ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

ある日、あるゴリラとの邂逅で信頼関係が一気に深まった話 #1001

time 2016/06/07


 

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ある日、僕はジムでパパ友と出逢った。

いや、「パパ友」と呼んでる時点で失礼か。敬意を込めて、「ゴリラ」と呼ぶことにする。

***

ゴリラとは、長女の幼稚園の餅つき大会で出逢った。

現役のお相撲さんを招いて餅つき大会をするという、クールなイベント。

お父さん方も、お相撲さんに負けないように餅をついたり運んだりしていた。

 

が、いかんせん、お相撲さんが餅をつくのと僕らがつくのとでは、雲泥の差がある。

腰の安定感、杵を振るスピード、そして臼に杵が直撃するときの音。

何もかも圧倒的に違った。さすがは現役力士。パワーが違う。

あるお父さんは、杵を臼にまっすぐ振り下ろすのにすら、苦労していた。杵は重く、臼のど真ん中に打ち下ろさないと、間に挟まる餅が壁になって良い音が出ない。

別のお父さんは、なかなか良い音をさせながら餅をついていたが、10回ほど振り下ろした時点で、もはや糸の切れたマリオネットのようにフラフラになっていた。

僕はというと、なかなか良い音をさせていたと思う。そしてそれを継続できていたと思う。

お相撲さんにははるかに及ばないものの、大して鍛えていないお父さん方に比較すれば、だいぶマシな方だったと思う。

 

・・・と思ってたら、後ろから

ズゴーン!ズゴーン!

というものすごい迫力で餅をついている音が伝わってきた。お相撲さんはとうに撤収したはず。

まさかとは思うが、お父さん方の中に、俺以上に良い音をさせるヤツがいるのか。。

そう思って振り向くと、そこには僕より背の小さい、しかしカラダの幅が倍ほどもある色白のゴリラが餅をついていた。

一瞥して敗北を悟るほど、その餅つきは完璧だった。絶対に僕では出せない音を、そのゴリラは出していた。

その日は互いの餅つきの健闘を讃え合い、二言三言会話して、facebookを交換して分かれた。

***

そのゴリラと、その1ヶ月後ぐらいに僕が入会したばかりのゴールドジムで偶然再会した。僕が通い始めたそのジムに、もう数年来通ってるとのことだった。

ゴリラはその日、なぜ見た目からしてゴリラ然としているのかということを僕に証明することとなった。

普通にしていて脇が閉まらないのは漫画「はじめの一歩」の島袋巌だけだと思っていたけれど、実際に脇が閉まらない人間、もといゴリラが目の前にいた。

彼は、ベンチプレス190kgを挙げる、ベンチプレスの東京代表級のbeastだったのだ。

 

早速ゴリラに、ベンチプレスのなんたるか、筋トレのなんたるかをレクチャーしてもらった。

ゴリラは類人猿特有の温かさで素人同然の僕にも優しく対応してくれた。ゴリラが挙げるのは190kg。僕が挙げられるのはたったの70kg。

それでも「素晴らしい!」と言いながら、あれこれと教えてくれた。

ゴリラとは、レベルの差はあれど、なんとなく仲良くできそうであった。しかし、本当に仲良くなるためには、勿論時間は必要だろうと思われた。

そうはいっても大人。子どもの頃のように、誰でも彼でも仲良くすることは簡単ではない。

***

ある日、僕はジムに愛読書を持ち込んだ。エアロバイクの最中にでも読もうと思って持ち込んだのが、

「銀河英雄伝説」

だ。

 

 

僕の読んできた小説の中でも、北方水滸伝と並んでダントツのトップ2を走る名作中の名作だ。

そのあたりのことはこちらに書いてあるので御参考までに。

2014年に絶対に2回は読んでほしい小説 (移設に失敗し行が乱れました、すみまそん)

2015年もやはり2回は読んでほしい「銀河英雄伝説」

とにかくビジネスパーソン諸氏は絶対読むべし。東野圭吾なんぞ読んでも1ミリも得しないが、銀英伝はモノの見方とはかくあるべしという模範をこれでもかというほど突きつけてくれる。

 

んで、この銀英伝を持ってジムエリアに足を踏み入れると、週に5回は来ているというゴリラが先着していた。

「どうもどうも!」と定型通りの挨拶を交わす。相変わらずものすごい分厚さのカラダ、ものすごい太さの腕だ。86kgの僕がもやしにしか見えない。

そのとき、僕がつまづいた。手にしていた銀英伝の単行本が落ちてしまった。

落ちた本のタイトルなんて、僕が拾うまでのほんの1秒ぐらいの間に確認できる程度だっただろうと思う。

そしてその1秒で仮にゴリラが「銀河英雄伝説」という文字を視認できたとしても、それが何の本なのかは普通は分からないはずだった。

そもそもがそんなに知名度のある本ではないし、なにせ名作とはいえ、30年前の本だ。

 

ところがゴリラは、僕が落とした本の題名を見るやいなや、

「いいの持ってますね〜!いやーさすがです。」

と言い始めた。

なんと、この本を知っているのか?そしてこの本の偉大さも知っているのか?

 

話してみると、僕が2013年に知って以来5回は読んでいるこの名作を、ゴリラは20年ほど前から100回ぐらい読み込んでいるらしかった。

そして

「いやー実は僕もですね。。」

と言いながら、おもむろにバッグからガサゴソとヨレにヨレた銀英伝の8巻と10巻を出してきた。

なんてこったい!

30年前の小説をジムに持ち込んだ僕。それを100回以上読み、しかも偶然にもその日その場で2冊も持ってたゴリラ。

 

間違いなくこのとき、このたった1分程度の会話で、

「お前、良いヤツだな。」

とお互いが本能で感じたハズである。少なくとも、僕はもうゴリラを全面的に信用することにしている。

幼稚園のつながりゆえに、仲良くなるには少なからぬ時間も必要であろうと思われた。ママ友と違ってパパ友はそんなに頻繁に会うわけではないため、お互い何かを図りながら仲良くなっていくのだろうと思っていた。

ところが、そんな障壁は銀英伝という媒介のおかげで吹っ飛んでしまった。なんという偶然、なんという必然!

こんなことがあっていいのか、とお互い震えた日だった。

***

かように、マイナー過ぎる互いの共通点が見つかると、人は人を一気に信用してしまうようだ。

別に僕は疑り深い性格ではないのだけれど、この日の「距離が一気に詰まった感」は相当なものだった。

ゴリラは、自らの行為や言動ではなく、所持品によって信頼に足るゴリラであることを証明してみせたのだった。

 

それで思い出したけど、これと同じ手口がオレオレ詐欺であるので要注意。

うちの実家にかかってきたオレオレ詐欺電話で、

「ほらぁ、いたじゃん、高校のときの佐々木先生(仮名。ちなみに正解だった。)で、そのときクラスメートに田中(仮名。これも正解だった。)もいたじゃん。でそのクラスメートがさぁ、投資で穴空けちゃって・・・」

といった形でマイナー情報の共有がおかんに対して行われた。俺はあんたの息子だよ。高校の情報も間違ってないでしょ?と、こういうことだ。

しかしおかんは全くボケておらず、

「あら、ちなみに息子の声はそんなんじゃないんだけどどなた?」

と鮮やかに切り返して、話は終わった。

もし僕がゴリラに騙されたら、「ゴリゴリ詐欺」に遭ったものだとしてどなたか告訴いただきたい。

何せ僕は、銀英伝を持っているヤツなら、人間だろうがゴリラだろうが、無条件で信用してしまうタチなのだから。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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