※幸いなことに奇跡が入社以来9年間続けて起きておりまして、9回目のコンベンションに行ってまいりました。気づいたことをレポート。一期一会に感謝します。
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今回のハワイ表彰旅行の収穫の1つは、日本の生産性が低い理由が分かったちうこと。
2013年のOECD34カ国における国民1人あたりGDPは、1位のルクセンブルクが9万ドル超えなのに対し、日本は17位で3.6万ドル。ハワイの属しているアメリカはというと、4位で5.3万ドル。
製造業主体なのか金融主体なのか、人口構成、円安円高によって指標がズレはするので一概には言えないけれど、どの指標だって事実をすべて網羅出来ないことを考えれば、この数字にもある程度の事実が含まれていると思って良い。
で、残念ながらこの数字を見ると、『日本は未だに水も安全も世界一安いし飯は世界一旨いのに、先進諸国のなかで生産性が低い』という定説は本当のように思える。
僕はこれが、『日本人は無能だ』と言われているのだと今まで思っていた。生産性が低い人材=無能な人材というのは会社組織では当たり前で、日本は国際社会で無能扱いされているのかと、いつも悔しい思いをしていた。
が、どうやらそうではなかった。むしろ、日本はその生産性の低さを嘆く必要はないし、誇りにすら思っていいのではないかと思うようになったのが今回のハワイ。
 
今回僕は、『独りでハワイ』という刑を食らっていたため、予定が4日間スカスカだった。が、そもそも表彰式だなんだで時間を結構埋めることが出来たのと、ゴリラに似た同僚の配慮のおかげで、数家族合同の海ツアーに参加させてもらうことができた。
その際、冒頭の写真の『24』に出てくるCIA系の諜報組織のエージェントが乗っているような巨大なバンを2台借りた。総勢19名だったが、子どもたちをドナドナよろしく後部座席に押し込め、なんとか2台で発車することができた。
この日はレンタカーが全く取れず、先行きは不安だった。どこに電話しても満車で、頼みの綱の会社のツアーデスクも全く役に立たない。
ホテルのコンシェルジュは、明らかに僕たちに気づいているにも関わらず、用のなさそうな前の顧客とずっとおしゃべりをしていて、急ぐそぶりは見られなかった。
諦めかけたそのとき、同僚の1人が、『Budgetで取れました!』とファインプレーをかました。
Budgetは、レンタカー業界では有名な会社で、今回の2台の『24な的バン』を用意してくれた。
手続きを終えると、受付の金髪のおねーさまが、『車は地下よ』と紙をくれた。
まず、地下の行き方がよくわからない。少し探したら、地下への入り口を見つけた。入り口には、『Budget』と看板があったがそれだけだった。
地下に入ると、広すぎてよく分からない。『Budget』という看板があったので、そちらの方にいってみるが、誰もいない。
ようやくそれらしき机を見つけるが、やはり誰もいない。5分ぐらい待つと、ダラダラとおっさんがやってきて、適当に紙を受け取り、またダラダラと車を運んできた。
車を受けとったはいいが、チャイルドシートのはめ方が日本とは勝手が違ってよく分からない。自分たちでなんとかするしかなかった。
料金は8時間借りても24時間借りても一緒だったので、24時間借りることにした。
 
日本だったら、受付のお姉さんから引率係のお姉さんにバトンタッチし、地下駐車場までの道中3分ほどの間に、細かい説明があると思う。
地下駐車場の机にも係の人が常駐しており、引率係のお姉さんはその人とバトンタッチをする。そしてまた別の人が車をすぐに持ってきて、チャイルドシートの取り付けなどもやってくれる。
円高円安の振れ幅を除いて考えると、これだけの差があって、僕たちという1組の顧客から徴収できる料金は一緒だ。
『生産性が高い』のはどちらだろうか?そう、日本ではなく、アメリカである。
 
アメリカ、というか日本以外では、『サービス』というものに対してきっちり課金をしてくる。しかし、アメリカにおいてファーストクラス並みのサービスを、エコノミークラスの顧客に対してもほとんど無償で提供しているのが日本だ。有名なスマイルはゼロ円だが、アメリカの仏頂面のマックの店員にスマイルをお願いしたら、多分5ドルぐらい取られると思う。
バスに乗るとよくこういうこともある。停車してからの発車が異様に遅いなと思って見たら、運転手さんがわざわざバスから降りて、スライド板を設置し、車いすの方を降ろしてあげている。ハワイでは少なくともそんな運転手さんはいなかったし、バスは乗りやすい低ステップバスではなかった。
日本のスーパーでは、困ったら店員さんがすぐに助けてくれる。ハワイのフードマーケットでは、そんな店員さんは見当たらなかったし、少なくとも子どもや高齢者では全く手が届かない高さにまで、商品が陳列されていた。
コンシェルジュというのは、コンシェルジュ業務をするからコンシェルジュなんだと思っていたが、ハワイにいたコンシェルジュは、『コンシェルジュの席に座っているただのお姉さん』だった。何の役にも立たなかった。
 
『生産性が低い』というのは、『無能』の代名詞かと思っていたけれど、そうではなかった。『丁寧さ』や、『顧客の利便性にどこまで尽くしているか』の程度が、反比例して評価されてしまっていただけだった。
生産性が低くても全然オッケーじゃん、と思った。
これから、世界は総中流化していくと思う。少なくとも10億人単位で、今まで日々の生活にすら苦しんでいた人々が、趣味を持ち、嗜好品を楽しみ、ワークライフバランスを考えるような暮らしになると思う。
そうなったとき、顧客の心までのラストワンマイル、というかラストワンセンチを埋めることが出来る日本のサービスというのは、人々が最も求める何かになりうるのではないだろうかと個人的には考えている。
『気遣い』とか『配慮』とか『丁寧さ』みたいなものが、過度かもしれないけれど標準装備されている日本のサービス、ひいては日本の文化に、誇りを感じた瞬間だった。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

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