ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

Brexit問題の捉え方について思うこと #1024

time 2016/06/30


 

EUからイギリスが抜けることになった。

俗に「Brexit」と呼ばれるちょっとナウめなこの問題について、僕の思うところを書いておきたい。

僕はずっと国内で働いている。

だから世に言う「グローバル人材」とかではない。たぶん。

だから今回のBrexitについても、「あー大変だー」としか思わない。細かい専門知識を振り回しながらあーだこーだと気の利いたことを言えるほどの知識も持ち合わせていない。

なので今回のエントリの焦点としては、

Brexitに対する日本人の反応

について書きたいと思う。

***

Brexitについては主にネットで情報収集をしてて、離脱表明から1週間を経て一通りの反応が出そろったように見える。

様々な意見があるなかで、わりと多く見受けられるのが、

「全然あいつら全体が見えてないし、感情だけでEU離脱に投票したしたイギリス人ってバカだよねー」

というもの。

これは治安悪化や雇用情勢悪化に影響があると思われる移民に対する排斥感情を国民投票に際しての判断の最優先事項にしてしまい、

これまでEUという巨大組織に属してきたことで受けた恩恵や、EUから離脱することの将来的な経済打撃に全く頭が回っていない「感情反応型の国民」がイギリスに多く存在したことに対する批判だと僕は捉えている。

実際にそうなのかもしれない。しかしそうでもないかもしれないというデータも各所に出てきている。

いくつかのデータでは、移民に反感を持つ所得層が集まる地域の投票がEU残留に傾いていたり、そもそもEU離脱に投票した第一要因は移民関連ですらない、なんて話もある。

 

僕が問題だと思っているのは、事実がどうであれ、

「◯◯はバカだ」

と思った瞬間に、そこから先の思考が止まり、決して物事が前進しないということをなんとなく危惧しているからだ。

それは何事においてもそうである。

***

日本の最近の報道を見ていると、よく分からない行動規範を持つ、自分たちとは異質な人間を

「あいつらはイミフなことばっかりやってるバカだ」

と断ずる傾向にあるように思う。それのもっとヒドいのがネット社会で、バカだのアホだのクズだのという罵詈雑言が飛び交っている。

(「ゲスの極み乙女。」なんかは、「あいつゲスだから」の一言で全ての行動が説明されてしまっている。)

 

例えば中国が度々やらかしてくる領空・領海侵犯に関しては、平和を旨とする我々日本人からすると、「なんなんだあいつらは、ほんとバカだな。侵略しか頭にないの?」と思ってしまう。

実際は12億人からなる人口の中のトップオブトップが、考えに考え抜いた世界戦略のなかで、東アジアにおける橋頭堡を築くためにああいった行動をとっている。

「バカだ」と断じている人たちの数十倍は頭の良いヤツが、そういう戦略を考えている。

 

例えばイスラム国の行動のほとんどは、僕たち無宗教の日本人には理解できない。

神に殉じるとか、自らの正義のために他の宗教はぶっ殺しても良いとか、意図はなんとなく分かるがはっきり言って意味は全くわからない。

それを、「頭がおかしいバカなヤツら」とひとまとめにしているのが日本人の主な反応。

彼らが悪逆非道なバカの集まりであれば、アメリカあたりが掃討作戦をカマしてはい終わり、となっていたはず。

しかし彼らは実は結構な数の民衆の支持を得ており、それは例えば旧支配国に比較して圧倒的に恵まれた金銭的な待遇であったり、教育システムの充実だったりするのだけれど、だからして殲滅は容易ではないし時間もかかる。

たぶん、イスラム国中枢にいる人間というのは、ハーバードでも通用するほどの頭脳を持っている。

 

例えばほとんどの日本人は、太平洋戦争当時の日本人、つまり間接的には自分たちのご先祖様たちを、

「あの頃の日本人はほんとバカだよな。戦争に突き進むなんて。俺たち私たちは絶対そうはならないけど。」

と思っている。残念ながら日本ではそういうふうにしか思えないように、歴史教育がされてきた。

んで実際のところはどうだったかというと、現在の東大生をはるかに凌ぐ優秀なエリートが当時の軍部を率いていたのであり、民衆は当時世界でもトップクラスに識字率も高く、よく教育された国民であった。

つまり、「バカ」の一言で表現できるほど当時の皆さんがバカだったかと言えば、本当にそうだったとは言えないのである。

むしろ薄っぺらいネットの情報に過剰反応する今の日本人の方が、僕ははるかにバカなんではないかと思う。

***

以上に挙げたように、「あいつらは(自分と違って)バカ」と思った瞬間に、本来なら事実に基づいてたどり着けたかもしれない真実への道が封鎖されてしまう。

というよりはむしろ自分で道に爆薬を仕掛けるがごとく、思考の道を破壊してしまう。

我々が「バカ」と見なしている人たちなりに必死に考え、合理的かつ最善と思われる行動に出ているわけだし、そもそもその「バカ」と思っている人の結構な割合が我々自身よりはるかに頭が良く、判断が的確な人間である可能性も否定できない。

相手が本当に「バカ」であれば、短絡的な人たちに短絡的な結論を押し付けるだけで済むのかもしれない。

しかし現実はそう簡単ではなく、もっと複雑で多面的で、そしてそれは「バカ」の一言を使ったせいで全体像が見えなくなり、その後の意思決定を大きく間違えるリスクを常に抱えている。

相手をバカだと思う心が真のバカへの最短距離なのかもしれない。

Brexit問題自体は世界がこれから抱える問題だとして、日本人が抱える問題はそういった問題の捉え方にあるのではないかと思った35の夜。

盗んだバイクで走り出したいけど今だと逮捕されるからレンタルするしかない。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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