160kmを投げるストレート王に、俺はなる! #790


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※最近思春期なので備忘録に。あくまでイメージの話なので分かりづらかったらごめんなすわい。ちなみに野球経験はありません。

 

僕は今までの人生で、少々速めのストレートに加えて、カーブやスライダー、シンカーなどの変化球を多投していた。それでそれなりの勝利を積み重ねてきた。

なぜなら僕がプレーしていたのはリトルリーグやシニアリーグ、高校野球そして甲子園だったから。120km程度のストレートと変化球が数種類操れれば、甲子園まで出場することはそう難しいことではなかった。そもそも変化球を投げられる時点で、地元には敵がおらず、持ち玉が数種類ともなれば打てるバッターはほとんどいなかったからだ。

が、甲子園も準決勝あたりまで勝ち上がると、勝手が少し変わってくる。どうも、ストレートの力不足が目立つようになってきた。変化球はストライクゾーンを外せば見送られ、うっかり真ん中に入る球は盛大に打たれる。

ストレートは内角高めだろうが外角低めだろうが、投げてからホームベースを通過するまでに僕の投げる120kmの球は相当な猶予をバッターに与えてしまうようで、スコンスコンに打たれる。

よく見れば相手の体格は今までと全然違っており、みんな智弁和歌山の選手みたいにずんぐりむっくりしている。相当に素振りを重ねているからかスイングスピードは異様に速く、僕が投げてからしばらくしてスイングを始めても、余裕で打たれる。

甲子園常連にはなってきたけれど、甲子園ベスト4以上、甲子園優勝となるとまだ出来ていない。当然プロからも声がかからず、間違ってかかったとしても、その後解雇されるまでずっと2軍暮らしであろうというのは明らかだ。それもこれも、圧倒的にストレートが遅く威力がないことに起因している。

120kmのストレートで、甲子園優勝は出来ないしプロにはなれない。

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そうそう、そもそも、一体僕は何処を目指しているんだっけか?

最近それをよく考える。

甲子園に出ることだろうか?

・・・ちょっと違うし既に出来ている。

 

プロ野球選手になることだろうか?

・・・まだ出来ていないがちょっと違う。

 

大リーガーになることだろうか?

・・・

・・・

・・・

・・・そう、そうだよ。うん、そうだよ!

そうなんだよ!そうだったんだよ!

なんなら大リーガーになるだけじゃなくて、大リーガーになって大活躍してサイ・ヤング賞取って、娘たちを抱っこしてお立ち台に立つことなんだよ!

160kmのストレートでムキムキマチョメンな大リーガーをバッタバッタと三振に切って落とすことなんだよ!

 

なんてことを思い出した。

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さて現実に戻る。

僕は現在、120kmのストレートしか投げることが出来ない。それなりには器用なのでこれまで同年代が投げることの出来ないカーブ、シュート、シンカーを手に入れてきた。

一方で肝心のストレートの強化に至っては、結構サボってきていた。自分ではとっくに弱点に気づいていたものの、目の前の勝利に困ることはなかったので、そのまんまにしていた。

が、甲子園ベスト4ぐらいから勝てなくなってきた。普通に全力を出しても普通に打たれるようになってきた。甲子園に出るという小学校の頃の夢は叶ったが、今は夢ではなく現実の通過点に過ぎなくなっていた。

大リーガーになるには、その前に日本のプロ野球で活躍しなきゃいけないし、その前にプロ野球選手にならないといけないし、その前に甲子園でスカウトの目に止まる必要があるし、そのためにはストレートの強化が必須になる。それは果てしなく地道な作業を伴う。

たぶん、しばらくの間はボコボコに打たれるし、下手したら勝つことすら出来ないようになるかもしれない。結果で判断される以上、レギュラー落ちも覚悟しないといけないかもしれない。でも、僕が行くべき場所から見たら、今は「勝つこと」よりも、「強くなること」を優先しなければならない。「予定調和な勝利」よりも、「前進した結果の敗北」を受け入れる時期なのかもしれない。

僕がなりたいのは大リーガー。必要なのは、カラダを大きくすること、カラダを大きく使うこと、カラダを柔らかくすること、正しいフォームを身につけること。そしてなにより、ストレートの練習をきちんとすること。

一番基本的で一番単純で、一番奥の深いストレートについて、僕は目を逸らしてきたのかもしれない。でも、僕は決めた。

160kmを投げるストレート王に、俺はなる!!!

ルフィさん、セリフを貸してくれてありがとう。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!