ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

チャレンジ富士五湖71km完走記 その②〜危機感とは、実力のある者にだけ許された感覚である〜 #958

time 2016/04/25


 

チームメイトでもあり心友である「熊」と「第26回チャレンジ富士五湖71km」に出場し、制限時間11時間のところを10時間32分で完走!少しだけ振り返ります。(厳密には熊とは別チーム)

***

チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンは、118kmの部、100kmの部、71kmの部に分かれている。

それぞれ富士五湖、富士四湖、富士三湖を回るコースになっている。「富士五湖マラソン」なのに富士三湖しか回れないという事実に、少し驚く。惜しい感がハンパない。

早朝スタートの大会のため、熊とともに河口湖に前日入りすることとなった。

 

新宿からバスに乗って河口湖に着いた。宿に到着すると、熊と二人部屋だと思っていたら実はもう1人との相部屋だということが知らされる。

人間、自分の想像していたものが覆ると、少なからず動揺する。その想像自体が大抵の場合は大したことない人生の、視野狭窄にまみれた経験から導きだされたアテにならないものであるにも関わらずだ。

少なからず動揺していた僕は、動揺を抱えたまま同居人となる通称「ベンゾーさん」と顔を合わせることになった。勉強が良く出来そうな分厚いメガネをかけた、少し神経質そうな感じの御大。

ベンゾーさんはいきなり大きな声で話し始めた。

 

「いやー、昨日までずっと夜勤で大変だったんですけどねぇ!!!まったくどうなってんだか!!!」

 

名前もまだ聞いてない。

職業もまだ聞いてない。

共通項になりそうなマラソン歴もまだ聞いてない。

自己紹介の自の字もまだ。

にも関わらずいきなりベンゾーさんは、自身の置かれた環境についての不満をぶちまけたのである。

これには僕も熊も面食らった。熊なんか、熊なのに鳩が豆鉄砲食らったような顔をしていた。

相部屋だと知らされた時の5倍ぐらい、動揺することとなった。

***

動揺を抑えられないまま、僕と熊は買い出しに行った。

IMG_7823

途中で見つけた打ちっぱなし練習場に吸い込まれる熊。意外とフォームが綺麗だった。

 

晩ご飯は宿で。しかし近くに僕の行きつけのほうとう屋さんが存在することを偶然思い出し、晩ご飯の後に晩ご飯に向かう。

 

IMG_7875

 

熊肉ほうとうを食べる熊。闘争心剥き出しで共食いに挑む。

IMG_7855

 

帰ってからは寝るまでの間に、囲碁教室。

相部屋だとは思わなかったのでしっかりと碁盤を持参。しかし熊が弱すぎて練習にならず。

IMG_7852

 

まとめると、

 

全然準備しなかった。

 

の一言で括ることができる前夜だった。

そしてこの前夜に見られる緩んだ雰囲気のまま挑んだ翌日の71kmでは、予想通り、いや予想以上に苦しむこととなったのである。

***

マラソンしに来ているのにゴルフをし、

マラソンしに来ているのに本能に任せて食べまくり、

マラソンしに来ているのに囲碁をした。

「気を紛らわせる」という表現があるけれど、それは思い詰めるほど何かに没頭したり、休憩が必要なほど自らを追い込んだりした人間だけが許される贅沢な行為のはずだった。

 

気を紛らわせるためにゴルフをし、

気を紛らわせるために晩ご飯の後に晩ご飯を食べ、

気を紛らわせるために碁石を触る。

その前提には、途方もない練習量を積んだ実績があり、思い詰めるほど追い込んできた二人には、気を紛らわせる時間が必要だった。・・・とかならまだ分かる。

そうではなかった。二人は絶対的に不足する練習量、絶対的に過大な体重という状況下で、まだなお完走の確率をコンマ単位でも下げるような行動に出たのである。

バカかと。しかし、これが人間の習性でもある。

***

翌日は朝3時だったかに起床。

そそくさと朝ごはんを食べ、ベンゾーさんとともに完走を誓う。また大きな声でドヤされやしないかとビクビクしながら。

会場に5時半頃到着し、レースは朝7時から開始、制限時間は11時間。

来月の野辺山100kmの練習のためとはいえ、よく考えた今期1度もフルマラソンどころかハーフマラソンすら走っていない。

というかさらによく考えたら、昨年の佐渡国際トライアスロン以来、月間走行距離が1km未満。

ヤバい、ヤバいぞ俺。

しかしながら、どこか心は晴れやかだった。

開き直った、というのではない。

71kmがどんな距離か、完全に忘れていたのである。

人間は、手の届く困難であれば、その大変さを想像することができる。70kgのバーベルしか持ち上げられない人間に、80kgはとてつもなく重く感じる。

しかし、幼児に微積の難しさが分からないのと同様、人類のほとんどが温暖化現象への危機感を共有できないのと同様、

過去9ヶ月の月間走行距離が1km未満の人間にとっての71kmというのは、もはや「よくわからないけどなんとかなりそうな距離」以外の何物にもなっていなかった。

71kmがどんな距離かを分かっていた去年の方が、71kmという距離をもっと恐れていた。しかし今年はそうではなく、無駄かつ無為に楽観的に捉えていた。

「危機感」とは、実力のある者だけが捉えることのできるセブンセンシズなのだということだ。実力のない者には、どこがどうヤバいのかすら理解することができない。

人間の退化というものは、その気になれば恐ろしいスピードで進んでいくのだということを、残酷なまでに証明するレースとなった。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

※羅王の個人コンサル、始めました。ご希望の方はメッセ下さい。

※Facebook友だち申請はお気軽にどうぞ。ただし最低限の自己紹介はお願いします。

※Twitter始めてみました。たまに暴言吐いてます。「羅王」で見つかるかなと。

ラオウを目指す羅王のブログ

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。