※シュラスコ(=ブラジルの肉料理)のお店にて
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囲碁三段戦に惨敗したあと、師匠達への感謝の会ということで、シュラスコを食べにいった。3ヶ月で初段を獲得するプロジェクトで、見事4名もの初段が誕生したのだ。僕は半年かかったので、みんな相当にスゴい。何より、ど素人をそこまで再現性高く導いた師匠達の指導力がハンパではない。
ひとえに、人間というのは基本の積み重ねと習慣と意識の生き物なのだなと痛感した3ヶ月だった。
その打ち上げがこちらの会場。『シュラスコ』とは肉のこと。シュラスコメインの店なのだけれど、こういうお店は通常、サラダやスープ、カレーなどのビュッフェを備えている。
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突然だけれど、肉は何屋で買うのが良いと皆さんは思われるだろうか?
答えは『肉屋』。
それでは餅は?
答えは『餅屋』。
いずれも当たり前の答えなのだけれど、どうも意外と餅を肉屋で買おうとしたり、鮫を川で釣ろうとしたりする人が多い気がするのは、気のせいだろうか。
前述のシュラスコ屋では、打ち上げに参加した約半分のメンバーは、ビュッフェには目もくれずに、肉が運ばれてくるのを鋭い視線を飛ばしながら待っていた。なかには肉を食べるのが1ヶ月ぶりという人間もいて、彼は殺気立っていた。
もう半分は、ビュッフェに吸い込まれていった。サラダ、スープ、カレー、ポテトなどが沢山設置されており、肉を食べる頃には腹の半分が埋まってしまっているようだった。
当然のことながら、肉だけを待ち続けた面々は肉を大量に平らげ、ビュッフェにうつつを抜かした面々は早々にリタイヤしていた。囲碁では、負けに繋がる一手を『敗着』と呼ぶが、彼らの敗着は、『ビュッフェに向かったその意志の弱さ』だった。
いや、まぁ好みの問題だからどうでもいいんだけど。中二病なので、誰が一番肉を食えたか?みたいなのが気になるわけさ。
結論としては、肉屋では肉を食べるのが正解、と言いたかった。
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別の日に、会社でちょっとした事件が起きた。
業歴15年を超える大先輩が、ある日ITに悩んでいた。なんのことはない、スマホのあるアプリの使い方が分からない、という悩みだった。
うーん、うーん、おっかしーなー、と大先輩は悩んでいた。ITにそんなに強くない大先輩なので、どうも自分だけでは解決しないように周りからは見えたらしいが、助けを求めるふうでもなかったので、周りはそのままにしていた。
あれこれと試しながら悩んだその大先輩は、しかしさすがに問題解決には至らなかったようで、ついに行動に出た。質問をしにいったのだ。
分からないことを質問する。その単純なことを歳をとっても出来る漢こそが、一流の証。そこにはプライドなど微塵もない。さすが、漢のなかの漢だ。
さて、聞きにいった先はしかし、『どこからどう見ても部内でITに最も詳しくない部類に入るであろう後輩』のもとであった。その後輩はガチガチの体育会系出身で、かついまだにガラケーをこよなく愛しており、そもそもスマホ自体が分からない。たぶん、スマホとauとiphoneの違いも分かってない。
その後輩に、大先輩は突撃していった。『あのさー、このアプリなんだけど。。。』答えは手に入るはずもなかった。肉の話を餅屋に聞いていたのだ。大先輩は呆然としていた。
そしてさらに、今度は別の後輩に突撃していったが、それは八百屋にワインを買いにいくようなものであった。近くにはITにすこぶる強い後輩(IT企業出身で、周知の事実)がいて、そしてその後輩との関係性も全く問題なかったにも関わらず、大先輩は肉の話を餅屋に聞き、八百屋にワインを買いにいっていた。
なるほどこれは重症だな、と思ったものである。
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この大先輩の話は極端な事例としても、これと結構似たことをしている人は、決して少なくない。
▼ネットで見つけた、やったことのない人の『やらない方がいいよ論』を真に受けてしまう。色黒の人が論ずる『美白なんて意味ないよ論』ほど、傾聴に値しないものはない。走ってない人が言う『走るのはカラダに悪い』も同様。
▼実績がないけど色々なことを知っている人柄の良い先輩に、実績の出し方を聞く。
▼30年前の住宅ローンや保険のことしか知らない親世代に、今の住宅ローンや保険のアドバイスを求めてしまう。
▼医者や士業シリーズも然り。例えば、決算書類しか扱えない税理士に相続の話を相談してしまう社長はよくいる。内科医に脳外科の手術の相談をするのもNG。
▼『自分で自分の人生を主体的に生きたい!』といってその具体的な方法を占い師に聞きにいってしまう。
▼最近経験した例で言うと、筋肉ムキムキでどう見ても競輪選手みたいな太腿の人に『自転車の乗り方教えてください』とお願いしたら、その人は一度も筋トレしたことない人だった。
言うは易し、行うは難し。肉の話は肉屋に聞こう。
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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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