ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

バラモンキング2015完走記⑪ 〜友情〜 #654

time 2015/06/25


 

2015年6月14日、スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km、制限時間15時間の五島長崎国際トライアスロン(通称バラモンキング)を完走しました!スイム1時間28分、バイク7時間36分、ラン5時間24分でトータル14時間29分31秒でゴール。褒められたタイムではありませんが、毎度のことながらトラブルの山を乗り越えての完走なのでよし。今回も赤裸々にお届けします。

(あらすじ)
ついに最終パート、ランに突入。昨今のマラソン不調から、6時間のなかで完走できるかどうかははっきり言って五分五分。ザックの訃報を知り、えぇ。。さんのチャームポイントは尻、仲間たちとすれ違うなかで改めて完走を誓う。残りはたったの27km!・・・長い・・・

(登場人物)
元帥:『ポセイドン』の太祖。太すぎる太ももを持ち、色黒で繊細で計算が苦手。1期生。
仙人:坊主、ヒゲ、ノースリーブと、新宿二丁目ルックなウルトラランナー。40時間ぐらい走れる。1期生
スリムえぇ。。さん:フリーザ様第三形態に似ている。最近キャラが崩れている。いつも返事は『えぇ。。』2期生。
みよっしー:バイクが速く、笑顔が可愛く、奥さんが武道の達人。2期生。
ザック:ピンチになるとバルログのような悲鳴をあげる。ランはサブ3.5。2期生。

登場人物概要詳細はこちら

ラン42.2km 5時間24分である意味自己ベスト! 後編

元帥とえぇ。。さんの凸凹コンビ、太細コンビに置いていかれた15km地点ぐらいからは、自分との戦いであった。一瞬気持ちが切れた途端に、追いつくことが出来なくなった。しかしここで崩れるわけにはいかない!

僕は自分が決めたルール『一曲分は走る。終わったら、次の曲の前奏までは休んで良い。ただし坂道とエイドを除く』作戦を遵守し、案外とペースを守ることに成功した。あと数kmで半分。そうしたら、あとは半分以下の距離だ!『あと半分以上ある』というのと、『あと半分以下しかない』というのは、極限の状態において天と地ほども違う。所詮は気分の問題なのだけれど、その気分をいかにコントロールするかが大事だ。

計画や作戦というのは、立てたところでその通りに物事が運ぶことは少ない。大体、というかほとんどの場合、途中で修正を迫られる。だから計画なんて意味がないだろう、その場その場で柔軟に対応していけばいいんだ、という意見もそれなりに筋が通っているように見える。

しかしそれでも計画を立て、それを遵守しようと試みることは大事だと僕は思う。計画通りになんていかない。確かにそれはその通り。だけど、計画を立てなかったら、それ以上に目標との距離が遠のいてしまう。『無計画とは、失敗を計画することである』なんて格言もある。

大企業が、3カ年計画、5カ年計画なんていう絵に描いた餅を、それと分かっていて発表するのはそのためだ。絵に描いた餅であったとしても、そこへ向けて努力することは、そうではない場合と比べてより早く目的の場所まで連れて行ってくれる。

 

21km地点が近づくに連れ、ゴールゲートが近づいてくる。ランは10km強の道を2往復のため、ハーフ到達時点で、一旦スタート地点に戻る。あと半分!というところで、しかしもうゴールに向かっていく選手たちを見送るのはツラい。当然だ。彼らは走り続け、僕は頻繁に止まっている。その差が出た形だ。

もう追いつけない、と思っていたえぇ。。さんのほっそりした背中が見えた。相変わらずの美脚、美尻、そして見事なくびれだ。フリーザ様第三形態にそっくりだ。

フリーザ どうやって復活 復活のF 第三形態

明らかに動きが鈍い。そんな姿のえぇ。。さんを見るのは初めてだった。フルマラソンに出るたびに自己ベストを着実に更新するえぇ。。さんは、タイムのアップダウンの激しい僕とは対照的な存在だ。派手なことは言わない。返事はいつも『えぇ。。』と礼儀正しい。しかし、着実に前に進む人であることを僕は知っている。いつも精密機械のような精密さで、レースを攻略する人であることを僕は知っている。

そのえぇ。。さんが、先に行っていたはずのえぇ。。さんが歩いている。これには少し驚いた。

人間だったのか。。。

 

21km地点直前までえぇ。。さんと並走していたら、向こうからみよっしーが走ってくるのが見えた。差は1.5kmちょっとだろうか。思ったより近づいてきてしまっている。みよっしーはザックのようなスイムの弱点もなく、えぇ。。さんのように痩せ過ぎでもなく、バイクは毎日のママチャリで鍛えているらしく、キャラ的にもツッコミを許さない隙のなさがある。

バイクではだいぶ差をつけられたはずだが、しかしランの中盤に差し掛かった今、徐々に追いついてきている。そうだ、みよっしーはじん帯断裂経験者だった。みよっしーは『あきらめたら、そこで試合終了ですよ』で有名なあの漫画全盛期にバスケをやっていた。そして、じん帯を断裂してしまった。

スイムやバイクでは問題ないものの、長距離になると途端に古傷が傷むらしい。当たり前だ。じん帯とはそういうものだ。にも関わらず、見たところしっかりと走っている。なんてヤツだ。あのかわいらしい笑顔にして、この根性。僕がじん帯を傷めていたら、少なくともウルトラやトラはやらない。

 

ようやく21km、ランのスタート地点まで戻ってきた。えぇ。。さんは、いつの間にか後ろに下がってしまっていた。これからは日が落ちるため、光を反射するテープを手首に巻いてもらう。いつの日か、これを巻かずとも明るいうちにゴール出来るようなトライアスリートになりたいものだ。

街中をくぐるため、応援が多くて大変ありがたい。『頑張れあと1周!』、『ファイト!』地元の高校生、おじちゃんおばちゃん、子供たちが一生懸命声をかけてくれる。あと1周、あと21kmで、僕はバラモンキングになれる。

そして僕は知っていた。ラスト21km、このラスト1周こそが、本物の地獄であることを。

 

10ヶ月前のあの日、僕はアイアンマン2014を走っていた。前日の朝シャンで肩を肉離れするというコント級の失態を演じ、その対症療法として、痛み止めをぶち込みまくっていた。その数over10錠。ランの2周目に入る頃には、軽い薬物中毒なのか、プチっと何かが切れる音がアタマの中でして、一切走れなくなった。結果、ラスト21kmを3時間30分ほどもかかり、ランは5時間50分と大苦戦した。このあたりのことは今思い出しても泣ける。

てなことを思い出しながら、今日は肩傷めてないから大丈夫なはず!痛み止め乱発してないから大丈夫なはず!と自分を鼓舞し、気持ちを引き締めた。

 

何kmか進んだ25km地点らへんだっただろうか。えぇ。。さんがまた追いついてきた。さっきから追い抜かれたり追いついたりの繰り返しだ。差しつ差されつ後ろから前からって感じ。ところがえぇ。。さんとてもツラそう。水と空気だけで生きていけるはずなのに、胃を痛めたらしい。朝からここまで12時間以上の連続運動と衝撃に、実は人間だったえぇ。。さんもやられてしまったようだ。家にはアジッサの苗木があるらしい。

えぇ。。さんに胃薬をあげた。胃薬、下痢止め、痛み止め、坐薬などであれば、いつでも声をかけてほしい。大体持っている。そしたらえぇ。。さん、ちょっとずつ復活。しかし相変わらず見たこともないほど脚が重たいようだ。

僕は『一曲分は走る。終わったら、次の曲の前奏までは休んで良い。ただし坂道とエイドを除く』作戦を伝授し、スピードは上がらずとも休む間隔をルール通りにすることを提案。ここから先は、どれだけ休んだって回復なんてしない。だったら、休んでいい時間を制限した方がいい。えぇ。。さんはこくりとうなづいた。『わたくしはベジータを探してまいります』と言ったザーボンさんにうなづいたフリーザ様にウリ四つだった。

ここからゴールまで、えぇ。。さんと並走することになった。

 

えぇ。。さんは見たこともないぐらい衰弱していたし、僕も僕でペースを保つには結構疲弊していたので、お互いがお互いをペースメーカーにして、良いコンビになった。色んなことを話した。

『もうすぐゴール。絶対感動できますよ。』

『ほんとすごいです。ここまでくるのほんとすごいです。』

 

色んな曲を流した。森高千里、となりのトトロ、マニア垂涎のFFⅤのギルガメッシュの登場音楽、湘南乃風、岡本真夜、TUBE、AKB、ゆず、サンボマスター。

普段聞けないこともいろいろ聞いた。

『なんで最初から変身しなかったんですか?戦力の逐次投入は戦時における最大の敗着手ですよね?最初から最終形態になってたら圧勝だったのに。。』

『最後の戦闘力は一体いくつだったんですか?諸説あって、350万から1億ぐらいまでって言われていて。。』

『どうして惑星ベジータを破壊したんですか?』

 

えぇ。。さんは全ての会話に『えぇ。。』とだけ応えてくれた。僕はめげずに話しかけ続けた。脚だけは止めずに、着々と進んでいった。

そろそろ日も落ち始め、あたりは暗くなっていく。漆黒に身を包んだ元帥とすれ違って完走を誓い、少し遅れて脚を気にしながら走るみよっしーとすれ違い、完走を誓った。

えぇ。。さんとの間には、言葉に出来ない友情が芽生えはじめていた。

残りは近くて遠い、12km。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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家族とか教育とかの話

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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