スゴいと言われるマイルールについて #809


 

前にも書いたような気がするけど今一度徒然に。

僕はお酒を飲まない。

だからか、よく色んな人に「スゴいね!」と言われる。前置詞に「その見た目で飲まないなんて!」と付け足して言われることもよくある。

「その見た目」とはどの見た目なのかは分からないけれど、この華奢なカラダを以てそう言っているのであれば、そう外れたものでもない。

んで、僕自身は全くスゴいとは思っていない。仕事のあとにお客さんに誘われても断るし(飲み会自体は断らない。コーラかジンジャーエールで)、飲み会で周りが全員酔っぱらって僕だけウーロン茶とかでも、全くテンションに問題はない。むしろ次の日に、飲み会の内容を綺麗さっぱり忘れているぐらいだ。

理由はいろいろあって、ただ、ドクターストップを言い渡されたわけじゃない。なぜか「飲まないんです。」というと、「カラダですか?お医者さんに止められたんですね。」とか「肝臓やっちまったんですか?」と即座に聞いてくる人がとても多いのには、辟易している。

色白で酒が弱そうなヤツであれば「あ、飲めないんですね。」と皆素直に応対するのだろうに、僕の場合だけなぜか「飲み過ぎてカラダを壊したヤツ」というレッテルを、そんな話をしてないのに先んじて張られることがとても多い。ちゃいますがな。

契約書や個人情報を持ってたら紛失のリスクがあるし、そういうときは絶対に飲まない。そして、見た目で損してる分、飲むか飲まないかのジャッジを毎回していたら、どこかで緩んでしまいそうな気がするからそもそも飲まないことにした。そんな感じ。

僕にとっては普通のことなのに、みんな「スゴいですね。意志のチカラが。」と、恐ろしいほど画一化された倒置法を使って僕を褒めてくれる。

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あと、僕はギャンブルをやったことがない。パチンコ、競馬、競輪、競艇などなど。宝くじ、海外カジノ、麻雀は少将やったことがあるけれど、ビギナーズラックも何もなくさっぱりだった。

ついでに言うと、自慢にも何にもならないけれど、万引きもやったことがない。僕が中高生の頃は「ギる」という言葉で窃盗を言い表していたように思うけれど、例えば「チャリをギってきた」、「傘をギってきた」という言葉は友だちからよく聞いた気がする。

僕は決してやらなかった。正義感、というのとは、ちょっと違う気がする。

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更に自慢にも何にもならない当たり前の話をすると、僕はインドに行ったときにドラッグを一度もやらなかった。

噂では、ガンジス川で有名なバラナシのとある日本人宿に泊まると、ほぼ100%の確率でドラッグを薦められるか、ドラッグをやってるヤツと遭遇して何らかの影響を受けるという話であった。インドからの帰国者は、貧乏学生旅行者に限れば50%ぐらいの確率で、ドラッグを何らかの形で経験してるという噂もあった。

が、僕はやらなかった。にも関わらず、ヒゲボーボーな見た目と服装がインド人な状態で帰国したら、中部セントレアの荷物検査で引っかかり、1時間ほど拷問されることになった。「人を見た目で判断するな!」と言いたかったけれど、検査職員にとっては「人は見た目が9割」なのだろう。

「もしね、もし、ほんのちょっとでも見つかったら、コレだからね?うふふ!」と、何故か嬉しそうに両手を揃えて手錠をハメられたポーズをして、僕の動揺を誘おうとする職員。摘発のノルマがあるのかな、やけに嬉しそう。ブラフをかけてきたようだが、僕は微塵も動じなかった。なんでかというと、何もいかがわしいものは持ってなかったから。

でも見た目が怪しかったのだろう。荷物の隅から隅まで、本当に細かいところまで念入りにチェックされて、ちょっとだけ残念そうな顔を浮かべた職員に、1時間後に解放された。

以来、少しだけ見た目に気をつけるようになった。

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そうそう、そういえば、僕はタバコも吸ったことがない。

フカシ(っていうの?)すらない。タバコを手に持って、タバコ越しに呼吸したことがないのだ。

これは、大学のサークルで先輩から後輩から、皆がみんな吸ってる状態でも変わりなかった。社会人になって、「タバコ部屋でエラい人とコミュニケーションするのが大事!」みたいな話を聞いても、ぴくりとも動かなかった。

表向きは肺活量の低下を心配していたから吸わなかったのだけれど、本当はちょっと別の理由だった。

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以上の話をすると、やはり一定の確率で「スゴい」とか、「意志が強い」とか言われる。勝手に勘違いされている。相当勘違いされている。

コレに対して、僕の本音は、

意志が弱いからやらない

というもの。

だって酒飲んだらたぶん寝て書類なくすし、タバコ吸ったらやめられなくなるし、チャリをギッたらそれがクセになるだろうし(汗)、ギャンブルなんぞ破滅するまで突き進む。

その自信が僕にはある。普段は全く自分を信じてないけど、その自信だけは何故かある。

なので、入り口にすら立たない。そういうことにしている。立ったら最後、引きずり込まれて終わりなのである。

ちなみに、入り口に立って奥まで入り込んでしまったお菓子については、35歳の今も断つのに苦労している。誰か助けてください。

May the force be with me.

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!