※スイム3.8km、バイク190km、ラン42km、計236kmの国内最長レース、『佐渡国際トライアスロン(=通称アストロマン)』を完走しました。制限時間15時間半。ゴールしたのは15時間27分。奇跡の3分前!またまた赤裸々にお届けします。
※あらすじ
バイクの異変が現実のものとなり、ついに救急入りとなった。治る当ては無い。しかしより現実的な脅威が、自分のカラダに起きていることを、僕はまだ気づいていなかった。。。

※過去の赤裸々レース系エントリはこちら。
※チーム『ポセイ丼』の登場人物はこちら。
元帥:1期生。ポセイ丼の王にして絶対君主。黒い、太い、声が低いの恐怖政治三拍子。色々な意味で柔軟性がない。
仙人:1期生。見た目が解脱気味。中身も解脱気味。100km以上の距離しか愛せない。よく異様な角度でストレッチをしている。
みよっしー:2期生。ポセイ丼初の優男。隙がない系でちょっと心配。今回のMVP。出来すぎるがゆえに戦地で上官に後ろから打たれる可能性が高い。

 

【超回復大作戦!】

明らかに練習が足りていなかったため、短期的なその場しのぎでもいいから、一時的にでもそれを補う必要があった。思いついたのは筋トレ。筋肉を一旦追い込み、疲労させ、超回復させれば、レース本番に今よりも少し強い筋力で臨むことができる。付け焼き刃なことは分かっているけど、今はちょっとでもパワーアップしておきたい。
幸い、その日はレース4日前だった。今日は水曜日、レースは日曜日。うまくいけば2回転、超回復を起こすことができる。よしんば1回転だったとしても、超サイヤ人1が超サイヤ人1.4になるぐらいのパワーアップはできるだろう。
どこを鍛えるべきか?やはり脚である。体幹も大事、上半身も大事。しかし時間がない。やはり脚である。そして出来るなら、あと4日もあるので、少し強めにやりたい。よし、では少し追い込んでやろう。
・・・ということで選ばれたのが、都内某所の52階建てのビル。うまいことに階段が使える。僕自身、ちょっと前まで勘違いしていたのだけれど、実はこういったビルの階段を使って上り下りをする場合に、『どちらが筋肉に効くか?』というと、実は圧倒的に下りである。
『え?登りの方がツラいんじゃないの?』と皆さんは思うかもしれない。実際心肺は登りの方がずっときつい。腿もそのうち上がらなくなる。しかし、よくよく考えれば分かる通り、登りではどんなにツラくても、自分の体重×1を持ち上げるだけだ。
一方、下りは一歩ごとに体重の何倍もの負荷が腿やふくらはぎ、関節にかかる。一説によると数百kgは軽くかかってるらしい。筋組織は、登りとは比べ物にならないほど引きちぎられる。
それを52階分往復。終わる頃には、少し膝が笑うようになっていた。『よしよし、ちょっと刺激が入ったな』と思って、あとは明日(木曜)に筋肉痛が来て、明後日(金曜日)もいい感じの筋肉痛が続いて、土曜日(大会前日)にほぼ筋肉痛がなくなって、日曜日(大会本番)には超回復した俺様を見せてやる、という意気込みになっていた。
 
さて次の日、楽しみにしていた筋肉痛が来た。
 
 
 
 
 
 
 

歩けなくなっていた。。。

 
 
 
 
むぅ、予想よりひどい。あわよくば超回復2回転作戦だったけれど、会社ではまさにロボット。大丈夫、僕はまだ34歳。水は弾かないけどお湯ならまだ弾くピチピチの若手だ。明日にはこれがだいぶ軽くなり、いい感じにパワーアップしていることが確信できた。
そして次の日・・・
 
 
 
 
 

全く歩けなくなっていた。。。

 
 
 
 
 
この日は金曜日。佐渡島へ移動する日。あと2日でレース。マズい!この歳になると強度の筋肉痛は2日目が本番だってこと忘れてた!もう若くなかった!!!
佐渡島での一コマ。元帥にいじわるされてレンタカーのドアを軽く脚にぶつけられただけで、倒れてしまい立てなくなった。
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ふくらはぎ、アキレス腱あたりの筋肉がちぎれるように痛い。太腿は外側も内側も強度の打撲をしたように痛い。関節も超痛い。歩くのに脚を引きずり、階段は両手で手すりで支えながらじゃないと降りれない。
あと2日なのに、完全に計算間違えた!!!
『計算間違い』はポセイ丼の得意技である。ボスである元帥は特にこれが多い。6周の周回コースを7周走ったり、1周100kmのコースを間違えて2周目に突入しそうになったり、エクセルの達人なのだけれど1ケタの計算に極度に弱い。先日はホテルからの請求が『20万円』なのを『200円』と聞き間違えていて大騒ぎになった。
僕自身も、そこまで重症ではないにしても、全治を4日と5日で間違えてしもうたようだった。
 

【旅先で、ヤシの実に〜、出逢ったぁ〜】

4日金曜日は佐渡島への移動日。東京駅〜新潟駅までは新幹線、そこからタクシーで10分ほど移動して佐渡島までのジェットフォイル船に乗る。時速80kmで海上を1時間ほど走ると、今回のレースが開催される佐渡島へ到着する。
佐渡島は新潟県、しかも島。てことは魚が旨いはず!!!
つまりしばらく肉には会えない。これはCFO(=Chief Food Officer)としての勘だった。ということで佐渡島に着くまでにある程度肉を補給し、筋肉に栄養を送っておかなければならない。
Meeting the meatだ!TRF的に言えばBoy meats girlだ!
朝食は東京→新潟の新幹線車内で、牛タン弁当をいただいた。どの手順で弁当を平らげるかに悩む。
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直後、疲労のため昏睡。思考してる順にカラダが傾いている。
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新潟駅につくと、お昼ごはんの時間だ。しばらく肉にはありつけないという切羽詰まった思いから、ステーキ丼をいただくこととした。
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おなか一杯になると、デザートが欲しくなった。周りを見渡すと、なんと道ばたにヤシの実が生えていた。
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あまりに見事なヤシの実なので目を奪われていたが、少し離れてみると、それは人のふくらはぎであった。トライアスロン界のベスト・ボディ・ジャパンな通称『師範』。
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ベストボディしすぎて、ふくらはぎがヤシの実のようになってしまったようだった。さすがに硬くて食べられそうになかった。
 
新潟港→佐渡島へは、前述のジェットフォイルで向かう。ジバニャンは起きていたが、後ろの元帥と仙人は瞑想中。
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今回のツアーを統括したのはみよっしー。いつになくスムーズな進行で、つい『いやー!今までで一番スムーズっすねー!!!』と言ってしまった。言ってしまってからしまったと思った。今までは、元帥がツアコンを自らやっておられたのだ。その穴を、みよっしーを褒めることで間接的に突いてしまった形だ。
以来、元帥は嫉妬の視線をことあるごとにみよっしーに送るようになっていた。起きてるときも寝てるときも、みよっしーは監視されているようだった。出来過ぎる部下というのは、時に上官から干されることがある。軍隊の厳しい掟を、思い知らされた気分だった。
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僕は佐渡島についてからは、とにかくストレッチに精を出した。
道ばたで。かなり真面目にストレッチをしている。
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寝転びながらもエア自転車を漕いで必死にほぐす。
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一向に痛みは治まらないものの、超回復すれば師範のようなヤシの実が手に入ると信じて、徹底的に休むのであった。
そして土曜日。レースの前日。。。
 
 
 
 
 
 

全く歩けない状況は全く変化してなかった。。。

 
 
 
 
ヤバい!ヤバ過ぎるぞ俺!階段が降りられない、ロボットみたいな動きしか出来ない。レースまであと1日。どうする俺!どうする俺!
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

 

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