「ショーンショック」におけるホラッチョ氏の功罪をチェケラッチョ #924


 

ショーンショック!!!

1週間ほど前、午後10時のお茶の間のちゃぶ台がひっくり返る事件が起きた。

完全ハーフだと思っていたら純正日本人で、ハーバードMBA卒だと思っていたら短期コースの聴講生で、世界的コンサルだと思っていたらどうやらオフィスも存在していないらしいと話題のあの方。

学生時代のあだ名は「ホラッチョ」だったらしいが、巷には彼の「罪」についてしか言及しない輩が多い。悪い部分はあったと思いますよ確かに。

だけど、しっかりと「功」の部分にも焦点を当ててこそのジャーナリズムではないかと僕は思っている。

ということで、「ショーンショック」におけるホラッチョ氏の功罪について、この駄ログにおいてチェケラッチョしてみたいと思う。

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まずは「罪」の部分について。

これは既に明らかになっている部分だけではなく、潜在的にどう見てもこれも「罪」に該当するだろうと僕が思う部分を列挙してみたい。

 

1、ショーン界の信頼を失墜させた。

正直、「ショーン」と名のつく人たちが長年かけて培ってきたクレジットを、今回の件で失墜させてしまった感は否めない。各「ショーン」には、それぞれに土下座して謝る必要があるのではないだろうか。有名どころでは下記がいらしゃる。

①ショーン・ペン
映画「ミスティック・リバー」でアカデミー賞主演男優賞を獲得したショーン・ペン。なんだか「ミスティック」てゆう映画の題名も怪しく見えてきたし、アカデミーほんとは取ってないんじゃないかと勘ぐりたくなってくる。

②ショーン・コネリー
映画「007」の言わずとしれたレジェンド。ジェームズボンドは実はMI6のインターンだっただけで、面接には落ちて採用されなかったんじゃないかと疑いたくなってくる。

③ひつじのショーン
イヤだイヤだと断ったのに、長女に観にいかされた幼児向け映画の主人公。「嘘つきが主人公なんて教育に良くない!」と勝手に憤る親も出てくるんじゃないだろうか。

④ショー・コスギ
煽りを食らいそうなのがこの人。ケイン・コスギのお父さん。「ショーン」ではないのに、十把一絡げに疑われそう。

⑤ケイン・コスギ
もともと日本語の発音が怪しく、ハーフだということで芸風が見逃されてきた過去がある。「ショーン」が疑われる→「ショー」が疑われる→「その子どものお前も怪しい」となる可能性は極めて高い。可哀想に。それでなくても怪しいのに。

 

 

2、僕がこの世で一番嫌いな生物を釈放した。

僕は色が白くて細い男が嫌いです。いつの頃からか分からないけど嫌い。ネガティブだとなお嫌い。声が高いとさらに嫌い。

で、そこにマッシュルームカットを加えた「ゲス川谷」は、ベッキー云々の話以前に、存在自体が許せないのである。

がしかし、あれほどベッキーが叩かれて可哀想になってた一方で、ヘラヘラと生き延びていた「ゲス川谷」がそろそろ本格的に叩かれても良いかなと思ってた矢先に、今回の「ショーンショック」!

あっという間にアホな世間はベッキー&ゲス川谷事件を忘れ、ホラッチョ氏を叩き始めた。メディアももはや、数字の取れるホラッチョ氏叩きしかしない。完全に「ゲス川谷」は獄中から釈放された形となった。この罪は非常に重い。

 

 

3、「報道ステーション」が「じゃない方芸人」の巣窟となった。

よくも悪くも、古舘さんとホラッチョ氏の組み合わせは、インパクトがあった。

古舘さんの問いに対して、ホラッチョ氏が低いナイスボイスで何か言うたびに、お茶の間の奥さんたちは濡れながら世界経済への理解を深めていたことと思う。

かく言う僕もさすがに濡れはしなかったけれど、グローバルな問題を扱うことが多いこの番組に、見た目がグローバルな人が解説してくれていたおかげで、国内にいながらにしてジンバブエのインフレ率についてリアルタイムで知ることが出来るような、そんな全能感に満たされていた。

ところが、色々あって彼が降板したあとの「報道ステーション」を見て愕然とした。

どう見ても、「じゃない方芸人」みたく、「ホラッチョ氏じゃない薄い顔の他の誰か」になってしまっている。

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「日本人なんて嫌よ!」

「もっと濃い顔の人はいないの!!」

「なにこの『じゃない方感』は!!!」

そういうクレームがお茶の間の奥さん方からテレビ朝日に殺到していることと思う。偏向報道で叩かれている「報道ステーション」を、自身の降板を理由に更に貶めた罪は重い。

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では反対に、「功」の部分に焦点を当ててみよう。人を裁くことは簡単だ。簡単だけれど、例えば1つのミスやウソでその人の人生全てを他人が裁くことは、良いことだとは思わない。

 

①純正日本人でも英語がネイティブ近くまで行けることを証明した。

Youtubeでホラッチョ氏の英語を聞いてみよう。マジでカッコいい。僕も発音には少々自信があるが、そういう類いのレベルではない。まさにネイティブかその近似値。

「日本人は発音なんて気にしないでとにかくしゃべることが重要」みたいな主張が日本には根強くあるけれど、ノンネイティブがここまでの英語をしゃべれるようになるなら、僕はぜひ「ホラッチョ英語学園」に入学したい。

 

 

②日本の「高卒」に夢を与えた。

僕は学歴主義が全てとは思わないけれど、それは僕が恥ずかしくない程度の学歴を持っているから言えることであって、持ってない人から見れば、人生のいくつかの時点で学歴を理由に門戸を閉ざされた経験があることと思う。

日本には未だに「高卒」と「大卒」の線引きが明確にあり、それを覆すのは容易ではない。よほどの人を除けば、「高卒」という自意識、「大卒」という自意識の中でキャリアが形成されていく。

飼いならされた象が、その怪力とは無関係に鎖を断ち切る気力を失うのと同様に、「高卒」というだけで能力とは無関係に色々なものを諦めている人は、日本にはとても多い。

んが、「高卒」でも「コンサルタント」になれて、「テレビのコメンテーター」になれるということを、ホラッチョ氏は証明してみせた。学歴を普通に開示していたらテレビにまで進出できたかは怪しいけれど、DJは務まっただろうと思う。これってスゴいことだ。まさに「高卒の星」。

 

 

③日本人の対欧米精神従属度を表面化した。

今回の「事件」は、ホラッチョ氏が「ハーバードMBA卒で」、「国際的経営コンサルタントで」、「ガイジン顔のイケメン」だったから、「事件」になった。

これが、「上海大学MBA卒で」、「宮城県専属コンサルタントで」、「しょうゆ顔の一重瞼」だったらどうだろう?誰も騒がなかったんじゃなかろうか。

黒船以降、口ではどうあれ、日本人は欧米に憧れを抱いて生きてきた。戦争でボコられても、リーマンショックで欧米型資本主義に限界が来てると分かっても、憧れ続けてきた。

震災以降は「日本っていいよね。」、「日本って素晴らしいよね。」という機運が高まってきて、よしよしやっと日本人が日本に興味を持ってきたか、と思っていたら、詐称が発覚した途端にコレですよ。

はっきり言って騒ぎすぎ。大した話じゃない。やっぱり日本の対欧米の精神従属度は深刻だ。ヒステリー起こし過ぎ。

というわけで、問題の深刻度が分かっただけでも「功」としたい。

 

 

④メディアも「普通の人間」が作っているものだということを知らしめてくれた。

メディアや芸能人を、「世界の違う特別な人」だと思ってる日本人は多い。かく言う僕がそうだったし、今もちょっとはそうだ。

けれど、最近は特に安保関連、歴史認識関連で真実からは遠い報道をしてばかりだし、そもそも出演者のバックグラウンドすら盲目的に信じていた「普通の人間」がメディアに沢山いるということが今回の件でよく分かった。

欧米では、メディアは一個人にとって参考程度の情報源なのだと言われている。一方の日本では未だに報道されているものを鵜呑みにする人間が多い。メディアリテラシーというのは、メディアへの妄信が解けて初めて第一歩が身に付くものなので、そういう意味ではメディアの脇の甘さが露呈した今回は良い機会だったと言える。

 

 

⑤世間に巣食う「後からジャンケン野郎」を多数あぶり出した。

ホラッチョ氏の経歴詐称が明るみに出た途端、ネットには「前からコメントが無難過ぎると思っていた。」、「私だけは違和感を感じていた。」という、「後からジャンケン野郎」が沢山出てきた。

勿論、中には当時から本当に怪しいと思っていた人もいると思う。けれど大多数は、形勢がはっきりしてから自分の意見を後付けで表明する、負け難い勝負しかしない輩の妄言だと思って良い。「後からジャンケン」は絶対に負けない、極めて有効かつ卑劣な戦略だ。

こういう輩が沢山いるということが今回分かってしまったが、果たして彼らが跋扈すると日本は沈むのだろうか。確かに危ないとは言える。しかし一方で、「そんなヤツだらけの日本、ヤバいぜ!」とスイッチの入る若者が、至るところに沢山でてくる。

ちょうど幕末の明治の志士たちのように。そういう志ある若者たちが目覚めるきっかけになったと思われるので、「功」としたい。

 

 

⑥「正しいホラの吹き方」の線引きをしてくれた。

今回、ホラッチョ氏は「どこまでホラを吹いたらアウトなのか?」という、なかなか確認するのに勇気の要るレッドラインを明確にしてくれた。

つまりは「スラムダンク」で言えば「魚住が4ファウルで退場ギリギリなのにゴール下で審判が笛を吹かないラインを明確にした」のと同じであり、「ドラゴンボール」で言えば「フリーザ様が部下のちょっとしたミスは怒らないけどドラゴンボール絡みになるとすぐに『殺しますよ。』と脅す」ことが分かったのと同じであり、「北斗の拳」で言えば「普段温厚なラオウが、ケンシロウとのタイマンを邪魔した部下のことは即座に八つ裂きにする」と明らかになったのと同じである。

ホラッチョ氏はアウト側だったけど。

アルファブロガー・かさこ氏も言っているように、ホラは正しく吹けば「肩書き」になり、「ブランド」になる。「ブランド」は自らを高みに連れて行ってくれる。実際に収益も生み出す。

考えてみれば僕は

▼ただの慶應卒ではなく「偏差値8からなんとか4ヶ月死ぬほど勉強して補欠合格した慶應卒」で

▼ただの社長杯入賞ではなく「社長杯に全社最年少で10年連続入賞」してて

▼ただの保険屋ではなく「保険業界の上位1%の成績を満たすMDRT成績資格会員」で

▼ただのブロガーではなく「900日以上毎日ブログを更新するブロガー」で

▼ただの囲碁三段ではなく「1年3ヶ月で怪しいけど試験には受かっちゃった囲碁三段」で

▼ただのアイアンマンではなく「レース前日に肩に肉離れを負ったけど気合いと坐薬でなんとか完走したアイアンマン」で

▼ただのウルトラランナーではなく「2年連続3分前ゴールしたウルトラランナー」で

▼ただのサブ4ランナーではなく「87kgなのにフルマラソンのサブ4ランナー」で

あるという「ブランド」に、どれほど助けられてきたことか。

個人的にはホラッチョ氏の件はこの2つの広告よりマシだと思っている。ハーバードにしろコンサルタントにしろ、かすってはいるわけだし。

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そんなわけで、これ以上くだらない話に紙面やテレビ枠を割くのやめましょう。もっと少子化問題とか待機児童問題の方が国の未来のためにはダイレクトに重要だ。

なお、個人的な提案としてホラッチョ氏には、

 

 

 

 

 

 

ショーン・マグワッテル・川下

 

 

 

 

 

という芸名でAV男優デビューしてもらいたい。かなりねちっこいプレーが好きそうだ。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!