お前、どんだけ自分が可愛いんだよ!と思った瞬間 #879


 

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ここ数日で、計10回ぐらい電車で席を譲ったんだけど、自慢をしてるわけじゃなく、そのときに起きた生理現象の話。

僕は基本、優先席に座らない。空いていても座らない。怪我はよくしてるが、それでも立っている。

妊婦さんにしろ高齢者の方にしろ障がい者の方にしろ、相対的フィジカル弱者の人が、優先席に僕が座ってるのを見て「譲っていただけますか?」とは聞けないだろうと思うからだ。うっかり寝てしまったら、譲ることも出来ない。

例外的に、娘と一緒のときには躊躇しつつも優先席に座ることもある。単純に、娘のセキュリティのためだ。最近は失礼ながら変な人も多い。

なお、優先席のみならず、普通席に座っている場合でも、半径3m以内ぐらいに座らせた方が良さそうな人がいる場合は、席を譲る。

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先日は、4歳ぐらいの子どもを抱えたお父さんが、背中に荷物をたんまり載せて電車に乗り込んできた。ピクニック帰りかな。

彼は、1つだけ空いていた席に無理矢理座った。前には眠そうな娘さんを抱え、後ろには荷物がたんまり。狭そうにしながら、お父さんはその席に半ケツ状態で座っていた。

僕の隣には、高校生が座って寝ていた。僕→寝てる高校生→娘さん+半ケツお父さん、の順で座っていた。

僕はしばし逡巡したのち、隣の高校生を起こした。「すまんが、席代わってくれ。」と。

高校生はよく分からないながらも、逆らうとキケンと察したのか、席を代わってくれた。そして僕は立ち上がり、高校生が代わってくれた席を、その父子に譲った。

眠そうな娘さんが寝るスペースが出来て、お父さんも半ケツ状態を解消することが出来たようだった。眠る直前の娘の重さを知っている僕は、ほんのちょっとだけ同じ境遇の人の力になれたことを嬉しく思った。

脇汗はびっしょりだった。

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「善意」というものは難しい。

「席を譲る」というシンプルな行為にしても、大体40%ぐらいは断られる。

「次で降りますから」、「大丈夫ですから」というケースが大半だけれど、中には「座らなきゃいけないような年齢じゃない!」と逆ギレされる例もあるそうだ。席を空けて声をかけようとしたら、違う人に座られて何も言えなくなったこともあった。

センチメンタルジャーニーな僕の心は、逆ギレされなかったとしても、結構こういうので傷つく。うまくいったときも、脇汗が大概びっしょりになる。

つまりはビビリなあたくし。

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10人に譲ろうとすると、4人ぐらいに断られる。僕のセンチメンタルジャーニーは4回傷つく。

なのでその傷を敢えて負う行為そのものをやめようかなと思ったこともある。

しかしよく考えると、声かけを止めると、僕が譲ることによって席に座れてたはずの6人が座れなくなる。8回傷つくのを恐れて声かけを避けると、12人が座れないことになる。ほんの1駅2駅座れただけで救われるはずの人たちが、救われなくなる。

頭では分かっている。失うものよりも、得られるものを大事にした方が良い。そもそも断られて傷つくのは、感謝なり言葉なりの見返りを無意識に求めているからだと。そんなちっちぇ漢なんだ俺はと。

脇汗も同様。自分に矢印が向いているから、脇汗がびちょる。んなこたぁ分かっている。頭では。

お前どんだけ自分が可愛いんだよ!と毎度ながら思うっていう徒然なる話。

結論はまだない。

今日も脇汗をかくことになりそうだ。最近寒いのにびちょってばかりだ。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!