友人の失敗報告に萌えた件 #1090


 

タイトルからして性格の悪いヤツだと思われるかもしれないけれど書いておく。

 

先日、友人がある強烈なチャレンジをして、それにものの見事に失敗したという報告を受けた。

大事な友人が強敵に向かっていき、そして無惨にも敗北を喫した。そういうとき、皆さんだったらどういう反応をするんだろう?

「おつかれさま」と思うのだろうか。

「次は頑張って!」と応援するのだろうか。

「俺はお前信じてるから!」とEXILEみたいに拳と拳を互いの胸に押しつけ合うのだろうか。

僕はどの気持ちも勿論あったのだけれど、結論から言うとタイトルのように、

萌えた

のであった。

え?性格悪い?

いやいやもうちょっと待ってや。

***

どういうことかを少し説明したい。

友人がチャレンジをして、それに失敗したというのは、つまりはこういうことだと僕は考えている。

友人の戦闘力100とした場合、彼は今回のチャレンジにおいて、戦闘力50や60の敵に挑戦したわけではない。

なぜなら、戦闘力50や60であれば、友人の勝利に終わっていたはずだからだ。

勿論、戦闘力10000の敵に挑戦したわけではないと思う。それは、幼稚園児に100kgのバーベルを持たせるようなもので、「勇敢」なのではなく、「無謀」なだけな取り組みだからだ。

 

彼は、恐らくは平時の戦闘力が100の自分が、追い込まれることによる自身の覚醒とちょっとの運があればもしかしたら五分五分ぐらいの確率で倒せるであろう、戦闘力150とか200の敵にチャレンジしたのである。

そして見事に散った。男気はあったが、そうは言っても自分の1.5倍とか2倍強い相手に勝つことは簡単ではないという、厳しい現実を目の当たりにしたということだろう。

僕はこの光景を想像して、何度も言うけど「萌えた」のである。

絵にすると、こんな感じだろうか?

スクリーンショット 2016-09-04 20.06.35

ドラゴンクエストシリーズ公式サイト

しかるべき準備をした戦士が、それでも勝てないかもしれない強敵に立ち向かい、そして敗北する。

僕は思ったのだ。

「お前、めっちゃカッコいいやんけ!!!」

***

この歳になると、強いだけの人間には魅力を感じなくなってくる。

代わりに、「厚み」のある人間に、なんとも言い様のない魅力を感じるようになってきた。

そしてその「厚み」というのは、ずっと勝ち続けてきた人間よりも、むしろ負けや挫折を積み重ねながら、それを克服してきた人間に対して感じるものであるということも最近分かってきた。

勝ち続けることは、実はそう難しいことではない。

スライムやゴブリンばかりと戦っていれば、レベルが3以上ぐらいになれば負けることはないからだ。

逆に、負けることは、とても勇気の要ることである。

なぜなら、それは自分以上のレベルの敵と戦うということを選択しないと負け起こりえないわけだし、大抵の場合は自分以上のレベルの敵に負わされた傷というのは、そう簡単に治るものではない。

骨が折れる場合もある。筋断裂に苦しむこともある。骨でなく心が折れることだってある。

はっきり言って相当にツラい。敗北そのものもツラいが、その敗北が50%以上の確率で起こりうる戦場に立つという決断を下すこと自体もツラい。

だから思う。

自分以上の敵と戦うということは、勝てなかったとしてもそれだけで勇者なのである。

そして、中長期的に見れば、勝てる敵と戦ってばかりいるよりも、負けるような戦いを経てきた人間の方が、結果的には強くなって世界を平和にする本当の勇者になれると僕は思う。

なぜならば、戦って敗北したということは、

1、戦うことはできたという事実。全くもって話にならないほど敵わない敵ではない。

2、なぜ負けたのか?自分や敵に対するSWOT分析ができる。

の2点から、PDCAを回してカイゼンしていくことができるからだ。それはいつか、その敵に勝つ日が訪れるということを意味している。

 

そういう意味で、僕は友人の敗戦報告に萌えたのである。

友人はスライムではなく、竜王と戦って負けたのである。しかも、竜王と戦って勝つかどうかというレベルに既に達しているということも、合わせて証明したのである。

ということで僕は、

「お前、めっちゃ良いチャレンジしたな。なかなかやるじゃねーか。そんな強烈な敵と戦ったなんで、めっちゃブレイブハートじゃねーか。だけど俺も強敵と戦ってるぜ。負けばっかだけどな。でも負けには負けないぜ。いつかぶっ飛ばしてやろうぜ。」

そんなことを思いながら、一人、萌えていたのである。

決して、

 

 

ざまーみろ!!!

 

 

と思って萌えていたわけではない。

***

世知辛い世紀末にこのエントリを読んでいただいたことを感謝します。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!!

我が人生に一片の悔いなし!!!

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