ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

バラモンキング2015完走記⑨ 〜森高千里〜 #652

time 2015/06/23


 

2015年6月14日、スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km、制限時間15時間の五島長崎国際トライアスロン(通称バラモンキング)を完走しました!スイム1時間28分、バイク7時間36分、ラン5時間24分でトータル14時間29分31秒でゴール。褒められたタイムではありませんが、毎度のことながらトラブルの山を乗り越えての完走なのでよし。今回も赤裸々にお届けします。

(あらすじ)
トラブルと実力不足に悩まされたバイク180.2kmがようやく終わった。7時間36分。目標の1時間遅れだが、これが僕の弱さだ。あとたったの42km。1年前ならアタマがおかしくなる距離だったが、今回はなぜかそう思えた。

(登場人物)
元帥:『ポセイドン』の太祖。太すぎる太ももを持ち、色黒で繊細で計算が苦手。1期生。
仙人:坊主、ヒゲ、ノースリーブと、新宿二丁目ルックなウルトラランナー。40時間ぐらい走れる。1期生
スリムえぇ。。さん:フリーザ様第三形態に似ている。最近キャラが崩れている。いつも返事は『えぇ。。』2期生。
みよっしー:バイクが速く、笑顔が可愛く、奥さんが武道の達人。2期生。
ザック:ピンチになるとバルログのような悲鳴をあげる。ランはサブ3.5。2期生。

登場人物概要詳細はこちら

ラン42.2km 5時間24分である意味自己ベスト!の前に・・・

ランに移る前に、少しバイクの反省をしておきたい。目標6時間半に対して、実際は7時間36分。トランジット15分、パンク15分、チェーントラブル5分、昼寝10分、その他休憩10分と、今列挙してみて思ったのだが、そりゃこういうタイムになるわなといった感じ。

分かったことは2つ。1つめは、

①速いヤツは、スピードが速いことも大事だが、そもそも休まないから速い

考えてみれば、僕は休みすぎた。言い訳はいろいろある。トラブル、眠気、腰の痛み。しかしそれらを総合して言えることは、結局僕は休み過ぎなのである。ほとんど止まらないスイムと異なり、バイクやランは普段がどれだけ速かったとしても、休みで止まった瞬間に、それまでの積み重ねが崩れる。大きくタイムが落ちるのは、当たり前のことなんだけど、休みが多いときだ。

師匠である元帥の上官に当たるコードネーム『総統閣下』は、50代の御大にしてバイクが超速の御仁であるが、一度お話を伺ったとき、この方がなぜ速いのか、納得気がした。

『僕はずーっと漕いでます。登りも下りも。休みなんて取らないし、きつい登りを登ったあとの休憩も、せいぜい10秒ぐらい』

巡航スピードの違いは仕方ないとして、総統閣下は休憩が少ない。それが結果的に全体で割ったときの巡航スピードをさらに早めている。『いぃ〜〜きますよ〜ぉ!?』と、総統閣下の声はいつも甲高い。

考えてみれば、営業の世界でも、成果を挙げている人というのは、月の爆発力もそうだが、ペースを落とさない。いつも淡々と売っている。僕は昔はそういうタイプだったが、最近はやや波が大きくなってきた。そういうところのOSを矯正したくてトライアスロンをやっているのに、結局トライアスロンも今の営業スタイルと似た感じになってしまっているところが痛い。

僕に必要なのは爆発力ではない。それはもうある。高速巡航能力、継続力だ。改めよう。

 

分かったこと2つめ。

②全体トレは無理でも、局所トレをすると耐えられる

1つ目は自己否定に近い教訓だったので改めるとして、2つ目は前向きな話。今後のレースに関しても、再現性があって役にたつと思っている。

ロングの距離(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)のレースに出るとき、事前練習でこれと同じ長さのものをやっている人というのは、そうはいないと思う。というかほぼ無理だ。カラダの負荷が大き過ぎるし、時間も懸かり過ぎる。226kmのレースに出るのに226kmも泳いで走っていたら、それこそヘンタイだ。

こんなときはどうするか?フルマラソンの練習に30km走がよく用いられるのと同じで、本番と同じ距離を走らずとも、局所的に鍛えれば本番にはそこそこ適応できるように思える。

例えば今回、五島のバイクコースは坂の連続で、俗に『ジェットコースターのような』と形容されるほど、アップダウンが多い。しかし、遅いくせにこういってはなんだが、僕はそんなに大変だとは思わなかった。もっとキツい坂、もっと長い坂、それらが同居するヘンタイ坂を知っていたからだ。

宮島トライアスロンの坂は、時速5kmほどしか出ない坂が10kmほども続く。もう死にたくなる。あれは地獄以外の何物でもなかったし、たった55kmのバイクコースなのに、未だにアイアンマン2014よりも、今回のバラモンキングよりもキツさという意味では一番の想い出だ。

ランでは、1ヶ月前に野辺山ウルトラに出て完走していた。100kmも走ったら局所トレもなにもないかもだけど、ともあれ、55kmぐらいから感じる脚の重さ、関節の痛さは勿論のこと、馬越峠と呼ばれる激坂も経験することが出来た。どれも、バラモンキングのランよりもキツいものであった。

スイムに関しては、3.8kmを泳ぐことは稀であっても、スイム中に最も大切な『心拍が上がって苦しくなっても、パニックにならずに落ち着くまで巡航すること』という能力を身につけるために、50m全力で泳ぎ50m流して泳ぐなどのインターバルで鍛えることができる。

本番と同負荷の課題を同じ長さで課すことはできなくても、こういった局所トレーニングで、自分の器を広げていくことは出来る。女性がある時期から良い意味で強くなるのは、出産という痛みの極地に至る局所トレーニングで、悟りに似た境地を切り開くからだろう。人生で訪れるそれ以外のことなんてかすり傷、となっているに違いない。

僕は今、意思決定能力なる漠然としたものを、それを最も鍛えられる囲碁で徹底的に鍛えている。日常の様々な場面でそれが発揮されているのがなんとなく体感できつつあるように感じる。

 

 

ラン42.2km 5時間24分である意味自己ベスト!前編

レースに話を戻そう。少しまごつきながら、バイク→ランのトランジットでは、最後のランに向かうための装備を整えた。ウエストポーチにジェルを補給し、サングラスをして、サンバイザーを被る。補給は結構バイクでやっておいたので、走る上で気持ち悪くなるようなこともあるまい。汗でびちょびちょのバイクウェアを脱ぎ、新調したポセイドンTシャツで。ポセイドンTシャツは、最近ちょっと話題の、カワダサいっこいいTシャツだ。(見にくいかもしれないけど以下サンプル。ストレッチ教室を展開するえぇ。。さん。余談だが、この足首ストレッチで左足首を僕は痛め、少し本番で苦しむこととなった。)

IMG_0726

IMG_0728

 

時計をちらりと見ると、ちょうど残りが6時間だった。通常なら全然安心な時間なのだが、僕は結構不安だった。なにせサブ4(=4時間切り)をしたのは、2014年だけ。今年に入ってから練習不足と肥満が祟り、4時間44分、5時間7分、4時間50分と、『ほぼ5』のタイムが続いている。ふざけているわけではなく真面目に走ってだ。

直近のウルトラを完走したとはいえ、100kmを14時間使っての超スローペース。マラソン向きではない。

僕は一抹の不安を抱えながら、スタートをきった。

 

1kmぐらい走ると脚を攣りそうになった。いろんな言い訳をしていたものの、走っている間はそこそこ飛ばしていたツケが、もっと言えば練習不足のツケが来てしまったようだ。まずい!!!で、腰の痛みもヤバい。

僕は道ばたに寝そべり、腰のストレッチと脚のストレッチを集中的にすることにした。この間にも、一緒にレースに出ている知り合いに沢山抜かれた。彼らは止まらず、僕は止まる。こんなところにも差が出てきている。

しかしどうにも前日から続く腰の痛みを我慢できず、ストレッチはせざるを得ない。僕は痛み止めのロキソニンを叩き込み、胃薬を飲み、ついでに下痢止めも飲み、少しでもタイムロスを防ぐべく進んだ。

エイドでは、元気一杯のおばちゃんたち、学生たちが、満面の笑みで迎えてくれた。途中で気づいたのだけれど、この大会はエイドが多い。特にランのエイドは、1kmごとぐらいにあるんじゃないだろうか。これはありがたい。

そして同時に、

これはヤバい!!!

エイドには、水、スポーツドリンク、塩、果物、スープ、氷などが置いてある。選手は必要な分をそこで摂ることができるため、あまり補給食を傾向する必要がない。これはありがたい。

しかし問題は、そんなありがたいエイドに、いつの間にか依存している自分がいたこと。エイドがあると嬉しくなる。喉も渇いている。果物は超旨い。皆さんの笑顔が力になる。

そうすると、ついつい30秒、そして1分と時間を使ってしまうことになる。ここまで9時間もレースをしていると、カラダそのものは疲労困憊だ。今すぐに寝てしまいたいほど、疲れている。だから、休んでも休んでも疲れが取れないし、だからこそいくらでも休んでしまう。

かといってエイドに寄らないと、それはそれでカラダがキツい。水がほしい、補給食がほしい、氷を食べたい。

キロ7分で走るのがやっとのカラダにエイドでの1分が加わると、容易にキロ8分を超える。5km地点で見たら、なんと40分以上も使ってしまっていた。このままでは、キロ8分30秒ほどで走り続けないとゴールまでたどり着けない。

キロ8分30秒というと、走るには遅いが、エイドでの休みを含めるとギリギリな感じがある。ちょっとどこかで5分感ストレッチ、ちょっとどこかで歩いてしまった。そんなことがあるだけで、キロ8分30秒というのは、簡単に超えてしまう。そして超えてしまった分は、他のどこかで取り返さなければならない。これからさらに疲れていくというのに、どこで取り返すというのだ!!!

そんなことを思いながら、僕は一つの経験を思い出していた。

『そうだ、野辺山作戦でいこう・・・』

ノルマンディー上陸作戦と歴史的な意義において双璧を成すと言われる、この『野辺山作戦』。民度の低い皆さんのために解説すると、概要はこうである。

▼僕はいま疲れている。

▼これからもっと疲れることが予想される。

▼となると、これからもっとペースは落ちるはず。

▼落ちたペースを挽回しようと、迫りくる残り時間を計算しながら走ると気が狂う。

▼だったらせめて前半、中盤で貯金をつくり、せめて後半はその貯金を食いながら走ろう。

勝負は今だ!!!

今年の野辺山では、後半ではなく中盤に勝負所をもってきたことで、後半がラクに戦えた。それをやろう。

そもそも、キン肉マンが得意な『火事場の馬鹿力』というのは、人間の行為のなかでもっともエネルギー効率が悪く疲れるものである。受験時代を思い返してみても、僕は高3の2学期に偏差値8を取って以来、4ヶ月間だけだが1日15時間、勉強した。結果、受験当日にジンマシンとインフルエンザのダブルパンチにかかり、死にそうになった。高校1年からコツコツ勉強していた同級生は、みんな余裕そうだった。僕だけがグロッキー寸前だった。

同じ労力でも、最後にドバっと出すのと、最初から均等分して出すのとでは、疲れ方が全く違う。

 

葛藤はあった。応援の方々は、トップ選手が通過したであろう時間から数時間が経過してもなお、応援しつづけてくれている。エイドの方々は、同じ作業を何百回と繰り返しながら、僕たちを支えてくれている。しかしそれに甘えていては、僕のタイムはどんどん遅くなるだけだ。

今はとにかく、少しでも速く確実にゴールできるように、ペースを上げることだ。全く動かないこのカラダを、どうにかしてペースアップさせることだ。

僕は、音楽を投入することにした。声援が聞こえなくなることを承知で、音楽を投入することにした。

 

こういうとき、囲碁をやっていて良かったと思う。囲碁においては、常に大局観が試される。今重要な石はどれなのか?あるいは重要でない石、捨ててもよい石はどれなのか?勝つために何をするのか?負けないために何をしないのか?

レース全体を考えたとき、僕がするべきは間違いなく『制限時間内にゴールすること』だった。そして今、それは結構危機に瀕している。声援を耳にしていたい、エイドのおばちゃんたちと会話して、少しでも感謝を伝えたい。しかし、それではゴール出来ないかもしれない。

僕は苦渋の決断をして、耳にイヤホンを入れた。おばちゃんたちの声援の代わりに森高千里を、子どもたちの叫びの代わりにとなりのトトロを聞くことにした。応援してくれてる人は、声が聞こえていなくても、分かるもの。目線を合わせ、笑顔で手を振り、しかし耳には森高千里。

このアンバランスな状態で、しかし森高千里の声に励まされ、僕は少しだけペースを上げることが出来た。まだ前半。なんとかなりそうだ!

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

ラオウを目指す羅王のブログ

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。