近キャラが崩れている。いつも返事は『えぇ。。』2期生。
みよっしー:バイクが速く、笑顔が可愛く、奥さんが武道の達人。2期生。
ザック:ピンチになるとバルログのような悲鳴をあげる。ランはサブ3.5。2期生。

登場人物概要詳細はこちら

バイク180.2km 7時間36分の戦い 中盤

パンクしてしまった。まだ序盤。気分はロバートデニーロだった。デニーロのモノマネは、昨年の野辺山ウルトラでともに戦った心友・熊が上手い。僕の気分はこんな感じだった。ガッデム!!!

※サブ4を目指した2人の仲間が『4時間ちょい越え分』ぐらいでゴールしたときの残念な気持ちを代理で表した図。

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さて、どうしたものか。保険家として普段、人様にリスクマネジメントの重要性、いざというときの備えの必要性を強く伝えている人間として、その『いざ』が発生した時の振る舞いには、規律と秩序が求められる。

僕はとりあえず100mほど進み、後続の邪魔にならない道の端に寄った。地元の応援の方が、『大丈夫?』と声をかけてくださった。とりあえず『大丈夫です。ただのパンクですから。』と応じた僕。

さて、

パンクの修理の仕方が分からない。。。

 

 

 

恥ずかしい話、パンクの修理に関しては昨年のアイアンマン2014の出走直前に、1回講習を受けただけだった。それ以来、落車や肩の肉離れなどのアクシデントはあったものの、パンクとは無縁であった。今回も、あわよくばなんとかなると思ってしまっていた。甘かった。

僕はまごつきにまごつきを重ねながら、記憶を辿りつつタイヤを外していった。

①タイヤを外す

②空気を抜く

③修理キットをタイヤとホイールの間に挟み込み、隙間を作る

④修理キットその②をタイヤとホイールの間に挟み込み、さらに隙間を作る

⑤同じ要領で隙間を作っていき、タイヤが手で外せるようになったところでチューブを引っこ抜く

⑥何かを踏んでタイヤがパンクした可能性を鑑み、タイヤの内側になにか異物がないかそーっと手で確認する。この際、勢いよくやらない。ガラスや鋭い石などであった場合、手を切ってしまう。

⑦新しいチューブを取り出す。

⑧携帯ポンプを取り出し、チューブに空気を入れるための接続端子を付ける

⑨少しだけチューブに空気を含ませ、タイヤに入れ込んでいく

⑩最後の方は若干の力技を伴いながら、タイヤにチューブが噛んでないかを確認しつつ、入れこんでいく

⑪チューブがタイヤに綺麗に収まったら、最後に携帯ポンプから空気を入れておしまい

 

理論的な順序というのは、すぐに思い出すことが出来た。しかし、カラダが動かない。アタマが働かない。思い描いた順序で手が作動しない。

僕は、あの格言を思い出していた。

愚者は経験に学び

賢者は歴史に学ぶ

そして

バカは経験すらしようとしない

知っているだけのことと出来ることに、これほどの差があったとは。僕は半ば途方にくれていた。ちゃんとやっておけば良かった。

応援の方は、ジェントルマンな顔つきに異様なまごつきを見せる僕に向かって、何度も『大丈夫?』と声をかけてくれた。何度も『大丈夫です』とジェントルマンに返したが、しかし大丈夫でないことは明白だったようだ。落ち着いてるわりに何も進んでない。。無能を察してくれたのだろう。いつのまにか本部に電話をかけてくれ、メカニックを手配してくれていた。

10分ほど立ち往生していた頃だろうか。メカニックはまだ来ない。ようやく仲間の姿が見えたと思ったら、みよっしーが駆け抜けていった。クールなみよっしーは、僕に一瞥をくれただけで走り去っていった。そうだ、みよっしー、自分の勝負に集中するんだ。なんといってもまだトライアスロン2戦目。他に配慮する余裕などあろうはずがない。がんばれみよっしー。

 

その数分後に、えぇ。。さんが走り去っていった。えぇ。。さんは声をかけてくれた。

えぇ。。:『大丈夫ですか!!!』

僕:『えぇ。。』

お株を奪ってやった。

 

さらに数分後、元帥がやってきた。30戦を越える戦歴に重厚なたたずまい、そしてオーラのある新調バイク。威厳を漂わせながら、しかし最近トラブル続きのバイクパートを案じてスローペースでやってきた元帥に、僕は意を決して声をかけた。

『助けてください!!!』

トライアスリートともあろう者が、他者に助けを求めるべきではない。そういうご意見はごもっともだろうと思う。しかし僕は、元帥との間に、相互的最恵国待遇な通商条約を結んでいる。

元帥は僕のiPhoneが壊れた、写真が保存できないなどのITトラブルを解決し、僕が『キングダム』が読みたいと言えばそれを入れたiPadを僕に貸す。僕は元帥の話にただうなづき、讃え、一切の否定をせずに心に寄り添い、民の反乱を未然に防ぐべくゲシュタポのように箝口令を敷き、反抗的なレジスタンスの馘首リストを献上する。時には、元帥が食べたいであろう焼肉屋の予約を、僕がそっとしておくこともある。レース中に太ももが腫れて動けなくなった元帥に、ロキソニンを差し出したこともある。そして元帥の葬式にて弔辞を担当させていただくこととなっている。

こんな間柄なので、今こそ助けてもらう時だと、声を張り上げた。

元帥は、イヤそうな顔をしながら、止まってくださった。同時に、メカニックが到着した。元帥は、『もういなくてもいいでしょ』と低い声でぼそりと告げたのち、颯爽といなくなってしまった。

短い間でも止まってくださったことに、僕は感謝し、敬礼した。

 

メカニックの人たちは、スゴかった。あっという間に僕のパンクの原因を突き止め、対処し、再発防止策をうち、片手間で僕を勇気づけながら、さっさと直してしまった。

レースに復帰できる!僕は急に嬉しくなった。パンクやその他トラブルは、基本的にトライアスロンにおいては自己責任である。であるからして、僕は序盤のこの場所でこのまま修理できなければリタイヤの可能性もあった。にも関わらず神住民の方が電話までしてメカニックを呼んでくれ、そのメカニックの人たちもまた神だった。

心から彼らに感謝し、僕は無事戦列復帰することができた。20分ぐらい使ってしまったが、まだまだ完走は出来る時間帯だ。

さぁ、いこう!!!皆さん本当にありがとう!!!

 

僕は遅れを取戻すべく、特に平地と下りでは懸命に漕いだ。目標の6時間半は難しくなってしまったけれど、それでもベストを尽くそう。

ほどなく元帥に追いついた僕は、下りの重なる区間で飛ばすことにした。

と思ったら、

 

 

ガシャ・・・ガシャガシャ・・・

 

パンクが直ってからほんの10分と少し。今度はチェーンが絡まってしまった。またまた坂道の途中で。

道ばたでチェーンを直そうとしていたら、予想以上に食い込んでしまっていて、手を切ってしまった。うーん。困った。

またまたまごついていると、また元帥が追いついてきて抜き去っていった。ため息をつきながら、

『またですか・・・』

といったていで抜き去っていく。トラブルばかり起こしている僕に、少し呆れ気味だったようだ。

 

出血しながらも、何とかチェーンをハメ込むことに成功し、今度こそリスタートを切ることが出来た。このあとのことは正直よく覚えていない。パンクとチェーントラブルを乗り越えた人間に湧き上がる感情。それは『喜び』だ。

普通に走れること、下りで加速できること、登りでもバンバン抜けること。それがこんなに嬉しいなんて!!!

再び元帥に追いつき、休憩所でストレッチするえぇ。。さんをパスし、僕は夢見心地でバイクを漕いだ。無我夢中でバイクを前に進めた。

 

 

 

 

 

 

 

気づいたら寝ていた。。。

 

 

あぶない!!!!!

パンク、チェーンとトラブルが去ったと思ったら、今度はカラダが悲鳴を上げ始めていた。猛烈に腰が痛い、そして猛烈に眠い。

腰は前の日から不安があった。バンテリンシップを貼っても、いきなり改善するものではなかったので、姿勢の固定されたバイクで悪化するのはある程度予想済みだった。

しかし眠気の方は予想外だった。前回のアイアンマン2014では、朝シャンで食らった肩の肉離れの痛みを抑えるために、総量10錠以上におよぶ痛み止めをぶちこんでいたが、走れる喜びが勝り、眠くなることはなかった。

今回は・・・ヤバい。超眠い。。

考えてみれば、前日は4時間ちょっとの睡眠、朝は3時起床で、7時から泳いでる。幼稚園児同様にお昼寝が必須な体質の僕としては、たしかにそろそろおねむの時間だ。

おまけにこのあたりになると、トンネルが数多く出現する。ちょうどいい感じに間接照明チックになっている。α波が出ている空間に、僕はなんどかKOされた。試しに1秒ほど寝てみたら、縁石が迫ってきて焦った。

色々な方法を試してみたものの、この腰の痛みと眠気に関してはいかんともしがたくなってきた。

気づいたら120kmぐらいまで進んでいたが、このへんが限界だった。

僕は、意を決して『ストレッチスリープ』をすることにした。

民度の低い皆さんのために説明すると、『ストレッチスリープ』とは、

体幹ストレッチをしてるフリをしながら、目を閉じて眠ること。『ただ寝てるだけ』だとだらしないので、あくまで長距離で傷んだカラダをケアしているかのように見せかけ、実際に少しはケアすること

だ。僕はとあるエイドで大の字になり、片足をカラダの反対側に投げ出し、腰のストレッチをしつつ、目を閉じた。傍目にはストレッチをしているようにしか見えなかっただろうと思う。

最初は1分だけ、と思って数を数えていたら、いつの間にか羊が一匹、羊が二匹・・・と羊に変わっていった。

結局10分ほどこのエイドでストレッチをしてしまった。ストレッチで10分かかってしまった。いやー、めっちゃストレッチしてましたわ。

ストレッチが大変でしたよー、みたいな顔をして、僕は再出発した。少しだけ眠気を取ることに成功した。残りは1/3ぐらい。がんばろう。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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