ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

流れに逆らって泳ぎ続けると溺れるという話 #676

time 2015/07/17


 

あるアイアンマンの大会(Louisvilleだったかな?)では、スイムを海ではなく川で実施するんだとか。3.8kmのコースは川を登って下るというコースで、行き(上り)は帰り(下り)の1.5倍ぐらい時間がかかると言われている。

『自分のスピード―川の流速』なのか、『自分のスピード+川の流速』で、トータルスピードは全く変わってくる。必然、タイムも上りと下りでそれだけ違ってくる。

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夏に海で泳ぐ場合、『離岸流』と呼ばれるものに注意する必要がある。これは、海岸の波打ち際から沖合に向けて急速に流れる引き潮のこと。

幅はバス1台分程度なものの、場合によっては秒速1mのスピードで発生するため、まともに流速に逆らおうとすると、オリンピック選手でも難しい。

逃れ方は実は簡単で、流れと垂直に、岸に対して真横に泳げばいい。離岸流から外れたら、ゆっくりと岸に戻ればいい。しかしこれを知らないと、流されていることにパニックになって、しかも泳いでも泳いでも戻れないことに錯乱し、溺れてしまう。

世の中には、戦いって勝利することも大事だけれど、戦ってはいけない相手というのも確実に存在する。

 

だいぶ前になるが、ある経営者と話をさせていただいたときのこと。状況を伺っていると、他の業種と同じようにバブル後、ITバブル後、リーマンショック後、そして震災後、全ての波に呑まれて業績が急降下したという。

最近では発注元のビジネスが中国を始めとしたアジアへの進出を睨んだものとなり、中小企業としてはそれらの国と同じコストでやらざるを得なくなったことも、相当響いている。

そして他の業種と違ったのが、そこから二度と戻ることはなかったという点。波に呑まれるたびに業績は下がっていき、グローバル化は恩恵どころか業績を下降させるだけの疫病神となった。

昔は、その仕事をやってさえいれば、どの職人も数日働いて1ヶ月遊んでいられるような、そんな夢のような仕事だった。悲しいかなその恵まれすぎた境遇のせいで競合が一気に増え、それで価格競争に陥ってしまった面もある。

聞いている限り、すべき努力はしていた。どの職人も、腕を磨くことに余念がなかった。経営者はきちんと経営者としてすべき努力をしていた。

しかし、敵は離岸流だった。そして、その経営者は離岸流に真っ向から泳いで立ち向かおうとしているように見えた。

鍛えに鍛えた腕やカラダでオープンウォーターに挑んでいたら、ある日離岸流に襲われた。泳いでも泳いでも沖合に引きずり込まれ、腕も脚も体幹も疲弊し、もう青息吐息になってしまっていた。

勇気を持って少し真横に泳いでみれば良かったのかもしれない。しかし、それまで真っ直ぐ泳いできたので、横に泳ぐということはロスを生むということに他ならず、結果として長い間離岸流に挑むことになった。当然のことながら疲労困憊となり、もう離岸流を離れるべく横に泳ぐ体力すらも残されていない、という状況になってしまった。

 

人は時に、周りから見たらあまりに避けるのが簡単に見える陥穽にハマることがある。特に、逆流している川を必死に泳いでいると、本人は必死で達成感に満ちあふれていても、周りから見たら1mmも進んでいない、なんてことがよくある。

『川選びは大事だ』とよく僕は思う。上流から下流に向かうような川で泳げばスイスイ進むし、離岸流のごとき逆流に遭いながら泳いでも、努力に比して報われることはまずなく、いずれ全てが折れる。

努力は大事だけれど、努力だけではどうにもならないこともあるのである。

※説例の設定は若干変えています。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。