僕は「海老蔵派」というよりは、「あの方派」である #1007


 

マスコミが「マスゴミ」化していると言われて久しい。

今回、奥方である小林麻央さんの乳がんの状況に関する海老蔵さんの、あの腹の底から怒りにまみれた声をかろうじて押さえながら絞り出すような会見を見て、

あるいは、「人の命に関わることなので、これ以上の取材はご遠慮ください」と真摯に海老蔵さんが伝えたにも関わらず、その後も取材攻勢を弱めないマスコミの姿勢を見て、

そう思った人は多かったと思う。有名税とは言え、確かにヒドい。僕でもそう思った。

 

それに対し、ネット上には海老蔵さんの男らしさや麻央さんを支える優しさ、総じて人間としての崇高さを讃える声が多くなっている。

僕もそう思う。海老蔵さんの会見、見ていたけれど、むちゃくちゃな質問を浴びせてくるマスコミに対して、(内心は怒り狂っているだろうに)一つ一つ丁寧に返している姿が、表現が正しいかは分からないけれど精悍だった。

男たるものこうあるべき、と思うほどカッコよかった。

ただ僕のなかでは、その会見を見ながら、数年前に同じような状況で全く別の決断をした、もう一人の有名人がオーバーラップしていた。

そしてその人は、僕のなかでは海老蔵さんよりカッコよかったと思えた。

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その有名人とは、DeNAの創業者である南場智子さんである。

南場さんは2011年にご主人のガンが発覚。

それまで夫婦揃って仕事一筋(凡人の仕事一筋とはレベルの違う一筋具合)だったのが一転、代表取締役を降りてご主人の看病に専念することにした。

本人も認めていることであるが、表現を雑にすることを恐れずに言えば、要するに南場さんは

全てを放り出して逃げた

のである。

 

その後は南場さんによる献身的な看病と最先端の医療技術を極めた人材が結集し、なんとか快復に向かった模様。

良かった良かった。

そして南場さんは現在はフルタイムの取締役会長として復帰している。

***

海老蔵さんは、麻央さんの闘病が始まってから、情報を伏せつつそれを感じさせないパフォーマンスを本業で叩き出してきた。

一方の南場さんは、自身のそれまでの働き過ぎの人生に対する贖罪の意味も含め、2年間は看病一本の生活となった。

本業目線で見た場合、

 

逃げずに戦った海老蔵さん

全てを放り出して逃げた南場さん

 

というふうに僕には映る。対立構造でも何でもないけれど、同じ「社会的に重責を担う人間の家族の健康問題に対するリアクション」としては真逆だったと言える。

一般的には、前者がその「本業に対する献身性」を称賛される一方で、後者は「家族への献身性」を感じさせるものの、「気持ちは分かるけど・・・」と思われがちになるのではないだろうか。

男女の別はあれど、おそらくは前者の評価が後者を上回るのが、今の日本なのではないかね。

んで、僕から見たところ、海老蔵さんも確かに立派だったけれど、南場さんの潔さというか、本当に大事な人、本当に大事なことのために全てを捨て去るという決断力の方が、表現の適切さは別として「カッコいい」と思えたのである。

上場企業の社長がコレをやってのけたということで、今までにないワークライフバランスに関するインパクトを世間に与えたのではないかと思う。

仕事のための仕事、という価値観が変わりつつあるということを感じた出来事だった。

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世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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