ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

ビリから2番目漢のバラモンキング2016完走記⑨ 〜サングラスを外して〜 #1021

time 2016/06/27


 

バラモンキング2016(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)を14時間57分46秒で制限時間2分前、ビリから2番目でゴールしました!

大会テーマ「進め 限界のその先へ」の如く、限界のその先へ進んだ話を赤裸々に語ります。

※老若男女問わず五島で応援してくれた地元の皆さん、五島で死闘を共にした皆さんからのFacebook申請お待ちしております。誰か分からないので一言あると嬉しいです。名前はゼッケンNoから探してちょんまげ。皆さん本当にありがとうございました!

***

(登場人物)

元帥:ポセイ丼の創始者で絶対王。黒くて太い税理士で、パルテノン神殿とかにいそう。

仙人:ポセイ丼最速の漢。常に浮いている解脱系。

えぇ。。さん:ポセイ丼最細の漢。フリーザ様第3形態に体型が似ている。

みよっしー:ポセイ丼最高の成長株漢。弱点と欠点がないのが弱点であり欠点。

ザック:ポセイ丼ラン部門最速の漢。UKC(薄い・軽い・チャラい)が自慢。

熊:ポセイ丼最重の、厳密には別チームの生き物。まごつき癖あり。

***

バイク100km地点、残り80kmを残して、「お膝ピキピキ病」は、依然として猛威を奮っていた。

痛い。

かなり痛い。

めちゃめちゃ痛い。

ジャンプを読んでいた当時は「ぐぬ!」とか日本人は言わねーだろうとか思ってたけど、ほんとに痛いとついつい「ぐぬ!」と言ってしまう。僕はずっとぐぬぐぬ言っていた。

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(Source:スラムダンク)

 

自分で決めた完走という目標は、既に形骸化していた。自分のためだけでは、痛すぎてもはや頑張れなくなっていたのだ。

次に、レース直前にDNSになってしまったチームメイトのザックを思い浮かべることにした。

人は、自分自身のためではなく誰か他の人のためにこそ、頑張れる。

そんな言葉のごとく、ザックは僕に力をくれたようだった。確かに、ロキソニンの効果とも相まって、距離を幾分かは稼ぐことができた。

お前のためにも絶対にゴールする。僕は誓ったはずであった。

 

しかし、である。

ザック効果ももはや切れかけていた。ロキソニンの効果が切れるのと同時に、ザックからもらったエネルギータンクも切れてしまった。

元々が「UKC」の異名を持つザック。

・薄い

・軽い

・チャラい

の3拍子が揃っている。

「僕、温室育ちなんで」が口癖のザックのために頑張ると決意したものの、その決意もUKCのごとく責任感のないハリボテの城となってしまった。

UWCは猛者の巣窟。UKCは無責任の巣窟。間違えてはいけない。

頑張りたい。

しかし頑張れない。

リタイヤするしかないのだろうか。。

***

ふと顔を上げると、地元五島の人たちが沿道から僕の名前を読み上げてくれていた。

1000人以上に及ぶ参加者が時速数十kmで走るなかでゼッケンを一瞥し、名簿とにらめっこしながら一人一人名前を調べて呼びかけてくれていたのだ。

今回の参加者は約1000人。ボランティアの人たちは約3000人。

僕ら1人が走るために、3人の人が丸1日、いや準備も含めればもっと沢山の時間を割いてくれている。僕たちも必死だが、彼らの応援も見るからに必死。

なんてこったい!

こんなにも応援してくれてるのに、僕はリタイヤまであと数歩のところに来てしまっていた。

自分の膝が痛いからと言って、ザックからもらったエネルギータンクが切れたからといって、情けないことに諦めようとしていた。

完走するというたった1つの目標よりも、後から後から湧き出てくる幾千幾万もの言い訳の渦に、飲み込まれようとしていた。

なんてこったい!

 

僕は、島の皆さんの想いに応えるには、完走しかないと思った。

もう何と言うか、理屈とかそんなんじゃなくて、完走以外はあり得ないと思った。

ほんとごめんなさい。

ほんとすみません。

そして、

ほんとありがとう。

 

体力的にはまだ全然大丈夫なのに、痛みのせいで幾度も折れかけた心の金版が、徐々に戻りつつあるのを感じていた。

僕は、またロキソニンを投入した。

もう、完走できるならどうなってもいい。

***

ここからの僕は、少し元気に走ることができた。

といっても、いちいち顔を歪ませながら。

トライアスロンでは、「DHポジション」と呼ばれる空気抵抗の少ないポジションで、高速巡航することが推奨されている。

普通に漕ぐのとDHポジションでは、時速にして正味2−3km変わってくる。しかし、僕は膝と腰の痛みが併発し、ほのぼのサイクリングポジションでバイクを走らせるしかなかった。

 

(理想型↓)プロはこれで時速45kmとかで巡航する。

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(実際↓)空気抵抗が大きすぎて時速30kmも出ない。

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本来であれば、バイクのときは紫外線や風、浮遊物から目を守るためにサングラスをする。

でも僕は、ヘルメット直付けのサングラス部分を外し、裸眼ならぬ裸顔で五島の皆さんの応援に応えることにした。

アップで見るとひどい。顔がほとんど死人である。

背番号は「696」で「ロクロ」。漢字で書くと轆轤。

一方の顔は髑髏みたいになっていた。一漕ぎごとに顔が歪む。

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サングラスを着用していれば、どんなに遅くともそれっぽく見える。その代わり、サングラス越しにしか沿道の人の顔が見えない。

僕は、そのわずかな遮蔽物の存在すら拒否し、僕たちを真剣に応援してくれる人たちの顔を直に見たいと思った。

勿論、こちらは顔を歪めまくっている。何事かと思われたかもしれない。なにせ、坂でもないのに顔を歪め、坂ではさらに顔を歪めていたのだから。

それでも、目があった人ほぼ全員に「ありがとう」と有形無形に伝えたかった。声が出せたこともあれば、出せなかったこともあった。

でも、僕は五島の皆さんのためにもゴールする。

その想いを伝えるために、不格好な180kmを選択した。

***

ペダリングにも少しずつ変化が出てきた。

相変わらずキツくて長い坂は降りて押すしかなかったけれど、平地では左足だけで漕ぐことができるようになっていた。

厳密に言うと、右足は上に引き上げるだけ。左は普通にペダリング。

上級者ほどこの「引き上げ」の技術が高いというけれど、この瞬間だけは引き上げのレベルが少し上がっていたように思う。

かくして、痛いは痛いが、ていうかもはやどれぐらい痛いかもよく分からないが、なんとか平地では35kmぐらいで走れるようになっていた。やればできるもんだ。

 

「羅王!」

最後の折り返しで、チームメイトのえぇ。。さんが向こう側から声をかけてきた。

もはや意識朦朧で(この時点でロキソニン6錠投入)あまり返事はできなかったけれど、やっと会えた。

えぇ。。さんは、昨年のバラモンキングで、ラスト21kmを一緒に走り、同時にゴールした心友だ。

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上記は美しい写真。

そのほんの数秒前の写真がこちら↓。

一緒にゴールテープを掴もうとしたら僕が先走ってしまい、豆が鳩鉄砲を食らったような顔をしていたのが印象的だ。

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えぇ。。さんはウエストがギャル並みに細く、美脚で美尻。何を話しかけても、すべて「えぇ。。」と返事をするところから、それがそのままあだ名になってしまった。

去年よりもバイクはパワーアップしていたらしく、僕よりもずっと前にいた。熊やみよっしー、仙人など、他のチームメイトはもっと速いのかもしれない。

***

そうこうしているうちに、ラスト10km。

もう街中に入り、あとはランへのトランジット地点に向かうだけだ。

住宅街では、島の人々が口々に「おかえりー!おかえりー!」と言ってくれる。

一人一人にできるだけ「ただいまー!」と返す。

30kmでリタイヤを考えたバイク。気づけばもう間もなく180km。

自分でもよく頑張ったと思う。

 

たぶん、このままいけばランは絶望的だろうと思う。

それぐらい、膝が痛かった。

でも、もうめげない。行けるところまで行ってやる。

***

ついに、バイクのゴール地点に到着。

島の学生さんが、僕のバイクを取りにきてくれる。

終わった。ついに終わったんだ。

ピキピキと傷む膝を抱えながら、ヨタヨタとランの着替えスペースに向かう。

6時間を残してランに進めば、膝が終わっていてもゴールはギリギリ出来るかもしれないと思っていた。

時計を見ると、残りは5時間40分になっていた。

最後の戦いは、20分のビハインド、絶体絶命の膝、そしてかろうじて残ったガス欠気味の体力という条件の中で始まった。

使い果たしたのは、体力ではなく精神力だった。。。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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