筋トレをするときにまず始めに読むべき本はどちらだろうか? #886


 

最近読んだ、筋トレに関する2つの本の話をしよう。飲みかけのプロテイン、かじりかけのささみ、上げかけのダンベルを置いて話を聞いてほしい。

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先に言っておくと、2016年の僕は筋トレをちゃんとすることにした。

▼ライザップに行ったけど、2ヶ月で2kg太って帰ってきたことがある。(関係ないけど、最近ライザップから何度も電話がある。クレームか?)

▼パパ友がベスト・ボディ・ジャパンに出てたのを見て刺激を受けた。

リーマンに絡まれてリーマンショックだった。

▼長女が小学生になるので、授業参観までにほんとのヒーローにならないとマズいと思った。

▼「ラオウになる」ためには、まずはフィジカルからだと思った。このままではハート様になってしまう。

▼ぶっちゃけ、「アラフォー」と呼ばれる年齢層に入ってしまった。

らへんが理由。

そのために本を2冊購入した。どちらもムキムキの人が書いている。

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片方は「吉川メソッド」と呼ばれるものについて書かれた本。筋トレ業界では知る人ぞ知るメソッドで、あのライザップとトントンかちょっと高い。

筋トレのやり方が事細かに書いてあった。「回数よりも効かせる筋トレを」と標榜しており、どうやったら目的の部位に効くか、どのような食事を採れば良いか、どういうことをしてはいけないかのタブー一覧などが書いてあった。

筋力強化バンドが付いていたので、うっかり買ってしまった形だ。昔、「ビリーズブートキャンプ」の「ビリーバンド」なるゴムバンドで結婚式直前にダイエットに励んだことが思い出される。

 

対して「筋トレが最強のソリューションである」という本に関しては、とにかく「なぜ筋トレが最強なのか?」、「なぜこの本を読んでいるお前が筋トレをしなければならないのか?」のみが書かれていた。

筋トレの作法や種目については、ほとんど触れられていない。そもそも著者名が「Testosteron」となっている。顔出しもなく、著者欄には筋肉ムキムキの上半身の写真だけが貼られている。

「テストステロン」とは、男性ホルモンの一種で、おもに筋肉増大に寄与するマチョメン用ホルモンだ。それを名前としてしまっている。かなりイッてしまっている。

 

大きく分けると、「吉川メソッド」ではHOW TO 筋トレについて書かれており、「筋トレが最強のソリューションである」ではWHY 筋トレ NOWについて書かれていた。

前者には筋トレの方法について無数の提案があり、後者にはなぜ筋トレが必要なのかについて無数の提案があった。

僕の心は、後者に動かされた。

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人は何かを始めるとき、すぐにHOW TOを気にする。

どんな筋トレが良いのか?どんな筋トレが効果的なのか?と。女性で言えば、「どこを鍛えたら痩せるのかしら?」といった感じ。

しかし、僕はこの点をいくら突き詰めたところで、筋トレが長続きすることはないと思っている。Easy come, easy goだ。簡単に始めたことは、簡単に終わる。

HOW TOは、物事が軌道に乗ってからでいい。車で言えば3速とか4速とか、そういった段階になって、初めて気にすれば良い。

むしろ最初に徹底的に考えるべきは、WHYだ。なぜ筋トレなのか?なぜ筋トレ以外じゃダメなのか?

そうして、やりたい理由とやらざるを得ない理由と他に比して優先順位を繰り上げねばならない理由とそれに伴って犠牲にする劣後順位が明確になり、腹に落ちたとき、人は高いモチベーションを持って行動に移すことができる。

人は、方法ではなく、理由によって強くなれる。

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営業側としても、ここを徹底すべきだと僕は思っている。ジムに筋トレ初心者が迷い込んだとする。マシンの使い方が分からず、オロオロしているとする。

こんなとき、大概のトレーナーは、マシンの使い方を懇切丁寧に教えてあげる。それはもう、分かりやすさの極みみたいに、教えてくれる。

満足した初心者は、御礼を言ってジムを後にする。そうして数回のトレーニングの後に、結構高い確率でドロップアウトする。ジム費だけが毎月引き落とされている状態になってしまう。

そうではない。そうではないのよ。

トレーナーがまずやるべきは、なぜノコノコと初心者の身でジムにまでやってきたのか?そうまでして達成したい目標、なりたい姿は何なのか?その達成のために筋トレはどのような貢献ができるのか?筋トレの優先順位を上げることがどのように役に立つのか?を明確にしてあげることだ。

エンジンに点火さえできれば、多少ハンドル操作を間違えても、人は勝手に前に進む。

ライザップはこのへんがうまく、市井のジムはそこが極めてヘタである。So are the 世の中の大半のビジネス。

なお、「筋トレが最強のソリューションである」には、至言が多く掲載されていたのでこちらにちょっとご紹介。

▼8時間睡眠、10分の日の光、週3の筋トレで全て解決。

▼ジム最高!ダンベルは恋人。バーベルは裏切らない。

▼筋トレするとエンドルフィン、アドレナリン、セロトニン、ドーパミン各種ホルモンがブチまけられ、酒より女よりドラッグより気持ちよくなれる。

▼筋トレ筋トレ単細胞って言うけど、単細胞が勝つ世の中なんだよ。

▼筋肉と100kgはブレない。

▼仕事もプライベートもダメで死にたいと思ったら、3ヶ月だけ必死に筋トレしてみろ。

▼悩んだ時に筋トレしても悩みの根源は断てないと思いきや、ほとんどの問題は根源すらない気分的な問題。

▼筋トレをしても残ってる悩みは、ちゃんと悩むべき問題。

▼2ヶ月で運動は24回(週2として)、食事は180回。180回の食事を見直せ!

▼90kg体脂肪8%の男からしたら、女を50kg15%にさせるなんて朝飯前。

▼自己啓発セミナーなんて行ってる場合じゃない。筋トレすれば器が変わる。器が変われば結果が変わる。

▼この世に絶対はないが、「今日はやる気ないなぁ」と思っていても、筋トレいくと、「筋トレ最高!」と思える確率120%。

▼報われない努力なんてない。努力に対するリターンをデカく見積もり過ぎるから、不幸になる。

▼限界突破したければ筋トレをしろ。筋トレはなによりの限界突破。

▼筋トレで結果を出せないヤツは、自分自身を裏切ってるだけ。筋トレは悪くない。

▼努力は昇華すると習慣になる。習慣になって初めて成果が出る。

▼ベンチプレス180kg、デッドリフト220kg、スクワット200kgはTOEIC満点より価値がある。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!