また’The Beast’がやってくれた! 2016年、TOP10入りする本 #870


 

彼は文章家としても、ホンモノなのかもしれない。そう感じた2冊目だった。

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約3年前、僕は「偉大なる格闘ゲーマー」というタイトルで「ウメハラ」について触れた。彼の童貞作「勝ち続ける意志力」を読み、松田優作ばりに「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!」とびっくらこいて書いたエントリだった。

この童貞作、ハンパない。

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梅原大吾氏、通称「ウメハラ」は、日本初のプロゲーマーだ。よくある「ゲームの腕がプロ級」ではなく、「プロのゲーマー」。ゲーム会社から契約金をもらって暮らしている。

17歳で世界一になり、以後「新作が出たらイチからやり直し」のゲームの世界で、なんと17年間も勝ち続けている。

アラ松坂世代の皆さんは、こちらの動画を見ると、ウメハラのスゴさがよくわかると思う。何度見ても、当時ゲームにハマっていた人間からすると震えがくる。少々動画は汚いけれど、尋常じゃない逆転劇に観客が尋常じゃない興奮の仕方をしてるのがよく分かると思う。「EVO」と呼ばれる、スト2における世界大会での一幕。

このときの勝ち方が異常すぎて、以来ウメハラは外国では’The Beast’と呼ばれている。ボブサップではない。

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童貞作のときも相当な衝撃を受けたけれど、今回のウメハラ作もまたぶっとんでいた。

言っちゃ悪いけど、ただのゲーマーだぜ?文章の教育を受ける暇もないぐらい、ゲームに熱中してたんだぜ?

にも関わらず、僕は彼ほど「勝つこと」とか、「勝ち続けること」に関して、見事に表現する人間を他に知らない。今のところ、過去に読んだあらゆる勝負本、経営本、偉人本の中でも、こと「勝つこと&勝ち続けること」に関しては、ウメハラが圧倒的にダントツのナンバーワンである。

普段から勝利を義務づけられているビジネスパーソン諸氏、経営者諸氏、スポーツマン諸氏は、是非とも一読いただきたい。

具体的には、

▼「強い」とはどういうことなのか?

▼「一時的に強い人」と、「ずっと強い人」は、どこが違うのか。

▼「勝つこと」と、「勝ち続ける」ことは、似ているようで全く違う。

▼勝つために目先の勝利を捨てる。

▼ルールが変わっても勝ち続けるために必要なこと、不要なこと。

 

童貞作では、ウメハラの生い立ちについての記述が結構あった。今回は、紙面全てを勝利のために割いており、転機となった試合のケーススタディが豊富に掲載されている。

1987〜1998年ぐらいにゲームにハマっていた世代からすると、あの頃自分がハマっていたゲームの世界で、まだ一線で戦い続けてる人間がいるのかと、郷愁と感動を覚えるはずだ。

是非一読を。2016年のTOP10に入ることは保証する。

 

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!