ラオウを目指す羅王のブログ

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!我が生涯に一片の悔いなし!!!

ラストスパートは誰にでもできる〜大して初心者向きでもない初心者向けレース・木更津トライアスロン完走記〜 #1086

time 2016/08/31


 

2014年から始めたトライアスロン。

2016年は早いもので3シーズン目。

今年は宮古島トライアスロン(ロング、総距離200kmぐらい)に抽選で落ち、伊豆大島トライアスロン(ショート、総距離51kmぐらい)は2号機が拾ってきた強烈な結膜炎で行けず、

五島長崎トライアスロン(ロング、総距離226kmぐらい)はギリギリ2分前ゴールと、よく考えたらたった1戦しかしていなかったので、2戦目にして最終戦となる木更津トライアスロン(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)を追加。

なんと

高低差5cm

という噂のどフラットな大会で、自衛隊の敷地内を走るというインテリジェンス感溢れるシチュエーションに、だいぶ萌えた。

結果はスイム34分、バイク79分、ラン56分のトータル2時間51分。

スイムとランは捨ててバイクだけ練習していた甲斐あり、バイクパートに限っては自己ベストを出すことができた。(トランジット差っ引いてアベレージ33km/hぐらい。)

初心者向け感満載の大会であったけれど、実際はそう初心者向けでもなく、ようこれで初めての人が完走できるなとびっくりするところも沢山あった。

***

レースに一緒に参加した「ポセイ丼」のチームメンバーは、最近もっぱら幸せ真っ最中で、発言も行動もどんどん保守的になってきているコードネーム「元帥」閣下。「ポセイ丼」創始者であり、全てを統べる存在。

著書は攻めの事業主スタイルを売りにした素晴らしいものが多いのだけれど、次回作からは

「一人ビジネスの正しい守り方」

「保守的経営のススメ」

みたいな感じの本を書きそうだ。

 

 

最近は昔に比べて丸くなり、「トイレに行きたい」と僕が言うと、なんと「黒王号」を支えて待ってくれていた。昔なら「知らんがな」と放置していたはずなのに。

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会場は全体的に時間制限がユルく、出走間近になっても家族連れがテントでワイワイ言いながらダラダラしていた。

バイクの預託が2分間に合わず、宮古島まで行って出走できず応援するしかなかったというマヌケな経験がある身としては、このユルさは非常に危なっかしいものに見えた。

出走30分前には全ての手続きが締め切られ、ピリッとした雰囲気が観客にまで伝わるのが通常のトライアスロン。

しかし木更津トライアスロンは、なんとまぁ出走10分前になってもバイクエリアが出入りできたり、試泳する人がほとんどいなかったりと、命に関わるスポーツであるにも関わらず、全体的に締まりがなかった。

コース的には初心者向けだとは思われるものの、こういうところのユルさは致命傷になりかねない。そういう意味で、初心者にはちょっと危ないのじゃないかと思わされた。試泳しないで本番迎えるなんて、自殺行為もいいところ。

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そうこうしながら自らも試泳のチャンスを失い、ダラダラとしていたら、なんと「ケンディー」が現れた。

ケンディーは若かりし頃、僕が大学デビューすべく入ろうとしていたテニスのチャラサーと間違えて入ってしまったガチサーで出逢った同期。

甘いマスクに似合わぬ堅実なテニスと柔軟なフットワーク、なぜか男というよりは女の子に近いやや湿り気のあるべしゃり、そして合宿などでの下級生の一発芸のときはとっておきの三つ編みのお下げをしてくるクールガイだった。

14年ぐらい会ってなかったのだけれど、お互い一発で分かり、テニスコートではなくトライアスロン会場で再会したということで感無量。しかも、僕の数々のトライアスロン完走記を読んでくれてたという。嬉しい。

聞けば、ケンディーはこれがデビュー戦だという。2年前の僕のデビュー戦は、開始50mで溺れるという悪夢のようなものだった。

デビュー戦は最高だけど最恐。特に海は本当に恐ろしい。無事を祈る。

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木更津トライアスロンはなんと1500名もの選手が参加する。

ウェーブスタートといって、年齢ごとに少しずつ時間をズラして出走するものの、そもそもの人数が多い上に、スイムは周回コースのために、絶えず人とぶつかりあいながら泳がねばならない。

おまけに、出走して分かったのだけれど、水質が悪くほぼ前が見えない。そして最悪なのが、「初心者が多い」という木更津ならではの洗礼。

ケンディーと同じで、遠征せずともトライアスロンに出られるということで、この木更津トライアスロンをデビュー戦とする人は結構多い。

ケンディーのように従前から自転車単独のレースに出たり、海でスイムのトレーニングをきっちり積んでから満を持してやってくる初心者らしくない初心者もいれば、いわゆる本当の初心者的初心者も多い。

で、その本当の初心者が周りにはウヨウヨいるスイム。

どうなるかというと、

▼平泳ぎのヤツがウヨウヨいて、通常時に比べて顔を蹴られるリスク、突き指をするリスクが圧倒的に多い。(平泳ぎは違法ではないが不適切なマナー違反)

▼パニクるヤツがウヨウヨいて、そいつに捕まられたり乗られたりしてこちらがパニクる確率が圧倒的に多い。

▼パニクったヤツにパニクったヤツに僕がパニクる、という確率もかなり高い。

視界が利かないなかで、右からも左からも平泳ぎをしている水流を感じたときは、ちょっとした恐怖だった。まだ北斗剛掌波が使えない身としては、邪魔者は消し去るという選択肢も、取りたかったのに取れなかった。

ほんのちょっと前に初心者だったくせに、ナッパが地球人を見るような目で周りの初心者を見てしまった自分にちょっと自己嫌悪。

かくして可も不可もないスイム1.5kmは、34分でのアップとなった。

***

バイクは、自衛隊敷地内および滑走路を走る40km。6周回。

一番楽しみにしていたコースだ。最近弟子入りした師匠に教えてもらった技術を披露する場として、この高速コースはうってつけのように思えた。

6周回するコースは、全体的に3つのパートに分かれていた。

 

①無風パート

あまり風を感じない区間で、ここは35−36km/hぐらいで進めた。ただしカーブが多いので、そうスピードに乗れるわけでもなかった。なお、目の前でクラッシュが起きかけたのでちょっと恐怖した。

練習してきたことが出せたかなと思う点としては、通常僕は平地だと32km/hになると少し苦しくなる。ところが回転数と出力の平均化を徹底して教え込まれた身が自然と反応し、35−36km/h出ても特になんとも思わなかった。

 

②追い風パート

1kmほどにもおよぶバックストレートがあり、ここは最高に楽しかった。

手元計測で大体46−48km/hぐらい。この区間限定で、誰にも抜かれなかった。逆に言えば全員抜いた。てことはもう少し出てたのかな。。

ここを6回通るなかで、だいぶコツが掴めてきた。最後のほうはあまり疲れずスピードを出すことができた。このバックストレート区間だけで木更津にきた甲斐はあった。

 

③向かい風区間

1kmにおよぶバックストレートを追い風で楽しんだ後は、向かい風で同じだけの距離を戻らなければならない。これがキツかった。

遅いときは22km/hぐらい、速くても27km/hぐらいしか出ない。

師匠から言われていた「出力を一定化しろ」という命題をすっかり忘れ、力を込めて漕いでしまったのが逆に仇となり、さっさと筋疲労を起こしてすぐに漕げなくなった。

ここでは速い人にはスパスパと抜かれた。ただ6周目にもなるとこれもコツが掴めてきて、抜かれることはなかった。

 

全体としては、1ー2周目が吐きそう期、3−4周目が復活&楽しい期、5−6周目がコツ掴んだ期となった。1−2周目でケンディーに追いつかれ、テニスコートで並行陣を敷いた14年後に、滑走路で並行陣で走った。

実はこのとき気持ち悪さMAXで、Majiでゲロ吐く5秒前の顔をしっかり見られてしまった。フラフラしすぎて落車寸前だった。

その直後、ちょっと胃からこみ上げてきて、ちょっと出てちょっと飲んだ。志村けんのゲロ芸のプチバージョンだ。成分が一緒なのであれば行って帰っても問題ない。

スイム→バイク、バイク→ランのトランジットも含めて79分。目標は70分切りだけどまだ実力が及ばず。

***

ランは滑走路をひたすら4周回走る。

バイクの気持ち悪さは消えたのだけれど、少々バイクで頑張ったからか、脚が重い。

初心者がたんまりいるはずで、みんなバイクで脚を使いすぎて攣って死んでるハズだと思っていたのだけれど、なぜかみんな僕よりランが速い。僕より遅い人の方が少ないぐらいだった。

なんてこったい、みんなランだけはしっかりやってきてるのか。。

 

1周目の折り返しで再びケンディーに会った。ここまで来れば完走は間違いない。しかも結構速そうだ。

その後はどうやら攣ってしまったらしく、もうゴールまで会うことはなかった。イケメンのわりに剛毛でゴツいふくらはぎは、機能しなかったみたいだ。

一緒に来た元帥とは、折り返しの多いコースにも関わらずなかなか会えなかった。僕は30代、元帥は40代ということで出走時間が違ったからだけれど、税理士なのに一ケタの数字に弱い元帥は、もしかしてバイクコースを8周とか10周とかしてるんじゃないだろうか。心配になる。

かつてフルマラソンで4時間切りを連発していた人間とは思えないぐらい、ここ最近の僕のランの成績はひどい。フルマラソンで5時間とか、ウルトラマラソンに至っては半分行かずにリタイヤなど、惨憺たる成績だ。

この日もそうなるかと思ったものの、なんとか5:30/kmぐらいで走ることに成功。最後はラストスパートをかけ、なんとかゴールすることが出来た。ラン10kmは56分。

その後ケンディー、なぜか同じくデビュー戦だったチャラ王、そして元帥が次々ゴール。チャラ王は、イケメンで性格も頭も良いのに最近フラれてばかりで、目下婚活中。誰かエントリーシート書いてあげてください。

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ケンディーは愉快な仲間たちと無事完走。「トライアスリートになって女の子にモテる!」という夢を女の子のような口調で口にするケンディーは、その最初の一歩を踏み出すことに成功したようだ。

おめでとう!次はアイアンマン!

***

さて、感動のゴール、感動の再会とは別に、ちょっと感動した実況があったのでシェアしたい。

ゴール後、仲間の到着を待つべく、ゴールゲート前で待機していたら、MCのお兄さんとお姉さんのやり取りでこんなのがあった。

お姉さんMC「続々と選手の方たちがゴールしてきます!皆さんすごい!すごいラストスパート!とんでもないスピードでゴールに駆け込んできます!」

お兄さんMC「そうですねー。皆さん素晴らしいラストスパートですねー。」

お姉さんMC「一体、過酷なレースをしてきたカラダのどこに、こんな力が眠ってるんでしょうね!」

ふつうはここでお兄さんMCが答えるべきは、一般的に

「そうですねー。ほんとに、皆さん素晴らしい力を持ってるんですねー。感動的です!」

ぐらいが相場だろう。

僕は約束組み手のように決まりきった応酬を期待していた。

決まりきっているとはいっても、選手の底力について興奮しながら話す2人の会話は、疲労困憊の選手たちの全力のゴールシーンと相まって、確かに感動的なものに思えた。

 

ところが、このお兄さんMCが次に発したのは、

「いやー、ラストスパートって誰でも出来るんですよ。」

という身もふたもない返答。

それここで言っちゃうのか?マジか?

しばし絶句したお姉さんMCは、「そ、それは、ど、どういう意味でしょう?」と半ば混乱気味に聞いた。

そしたらお兄さんMCの答えはロジカルそのものだった。

「ラストスパートってのはエネルギー源が違うんですよ。だからどんだけ疲れててもラストスパートは誰でもできるんです。」

うむ、納得。

感動的なラストスパートが一つのロジックで急激に味気ないものに変わるのを感じつつ、妙に納得した。

***

お兄さんMCは口にはしなかったが、僕には彼が実際はこういうふうなことも言いたかったのだろうと感じた。

「ラストスパートは誰でも出来るんです。エネルギー源が違うから。だけど、ラストスパートまでは、本当に鍛えた人しかペースを上げることが出来ない。それがきちんと練習をやってきた人と、ラストスパートしか出来ない人の唯一にして最大の違いです。高速巡航は、選ばれた人にしか出来ないんです。」

おお、我ながら勝手な想像な割に勝手に納得。

たしかに、僕もラストスパートの200mで3人ほど抜いたけれど、ではそれまでのラン9.8kmはどうだったかというと、一向にペースを上げることはできなかった。

理由は簡単で、全然練習してないので、ペースを上げるほどの実力が伴っていなかったからだ。鍛えていないので、あくまで呼吸が乱れない程度のスピードしか出せない。練習していればある程度の心拍数でも耐えられるものが、今は全く耐えられない。

そういうものがモロに出たレースだった。

***

これは日常生活、特に仕事にも言えることだと思う。

期末になって数字を押し込むことは誰にでもできる。多少の無理というのは、短期間に少ない回数であれば出来るものだ。僕の同僚は期末の神様と呼ばれているぐらい、期末限定での実力者だ。

では常日頃からそれをやればいいじゃんと思うわけだけれど、なかなかそれが出来ない。最後の頑張りと同じ程度の頑張りを12ヶ月間やれば、目標なんて楽々達成できるわけなのだけれど、それが出来ない。

本当のトップ層しか、常日頃から全開でということは出来ないのである。

ラストスパートは誰にでもできる、しかし高速巡航は誰にでもできるわけではない。

という法則が見事に当てはまる。

言い換えれば、もっと残酷な現実が浮かび上がってくる。

このお兄さんMCがのたもうたことを現実に即してシビアに言うのであれば、

ラストスパートは実力ではない。

ラストスパート以外の普段の走力(仕事力)こそが実力である。

ああ、痛すぎる現実。

凡人である僕は、ラストスパートでいつもなんとかなってるから別にええやんと思っていたけれど、まさにその考え方こそが致命傷だったということに、今更ながらに気づいたのであった。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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羅王(AKBとも呼ぶ修羅も多いです)

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「ラオウを目指す羅王のブログ」にようこそ。修羅が蔓延る世紀末の日本を、「北斗剛掌派」という思想体系を以て変える活動をしています。我が生涯に一片の悔いなし!と言える人生を送るため、101回目のダイエットに励んでいます。