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都内某所のラウンジで盟友ザックと囲碁を打ったときのこと。
平時よりナメた発言や行動が多いと有名な、自称『ビニールハウス育ち』のこの漢と、珍しく真剣勝負をした。
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結果、冒頭の対局では黒・ザック、白・僕で打ち、黒の投了。囲碁が分からない人向けに簡単に解説すると、左上に注目。わずかに存在する白を黒が攻めまくってたのだけれど、しかしその黒はというとさらにその外側から白に攻めまくられてたということで、気づいたときには左上の黒が全滅。
※囲碁は『囲』碁という名の通り、2つのものを囲う。1つは『陣地』。これは直接的に勝敗を左右する。陣地の広い方が勝ち、狭い方が負け。もう1つは『相手の石』。より広い陣地を抑えるために、相手の石を取ることが優先される場面もある。今回はそちら。
ザックは隅であたふたしている僕の白を攻めているつもりだったけれど、気づいたら自分がより外側から包囲されて一網打尽にされてしまった。約30個の石を失う結果となり、致命打となった。
試合後のザックは、空港で見せた間の抜けた漏れそうな表情にウリ四つだった。
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攻めを重視し過ぎると、いつのまにか自分が攻められていて負ける。

こんな格言が囲碁にはあるぐらいなので、少し攻めては足場を固め、少し攻めては足場を固め、常に我が身を振り返って『攻め過ぎじゃないか』、『踏み込みが深すぎないか』を自問自答しながらバランスを整えていく。
今回、ザックは我を忘れて攻めた結果、警察官がフルチンで泥棒を追って自分がわいせつ物陳列材で逮捕されたみたいな状態になった。
ザックとはケーキを賭けていたが、ダイエット中なので譲ってやった。自分の心の広さに酔いしれたひとときだった。
 
さて、ザックは『攻め』で身を滅ぼしたわけだけれど、実はこれは日本や近隣諸国にはびこりつつある、

『責め』

に関しても同じことが言えるように思う。
 
政治家が何か失言をした。それを『責める』。
芸能人がちょっとした事故をやらかした。それを『責める』。
FBでちょっとしたKY発言をした。それを『責める』。
日本が何を言っても自分の都合の良い方向にとにかく『責める』。
逆に近隣諸国に対して、妙な対亜優越感からすぐにその言動を『責める』。
 
仮にその『責め』が妥当だった場合も、ネットやFBで目にすれば一目で分かる通り、『責め』一辺倒で徹底している人ほど、何やら知能が低く見えたり、精神的に子どもに見えたり、人格的に低級に見えるというのは、誰しも経験があるのではないだろうか。
会社でも、何かと言えば上層部のちょっとしたミスに食ってかかる人が、どの組織にもいると思う。そういう人は、本人の正しさとは別の次元で、なぜか周りから寒い目で見られてやしないだろうか。
『攻め』に傾倒しすぎると『守り』が薄くなって失点を招き、『責め』に傾倒しすぎると『信頼』という土台が崩落する。そんな気がするのは僕だけだろうか。
売り上げを作っている中心であるとはいえ、ことあるごとにバックオフィスのミスを責める営業マンは、誰からも信用されない。
ザックは『攻め』はやりすぎだけど『責め』は一切しないので、そこはエラいと思っている。温室育ちなのは気に食わないが。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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