マイナス情報ですらブランディングになることを思い知った話 #877


おっす!オラ羅王!

 

人の悪口がいつの間にかブランドになっていた、なんて経験、皆さんはあるだろうか?

僕は一時期、ある人間の悪口を、このブログ上で言いまくっていた。それはもうゾマホンが日本人をののしるように、高らかに滑らかに、ソイツを落としまくっていた。

しかし全く意図していなかったにも関わらず、その行為自体が結果的にソイツのブランディングになってしまった悔しい事例を話したい。

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「あの、実は・・・『ザック』さんのファンなんです。」

その漢はボソリと言った。

場所は秋田。天井から覆い被さるように秋田のヒーロー、ナマハゲが見つめてくる、風情溢れた名店。料理はどれも素晴らしく、いわゆる舌鼓を打っていた最中での発言だった。

僕が話をしていた相手は屈強なドクター。なんせアイアンマン。医業の激務のなか、スイム3.8km、バイク180km、ラン42kmを走破する鉄人レースを制覇した漢。

何を間違ったか、僕のアイアンマンレース完走記を読んでネットナンパをしてきた、勇者である。アイアンマンの話や仕事観の話をしていた最中の突然の発言だった。

思い詰めたように、「あの、実は・・・『ザック』さんのファンなんです。」とその漢は言った。

僕はしばし黙して、こう返した。

「え?え?なんて???」

終わったはずの「8.6秒バズーカー」ばりの返し。僕はしばし呆然としていた。

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アイアンドクターが触れた「ザック」とは、我らがトライアスロンチーム「ポセイ丼」のチームメイトのことだ。

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左から3番目がザック。

「フフフ」と書いてあるように凡人の目には見えるかもしれないが、ラッキースリーセブンだ。関係ないけど、僕はいつもレースの時は手書きの番号になる。ゼッケンを忘れたり家に届いた郵便物を娘が食べたり番号シールを貼るのに失敗するからだ。

ちなみに右から3番目の風情溢れるAV男優風の漢が、通称「元帥」。全てを統べる師匠であり、「君臨すれども統治もする」を合い言葉に、我がチームの完全独裁者となっている。生まれてから一度も筋トレをしたことがないのに、太ももはいつもダントツに一番太い。

ザックは我がチームのスピードスターで、フルマラソンはサブ3.5(3時間半切り)。職業は会計士。KO卒で勤務先ではトップ講師として活躍する逸材だ。最近では娘も生まれ、人生を益々謳歌している。

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が、このザック、少し問題がある。

いわゆる「UKC」なのだ。

「薄い」、「軽い」、「チャラい」

の3拍子が見事に揃っている。

彼がもし新曲を出すとしたら、その題名は間違いなく、

「CHA-LAI HEAD-CHA-LAI」

にしてほしい。

ゆうてもただの悪口にしか聞こえないと思うので、緊張感溢れるザックの写真を少しご覧いただこう。

 

これから総距離226kmの鉄人レースを走る直前、入念にレース説明会に聞き入るザック。

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あまりにナーバスになり、「トライアスロンを必ず完走できるパン」を購入するザック。

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100kmマラソン直前、先輩にソフトクリームを献上するザック。

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レース後、空港で股間の膨張をゴマかすザック。

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囲碁初段を受けた際、見事合格したあとこれ見よがしな顔になったザック。

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その後の祝勝会で過去の経験人数を問われ、酔っていたのか脇甘く全て暴露するザック。

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インド到着後、KO卒のくせに英語が「Hello」以外分からず、涙目でホテルにチェックインするザック。

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父親になっても羽毛のごとく軽やかに独身臭を出している漢。「漢」と書くのも漢の皆さんに失礼なぐらい軽い漢。それがザック。

会計士なのに会計士に見えない。パパなのにパパに見えない。

「純正ビニールハウス育ちです。苦労したことありません。」と断言し、常に世の中を敵に回す温室発言が目立つ。

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通常、トライアスロンやブログの話題になると、「師匠の『元帥』って方、会ってみたいです。あの太もも、絶対競輪ですよね。」と言われることは結構多い。

元帥は愚民が嫌いな孤高の存在のため、そういうときは残念ながら全てお断りしている。お手間を煩わせることは出来ない。

しかしまさか遠い雪国のナマハゲの監視下で、「ザックさんのファンなんです。」と言われるとは思っていなかった。

「どこがですか?あんな軽い漢。」僕は懸命に否定した。間違ったパラダイムであれば、修正して差し上げねばならない。軽い漢に憧れる人が増えたら、日本人が皆軽くなってしまう。皆がみんな、軽山ヒロノブになってしまう。

アイアンドクターは言った。

「あの軽さ、あのナメた感じ、あの何も考えてない感じが最高じゃないですか!?」

 

 

 

・・・ダメだこりゃ。だめんずウォーカーの子に「あの男はダメだからやめときな!」と言ったときの感覚に似ている。

「そんなことないもん!働いてないけどいいヒトだもん!」と現実をねじ曲げて、懸命に抵抗する子に似ている。自分の都合の良いようにファクトごとリアルがすり替わってしまっているあの感覚。

僕が否定すればするほど、アイアンドクターはザックに魅了されていくようだった。もはや、重厚な漢は軽い漢の虜になっていた。

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僕は今まで、明るく楽しいことが良いことだと思っていた。重厚で志のある生き方が正しいと思っていた。全力で何かに取り組む姿勢こそが、未来を拓くと信じていた。

しかし、この世はそれだけではないみたいだった。

SMAPの解散騒動みたいなくだらないニュースがシリア情勢より優先され、毒舌で知られる有吉が芸能界には君臨し、ベッキーは叩かれるのにゲスの極みな音楽は益々売れ、そして軽い漢ザックには重厚な人格のファンがついた。

何かおかしい。

何かがおかしい。。。

 

一応著書のご紹介。勉強法の本としては、残念ながら優秀。

 

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!