ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

(囲碁三段戦よりの学び①)分かってる人は考えた末に『分からない』と言うが、分かってない人は考えてないのに分かったフリをする #763

time 2015/10/12


 

『コイツ、分かってねーなー。』

そう他人に対して思ったことは、誰しも1度や2度、あるはず。また、それと同じ数か以上に、あなたも他人からそう思われたことがあるだろうことと思う。

分かってない人というのは、大体物事を分かったフリをしている。それが腹立たしい。

***

囲碁三段戦を受けた。初段に合格してから数ヶ月。二段は意味ないから三段を受けろと言われてその通りにした。

結果、

1勝3敗

3敗のうち、2敗は途中で投了。完全な実力負けだった。1敗はまぁ勝機あったかな。最後まで戦ったけど、陣地の目数で負けてしもうた。

1勝出来たのは唯一の手応え。しかも、『三段戦』なのに、『四段戦』に出てる人が混じってて、それがあろうことか僕の相手だった。聞けば、三段の免状を持ってるという。『三段を目指してる人』じゃなくて、『三段な人』。あちゃー。

正真正銘の三段を相手に、しかし何故かフルボッコで勝ち、ひとまずの成果を残すことは出来た。隣で打ってたおじいさんとおばさんの舌戦が凄まじく、それが面白すぎて伸び伸びと打てた結果かもしれない。

課題はやはり相当に深刻なものを含めていくつも見つかったので、ここから五段取得まで、色々と修正せねばならない。

***

さて、自分の対局で惨敗して早々に退散した僕は、六段戦を受けている師匠の対局を見ていた。三段戦をやっとこさうける僕と、ずーっと六段の実力があって一応実力の証明のために受けてる師匠とでは、実力に天地の開きがある。

一手一手の意味が全然分からず、勝負がついて相手が投了したときも、なぜそうなっているのかが全く分からなかった。(囲碁は陣地の大きさを競うゲーム。やったこと無い人は、どっちが大きそうかぐらい分かれば十分。

IMG_7722 (1)

打ち方もカッコいいし、打ったときの音もカッコいい。構えてる姿も、考えてる姿もカッコいいのだ。『院生(※プロ棋士を目指す少年たちのガチンコ養成所。精神と時の部屋みたいなところで切磋琢磨する。)』上がりの師匠は、カラダに染み付いた動作の一つ一つが洗練されていた。

***

さて、ふと師匠の横を見ると、一人の漢が座っていた。ザックだ。本エントリの主旨ではないので詳述は避けるけれど、ザックという漢はいくつか特徴を挙げると、

▼自称『ビニールハウス育ち』。水と栄養を両親からたっぷりフィードされて育った温室育ちのため、逆境に弱い。

▼のくせに、苦労せずKO大学に入り、苦労せず公認会計士になるという腹立たしい戦績を持つ。

▼のくせに英語が『ナイストゥミーチュー』すら言えない。インドに一緒に行ったら初日に泣く。当初15mぐらいしか泳げず、今もほとんど泳げない。だけどトライアスロンやってる。

という、許し難い漢だ。

そのザックが、師匠(2列目の写真右)の横で、何やら物思いにふけっていた。自分の対局を思い出し、勝因はなんだったのか、また敗因はなんだったのか、どういうふうにすればもっと強くなれるか、どのようにPDCAを回していったら良いかを考えているようであった。

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しかし、僕は大体こういうときのザックの習性を知って板ので、ザックに聞いてみた。

僕:『何も考えてないだろ?』

ザック:『えぇ、そうですが、それが何か?』

このとき、隣の師匠は1手あたり20手も30手も先を見ながら、それだけのシミュレーションを以てしてもどう転ぶか分からない未来の勝ちに向けて、『わからん・・』といったていで首を振りながら着手を重ねていた。これほどの達人になっても、囲碁は分からないものなのだそうだ。

一方のザックは、ほんのちょっと前まで初心者だったし、今もほぼ初心者なのだけれど、どうもよく分かったような顔をしてそこに座っていた。周りから見たら、『あの人は高段者なんじゃないか?』と思われるほど見事な座りっぷり。

しかし僕は、この漢が何も考えていない人間であることを知悉していた。そして本人に確認してみたところ、その通りだった。

***

ある分野に関して、その道に詳しい人ほど、『分からない』を連発することが多い。

たとえば僕の専門分野である保険や生活設計、相続事業承継など、常人の100倍は知識や経験があるものの、やはり『分からない』と思うことは多い。学べば学ぶほど、自分の専門分野の深さを思い知らされるような気がして、自分の現在地は大して進んでいないように思われるのだ。

囲碁の師匠方も、僕たち初心者の100倍は分かっているはずなのに、『分からない』という言葉をしょっちゅう吐いている。極めるほどにどの分野も、自分の至らなさが分かるものらしい。

たぶんイチロー選手に聞いたら『野球は分からない』となるだろうし、羽生名人に聞いたら『将棋は分からない』となることと思う。

一方、今回のザックがそうであるように、その分野のことを分かってない人ほど、分かってるふうなことを言ったり振る舞ったりということが結構多い。

ザックは今回、とても立派な座り方で、しかし何も考えていなかった。けど、全てを知っているような顔つき、姿勢だった。見破ったのは僕一人。たぶん、みんな自分の専門外のことに関して、そういう態度を取ったことが多かれ少なかれ在るのじゃないだろうか?僕自身も、残念ながら過去に犯した知ったかぶりが山のようにある。

分かってる人は、散々考えた末に『分からない』と言う。分かってない人ほど、考えてないくせに分かってるフリをしたり、分かったようなことを言う。

ということ。これからはちゃんと気をつけなきゃ。

※といいつつ、ザックはこの日、囲碁を始めて3ヶ月で初段を獲得した。僕より早いので腹立たしい。Good job! あと、フルマラソン3時間半切り、ウルトラマラソン12時間切りをしているのでかなり速い。これも腹立たしい。『人生で苦労したことがない』といつも言う。本当に腹立たしい。初段獲得直後の、まだ何も分かってないのに『全部分かってますよ僕。なにか問題でも?』と言いたげな顔。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。