ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

たまには中国を見習ってみてはどうか? #662

time 2015/07/03


 

僕は『キングダム』が好きだ。恐らく今最も面白い漫画で、ジャンプ、マガジン、ヤンジャンなどのビジネスマン必見と言われる主要日経各紙の中で、群を抜いている。個人的には『ワンピース』や『弱虫ペダル』など足元にも及ばない。ようやく世間が理解したようで、最近はなんだか各所で推薦されているようだ。ちなみに僕は黎明期からずっと一番面白いと思っていた。

 

『キングダム』を読みながら囲碁をやり、『水滸伝(北方謙三)』で涙を流すと、政治、戦略、戦術、兵站の理解が一層深まるのでビジネスパーソン諸氏には是非お勧めしたい。

『キングダム』を始め、四書五経や囲碁など、中国に起源を発し、日本の文明文化発展に寄与したものは多い。ありがとう中国。

しかし、最近の中国はいただけない。その歴史や豊富な食文化は素晴らしく、あるいはなんだかんだと日本の成り立ちが中国を遠因とする部分が多く、間違っても中国がない方が良かったとは思わない。中国様様である。

でも最近の傍若無人ぷり、特に習近平氏が国家主席に台頭してからのアジア近辺での強引さには、はっきり言って各国ともだいぶ迷惑している。ちょっと人口が多く人口ボーナスを受けとっており、ちょっと経済発展がうまくいってるからといって、ゴリゴリと嫌がらせをしてくるのはやめてほしい。

 

で、今日はそんなことを言いたいのではなく、逆にそういう中国の戦略をこそ、見習ってはどうかという話。といって、中国が今採っている戦略というのは、僕も正直よく分からない。

世界最大を誇る人口のパワーを支えるためにエネルギー覇権を狙ってる部分もあるだろうし、途上国に人員を送り込んでインフラ事業を乗っ取るということもアフリカを中心にしょっちゅうやっている。軍事面で見れば、『真珠の首飾り』とよばれる一大海上交通戦略を繰り広げている。宇宙にもがっつり手を出している。

NSAやCIAが手を焼くぐらいだから中国の情報機関の諜報、ハッキング能力というのは相当なものだろうし、僕はシェアをガンガン伸ばしてるHuaweiの通信機器などには、全部バックドアが仕掛けられているとすら思っている。映画でアメリカの敵は昔はソ連だったけれど、今や主な敵は中国だ。これはアメリカが中国をソ連以上の敵だと認めたことの証左でもある。

さて、こういった一連の中国の戦略を、一言で表した人がいる。ロバート・カプランという著名なジャーナリストだ。氏曰く、中国のこの一連の覇を狙った動きというのは、総称して

‘Capabiliity-based approach’

と呼ぶことができるんだそうな。

英語で言うからとっても格好よく聞こえるのだが、これは日本語に直すと、

『できることからやる戦略』

となる。ダサすぎ。

 

言われてみれば中国は、見事なほどに『できることからやる戦略』を貫いている。この数年、中国の横暴が目立つということは、逆に言えばGDP世界2位の場所に上がってくるまでは、あの規模の国にして相当程度、おとなしくしていたということでもある。中国が力を付ける前にアメリカ一強の時代に調子に乗ってしまっては、叩き潰されるのがオチだったからであろう。

どこかの国際会議で、『安過ぎる元を高くしろ!中国の輸出企業ばかり強くなって迷惑している!』と糾弾された際に、『えっとー、中国はまだ発展途上国ですのでそれは無理です。すんません。』と開き直っていた。プライドが恐ろしいほど高い大国のくせに、自らを発展途上国と言い張って通貨切り上げを逃れた姿に感動したこともあった。

今我々の国が迷惑しているあんな島やこんな海域の問題だって、ああやってドヤ顔したり顔で先制されているうちに、50年も経てばみんな元からあのへんが中国の領土だったような気がしてきて認めてしまうと思う。

一党独裁のわりに政権を握っている人間と前政権の人間が対立していたり、そこに軍部がごちゃごちゃ言ってきたりと、必ずしも一枚岩とは言えない中国。むしろ少数民族統治に手を焼いたり、摘発しまくっている汚職が徐々に地下に潜り始めたり、そもそも人民が共産党一党独裁をオカシイと思い始めて言論統制に異を唱え始めたり、よくよく見れば日本以上にバラバラ。

にも関わらず、日本に比べてはるかにいろんな面で前進(進化や進歩ではないと思う。個人的に。)しているのは、中国がバラバラながらも『できることからやる戦略』を採っているからだ。

 

国単位でさえ、というか国単位であるからこそ、前進のための全ての条件が整うなんてことはない。今の日本も、『年金問題さえ片付けば』、『少子高齢化問題さえ片付けば』、『派遣問題さえ片付けば』、『女性の活用問題さえ片付けば』などと言っているが、それらの問題はまず解決しないし、問題など増え続ける一方である。

そしてそれらの一つさえ解決しないと動けないというのであれば、おそらく永久に前進は出来ない。問題があるなかで、どう進んでいくか、そっちの方がはるかに大事な問題である。

個人に落とし込んでみても、今は若いから、給料が安いから、子どもが生まれたから、将来が確約できないから、配置換えしたばかりだから、など、問題などいくらでも転がっている。そしてそれらはいつも、短期的に解決する保証などない。

中国を見習って『できることからやる戦略』で少しずつ多少の軋みを甘受しながら前進しているうちに、その前進の果実として、長期的にもしかしたら解決できるかもしれないのが今転がっている問題だ。

できもしないことはやらなくてもいいが、できることはやる。影響力の及ぶ範囲でやる。可能な範囲でやる。

 

人をいじめてばかりいるジャイアンからも、たまには学ぶことが出来るんだと思った次第。のび太だからといって、泣いてばかりでは何も変わらない。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。